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事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

わたしのお気に入り My Bookmark2~ブログの女王

2008-04-13 | デジタル・インターネット

My Bookmark1はこちら。

Shibata_photo  芸能ジャーナリズムで、たまに「ブログの女王」ともちあげられるタレントがいる。あ、ウィキペディア(これもわたしのブックマークにちゃんと入っています)で調べたら

「ブログの女王」→ 眞鍋かをり
「新ブログの女王」→ 中川翔子(中川勝彦の娘とはねぇ)、あるいは若槻千夏
「ブログの歌姫」→ 柴田淳
「ブログの達人」→ ともさかりえ(一日平均100万ヒット!)

なのだそうだ。へー。なかなかブレイクしないと思っていた柴田淳は、こんなところでメジャーになっていたのか。かと思えば何かの拍子に自分のブログが“燃え上がって”しまうタレントだっている。ちかごろで言えば、吉野紗香がブログで「攻殻機動隊」の草薙素子をやりたいと書き込んだら、攻殻オタクたちから「ふざけんじゃねぇ」とコメントが殺到。あるいは、星野奈津子が香川の祖母と孫の行方不明→殺人事件にふれ「あれは絶対……」という書き込みで一年間の謹慎処分をくらっている。

 善悪はともかくとして、ブログというものがこれだけ注目をあびているのか。それぞれに読者がいて、その内容に一喜一憂しているわけだ。これは驚き。わたしはネットという社会は、コアなファンを慰撫するだけの、もっと“軽い”ものだと思っていたので。

 わたしがネットに求めるものとは、たとえばこんなサイト。

デイリーポータルZ」 やる気のない残業時間にみるサイト、とみずからうたうように、脱力系のくだらないネタが満載である。そのなかでも、毎週土曜日に登場するべつやくれいにわたしは夢中。彼女は特に手芸系、工作系のバカなネタが多い。わたしひとりのお楽しみかと油断していたら、作家の北村薫がべつやくの「ココロミくん」を今年のベスト本にチョイスしてしまっていた!あの人は、ほんとに色々なところに目を配ってる。おそるべし北村。

Betsuyaku01   それはともかくべつやくれい。実はものすごい美人なのである。わたしのストライクゾーンどまんなか。なーんだそんなことで「お気に入り」なのか、と言われそうだけどさにあらず。べつやく、という珍しい苗字で気づきませんか?彼女は劇作家の別役実の娘であり、すっとんきょうなセンスは、どうやら父親譲りのようなのである。ぜひ。

My Bookmark3につづく。

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わたしのお気に入り My Bookmark 1~検索

2008-04-13 | デジタル・インターネット

D_02robot  さて、新シリーズ開始。人にそれぞれ愛読書や好みの音楽があるように、好きなサイトだって違っているはず。勇気を出してそのサイトを紹介してもらおうというわけ。

 どうしてこんなことを思いついたかというと、一般の書籍やCDは、数が多いとはいえ製造や販売にコストがかかるわけだから、流通している量は有限だ。でもサイトは違う。特にちかごろはブログの流行もあって(なにしろわたしだってやってるぐらい)、無限といえるほどに存在する。だから、本や音楽ならベストセラーやミリオンセラーとして評判になるとしても、サイトの場合はどれだけアクセス数が多くてもまったく知られていない場合もある。第一、あなたの隣の人がいま見ているサイトって想像もつかないでしょう?ひょっとしたら、わたしが知らないだけで世の中にはとてつもない娯楽がインターネットの世界には存在するかもしれないのだ。これはくやしい。

 だから「この1冊」の読者という限定された範囲でだけでも「こんなに面白いサイトがあるぞ!」って情報を、誰よりもわたしに教えてほしい。そんなわがままな企画です。

 さて、そうは言ってもブラウザからしてみんな違っているはず。わたしは(そして多くは)マイクロソフトのインターネット・エクスプローラー(以下IE)を利用しているけれど、IEにおける「お気に入り」、他のソフトなら「ブックマーク」を紹介してほしいのですよ。

 人にたずねるんだから自分のお気に入りをしばらく紹介していきましょう。

 まずは検索エンジン。無限につらなるネットの世界といえども、これは寡占化が進んでいるのではないだろうか。メジャーなのがGoogleYahoo!かな。ポータル(玄関)サイトをどちらかにしている人は多いと思う。わたしはウチのパソコンがYahoo!で職場はGoogle。でも画像検索がやりにくいのでそちらはNTTのgooに頼ることが多い。ここのスクロール検索はほんとに便利だから。ところが、Yahoo!もgooも出てくる画像がどうもつまらない。そんなときはなぜか楽天のやっているinfoseekがいいんですよ。どんな理屈で検索しているんだかさっぱりわからないんだけど……この事情は次号以降に判明する。

My Bookmark2につづく。

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Lost In Translation

2008-04-13 | 洋画

Lostintranslation02  コッポラの娘が映画監督として、そしてそれ以上に脚本家としての才能を爆発させた作品。「ゴッドファーザーPARTⅢ」を一人で壊していたと悪評サクサクだった彼女には、女優としての華はなかったものの別の種類の才があったわけ。よかった。

 アメリカの俳優はCMに出演することを“二流の存在の証明”として嫌うらしいが、自国民にばれないところでガンガン稼いでいる。日本はその代表。ディカプリオが刑事プリオになっていたり、シャーリーズ・セロンが軽自動車に乗ってはしゃいでいたりすることを、合衆国民は全然知らないでいる。「ロスト・イン・トランスレーション」で、サントリーをいやいや持ち上げる主人公ビル・マーレイの憂鬱な表情は、そんな「オレも堕ちたもんだ」という苦みのせい。

 彼と、カメラマンの夫についてきたものの、日本になじめずにいるスカーレット・ヨハンソンの目から見た東京は、おそらく異世界としてカリカチュアライズされて描かれるのであろうと予想していたら大間違い。二人の孤独を際だたせる背景として機能はしているが、わたしたち日本人から見ても“ふつうの東京”だ。あの藤井隆(まんまマシューで出演)ですら、ふつうに見える。視点が醒めているからだろうか。

 むしろ人生の通過点でとまどう二人の、どうしようもなく宙ぶらりんな不安感と、それゆえに共有できた喜びがきちんと感じとれておみごと。

「歳をとったら、楽になる?」
「………………そうでもない」

いいとこ突いている。彼らが迷子になっているのは、日本という異国にいることよりも、男にとっては先が見通せる年齢になったこと、女にとっては未来にまったく展望をもてない隘路であることが、しみじみと感じとれる作品。意外なほどよかった。

あ、そうだ。よかったと言えばCMのディレクターを演じた田所豊。元レッドウォリアーズのダイヤモンドユカイくんだ。この人が昔主演したのが「TOKYO POP」。「ロスト~」と同じように外国からやってきた女の子が東京でさまようお話。隠れた名作なのでこちらもぜひ。同じ専修大学文学部英米文学科出身だから言うわけではないが(笑)、ユカイくんが壮絶に英語がうまいのに驚かされるはず。だから今回ぜんぜん英語が話せない役柄なのはちょっとオシャレなキャスティングなのでした。

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視聴率

2008-04-13 | 情宣「さかた」裏版

Rating  言っちゃあなんだが、わたしは視聴率オタクである。学生時代から火曜日のスポーツ新聞(前週の視聴率トップ20が載る)は欠かさず買い、インターネットの【お気に入り】には、もちろんビデオ・リサーチ社のサイトを入れている。これはもちろんレイティング競争に血道をあげるテレビ局をゲーム感覚で楽しむため。そんなオタクの目から見れば、今回の日テレの“裏技”は、起こるべくして起きた事件だ。

 興信所を使って視聴率調査会社の保守点検の車を尾行させたとのことだが、昔は紙媒体を使って集約していたらしいので、誰もが“尾行”は思いついたはずだし、小林信彦の著作にもそんなネタはあった。そのプロデューサーの卑劣さに疑いはないが、問題はもっと別のところにあるはず。

このネット社会に、統計学上問題はないなどという理屈でわずか600世帯をサンプリングした数字で兆単位の金が動くことの不思議。そしてその指針が“サンプル世帯の更新が遅いため、高齢者向けの番組の視聴率が高い傾向がある”と批判を浴びていたビデオ・リサーチ1社独占である弊害。自己目的化した視聴率をもとに業界を制圧した広告代理店こそ、このゆがみの元凶であることを誰も指摘しない不健康さ……誰か何とかしないと。

どうせマスコミはどこも書けないだろうから、発行部数800というミニコミ(笑)である情宣だからこそ、ちょっとかましてみました。   

……2003年10月28日付「情宣さかた」裏版のコラムより。
お察しのように日テレのプロデューサーが視聴率調査該当世帯にキックバックの金を利用し“視聴依頼”を行ったという事件をとりあげたのです。このプロデューサー自身も、ある意味視聴率オタクだったのであり、業界全体もそうであることが問題だったわけだ。

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グリーンハウス再建計画 ページ15 ~ 新シネコン

2008-04-12 | 映画

ページ14はこちら。

Yasukuni1  まもなく山形市の嶋地区に新たなシネコンがオープンする。予定では4月26日らしいけれど、経営主体のムービーオン(山形ケーブルテレビ+八文字屋の連合体)のホームページでも上映作品すらほとんど告知されていない。そのシネコンの名前も判然としないんだよ(「ムービーオンやまがた」らしいけど)。戦略として隠しているのだろうか。

 それはともかく、そのシネコンのグランドオープンによって山形市は三つのシネコン、二十をこえるスクリーンをかかえることになる。前から特集しているように、山形市民は映画愛好度が高い。とはいっても、ソラリス、フォーラム、新シネコンの両立は厳しいことと思う。なんとか、うまくいってほしいのだけれど。

 おそらくは音響やシートのレベルから言ってもメジャーな作品を観る客は新シネコンにかなり移るだろうし、新開発のショッピングタウンに立地する関係から、土日の興行は中心街のソラリス、フォーラムグループにとってしんどいことになるのではないだろうか。ああ心配だ。

 それでもフォーラムは意地を見せる。下の記事を読んでもらおう。
映画「靖国」東北の4館で上映 7月以降
 山形を本拠地に八戸、盛岡、仙台、福島の5市で映画館「フォーラム」を展開する運営会社が7日までに、上映中止の動きが相次いだドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」を7月以降、仙台を除く4市で公開することを決めた。東北の劇場で上映を明らかにしたのは、フォーラムグループが初めて。長沢裕二代表(57)は「映画は作り手の意見発表の場。上映を妨げるどんな規制もあってはならない」と話している。
 配給元と調整の上、細かな公開時期を詰める。仙台では「靖国」の配給協力会社の作品を多く扱う別の映画館が上映を検討中のため、その動向を見て対応するとみられる。
 作品について長沢代表は「靖国神社の知られざる日常を淡々と記録しており新鮮。特に政治的な偏りがあるとは思わない」と説明。一部政治団体の街宣活動など予想される混乱に関しては「これまでどんな映画も扱ってきたし、上映に伴うトラブルが起きたこともない」と言っている。
2008年04月07日 河北新報

……いいぞフォーラムっ!そうなのである。巨大資本に立ち向かおうと思えば、あとはセンスの問題なのだ。長沢代表よ、めざせ佐藤久一!でも経営は堅実にね(^o^)。次回ページ16、新シネコンの概要特集を待て!
 

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THE NEWSPAPER

2008-04-12 | 情宣「さかた」裏版

Thenewspaper 2003年度の教研集会にこのグループを呼ぶにあたっては色々とがんばらせてもらった。絶対うけるから、と強硬に主張。結果が大成功だったのでよかったけど、ギャラはそれなりだったので(笑)、高教組の支部長(自分が高校生だったときの副担任だったのがまずかったー)に怒られたり……
それでは情宣さかた裏版2003年10月24日号です。

 その集団の名を初めて認識したのは、ある雑誌(「噂の眞相」のこと)の編集後記においてだった。この雑誌、ところによっては文藝春秋よりも売れているぐらい大黒字のくせに、休刊することが決定している。すべて偏屈な編集長のわがままなのだが、そんな編集長に「こいつらは凄い」と言わしめたグループこそ、THE NEWSPAPERだったのである。

 昭和の末期、天皇の病気のために歌舞音曲が自粛され、仕事が奪われていく現実に危機感と「おかしいんじゃねーか」と不信感を抱いた芸人たちが、その現実を逆手にとってグループを結成した彼らだが、ライブをごらんになったみなさんならお分かりのように、平成の世と斬り結ぶネタの過激さと、それを笑いに転換する手管はみごとというしかない。

 一方で彼らのとる手法(=常に新しい時事ネタを、整理し、そしてデフォルメする)は、ネタが常に新鮮でなければならない宿命から、芸人としてはかなり苦しい選択。ネタを練り上げていく、というお楽しみをほとんど放棄しなければならないわけだから。ひところ、TBSの朝番組でその日のニュースを速攻でコントにする企画をザ・ニュースペーパーは請け負っていたが、さすがに苦しい様子だった。

Realkoizumi  しかし、今年の日教組の中央動員で、モノマネの域を超え、本人が“入っている”としか思えない松下アキラの小泉純一郎ネタを見たとき、こいつはいける、と思った。教育研究集会に、彼らを呼べないかと初めて考えたのは実はこのとき。

 リハーサルや、彼らとのネタ合わせ、じゃなかった打ち合わせを通じて、次々に芝居が姿を変えていく現場に立ち会えたのは望外の喜びだった。おまけに、酒田について提供したネタが、それこそことごとく活かされていたのにはこちらもびっくり。なんて換金率の高い連中なんだ(笑)。

 素にもどったメンバーたちは、意外にシャイに見えた。
「教育会館をバカにしたのって、まずかったですか?」ライブ後、気弱にきいてきたのは過激な部分を牽引していた福本ヒデ。おみやげの刈屋の梨に「のど渇いてたんですよー」と無邪気に喜んでいたアジャ松田……

 酒田地区の教育研究集会は、彼らのおかげもあって史上最高の参加者を誇ることができました。分科会も充実。みなさんいつかザ・ニュースペーパーのフルバージョンを、お金を出して(笑)観てやってくださいね。ついでに、主催者として公演中に気合いと精神力で雨を降らせなかった功績もちょっと認めてほしいっす。

※スタッフの朴さん「ホリさん、『家栽の人』って読んだことあります?」「はあ、まあ」「みんなで言ってたんですよー。激似だって」喜んでいいんだか……。

2008年現在、彼らの小泉&安倍ネタはテレビ等でおなじみのものとなった。すっかり人気者になった彼らをまた呼ぶとすれば、やっぱりギャラはそれなりなんだろうなぁ、とうれしく思ったりもしている。

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教員採用試験

2008-04-12 | 情宣「さかた」裏版

Tobisugirukyoushitsu 2003年8月6日発行の「情宣さかた」裏版。
山形県の教員採用試験を、その実施日程から特集してみた。

唐突だけれど、上の表(略)は先日行われた平成16年度の山形県教員採用試験の概要である。問題はこの日程。7月の23、24日といえば、庄内の(に限らないが)小中学校のほとんどはまだ夏季休業前である。受検する職員をかかえた学校が手薄になることはもちろん、その職員自身も、試験前のいちばん大事なときに、不在となる時間の準備をしなければならず、双方に大きな負担となっている。二学期制が浸透すればその影響はもっと大きなものとなるだろう。

今回の教育事務所交渉で、県教委へ、その日程の変更を具申するように求めてきたのだが、調べてみると話はそう簡単ではない。表を見れば一目瞭然。東北6県の教員採用試験の日程を調べてみた。

 有能な人材を囲い込むために、他県と同様の日程にしている現状が見てとれる。これはまあ、気持ちはわからないでもない。民間でも当然のこととして行われているわけだし。どこでどんな打ち合わせが6県の間で持たれているのかなあ、とは思うが。

 でもここでもうひとつの表(これも略。ごめん)を参照してほしい。目を全国に向けてみよう。日程はその中心となる日を抽出したものだけれど、おおよそ

北海道→7月6日
関東→7月13日
北陸、関西、東海、九州→7月20日
中国、四国→7月22日
東北→それ以降

こんな傾向にあることがわかる。
さて、問題はここからだ。7月の6日、13日、20日の共通項とは何か。簡単ですね。これらは日曜日なのである。これなら新卒にとっても、期限付として現場にいる人間にとっても、他の職種から教員をめざす人にとっても、負担と不公平感は少なくてすむ。ましてや山形県は、これまで高校枠で実施していた社会人特別選考を中学校枠に拡大したのだ。本来なら当然のこととして試験の日曜日実施に踏み切らなければならないはずなのに。

 山形県だけ先行することが難しいことは理解できる。大阪府教委が、他府県の公立学校に在籍する現職教員を採用する特別枠を設けて募集を進めていることに対して、京都、奈良などの教育委員会が「将来に禍根を残すことになりかねない」との痛烈な批判を表明していることを考えても、横並びでいることで、かろうじて均衡が保たれているのが教育界の現状だろうから。

 でも、少なくとも現状が新卒に有利な形になっていることだけは指摘しなければならない。期限付という不利な条件のなかで、必死でがんばってくれている講師たちのためにも。

※画像は清水義範+西原理恵子の「飛びすぎる教室」。講談社文庫。
聖書のメインプロットをいっきに紹介するくだりだけでも大収穫。さすが教育大出身。それが同時に、清水のくさみにもなっているわけだけれど。だから破壊者サイバラとのコンビは絶妙であり、必要でもあったのだろう。史上最悪のワトソン役(笑)。

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ハイドアンドシーク ~ 暗闇のかくれんぼ

2008-04-11 | 洋画

Hideandseek まだまだ2005年ネタはつづく……

 息子の練習試合のために空港近くのテニスコートへ。立派な親なら最後まで観戦するところだろうが、不良映画ファンである父親はとっとと映画館へ走る。時間が合うのはいつもなら絶対に観ないであろうタイプのホラー「ハイドアンドシーク~暗闇のかくれんぼ」。

 帰りに息子たち中学生を四人乗せる。
「どうだった?ハイドアンドシーク。」助手席の息子がいきなりきいてくる。
「うーんどう話してもネタバレになっちゃうからなあ」
「どうせぼくたち観れないんだよ。」
「あ、そうか。PG-12だしな」でもお前13才じゃないか。
それじゃあ、と最初からストーリーをベラベラと。後部座席に座ったやんちゃ野郎どもも静かになってしまう。
「なんか……」
「怖いか?」
「いやーな話だねぇ」
まったくである(笑)。こういうオチだと嫌だなあと思うとおりの展開。後半のたたみかけには(特に洞窟のシーン)ドキドキさせられるのだが、その後半のために種をまいている前半がまどろっこしすぎる。

 キャストはわたし好み。奥さんの役の女優は、どこかで見たおばさんだなあと思ったらなんとエイミー・アーヴィング。「フューリー」や「コンペティション」ではあんなに可憐な少女だったのに、スピルバーグとの離婚とかですっかり(T_T)。他にもエリザベス・シュー(かなりいやらしく撮っていて笑える)やファムケ・ヤンセンなど、近頃いいなあと思っていた女優をそろえてくれているのに、どうしてこう弾まないのか。

Es029  これって、子役のダコタ・ファニングがうますぎるからじゃないだろうか。現代最高の男優であるロバート・デニーロを相手に全然負けていないのはたいしたものだが、それにしたってあの邪悪な表情は観客をたじろがせるほど。まあ、それがラストにつながるんだから計算どおりか。タイトルをよーく読むとネタはバレバレなんですけどね。

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オレオレ詐欺。

2008-04-10 | 情宣「さかた」裏版

Rocky なんでもネタにしてたんだなーオレ、と実感できる情宣さかた裏版2003年7月25日号です。

労金酒田支店、「おれおれ詐欺」未然に防ぐ
 身内を装い、高齢者から交通事故の示談金などをだまし取る「おれおれ詐欺」が、酒田市内などで相次いでいることを受け、金融機関側も、送金に訪れる高齢者に再確認を促すなど独自の対策に乗り出している。今月7日には同市の県労働金庫酒田支店(駒沢篤支店長)で、不審な点に気付いた職員が、被害を未然に防いだケースもあった。
 同支店の事例では、お年寄りの送金依頼書に、受取人の住所と電話番号が記入されていないことや、金額が、報道された同種事件の被害額と近かったことなどを不審に思った窓口の職員が、孫と連絡を取るよう促し、送金手続きを保留した。
 その後、数回にわたり、受取人を名乗る男から入金の有無を確認する電話が同支店にかかってきたという。職員がお年寄り宅に赴き、孫の生年月日や母親の名前を言わせるなど、具体的な確認方法を助言。その結果、お年寄りがだまされていることが分かった。
 駒沢支店長は「金融機関は、顧客の財産を守るのが仕事。職員の対応を徹底するとともに、新聞の切り抜きなどを窓口に提示し、『おれおれ詐欺』に注意するよう促している」と話す。
 ~山形新聞~

……さすが、顧客中心主義を誇る労金らしいエピソードだと言えるだろうか。そういえば先日、生まれて初めての新車を買うために、労金酒田支店にカーライフローンを申し込みに行ったところ……

「えーと、クルマ買いたいんでお金貸してほしいんですけど。」学校の保護者だった担当にお願いする。
「おー。そうですかそうですか。」
「で頭金のためにぃ、財形とエースを解約して……」
「……なんで?」
「は?」
「県教組の支部長がなにゆーてんな!全部借りればいーじゃん!」
組合の役員にはけっこうキツい労働金庫でした。

(2003年)10月には、東北六県の労金が対等合併する。山形県労働金庫として築き上げてきた、これまでの私たちとの信頼関係の、さらなる強化を。

……うわー情宣らしいまとめ。読者からは強引すぎると思いきり笑われてしまいました。でもこの情宣、書記がわざわざ労金にあげたらしく、大喜びされたのである。記事をよく読むと、お年寄りが“払えなくもない”額を指定しているあたり、敵もなかなかやるもんだ。でもそれでばれちゃったとは。やるなー労金(またしても情宣らしいまとめ)。

 わたしは労金の職員に、あのマスコットのロッキー(ろうきんラッキーをジョイントしたんですって。知らなんだ)のことを「心臓疾患の鳥」と表現してひんしゅくもかっていたの。

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ダイナー ~ そしてファンダンゴのこと。

2008-04-10 | 洋画

Fandango かつて「ファンダンゴ」(’85)という映画があった。その頃飛ぶ鳥を落とす勢いだったフジテレビが配給にかみ、しかし初めて大コケを彼らに経験させた縁起でもない作品。

ベトナム戦争を時代背景に、若者たちの狂躁(=ファンダンゴ)を描いた、当時はまったく無名だったケビン・コスナーが主演し、同じくまったくマイナーだったケビン・レイノルズが監督した地味ぃな存在。愛した女性を友人(ローレン・バコールの息子が演じていた)にゆずり、徴兵を忌避して行方不明になるケビン・コスナーが、その前夜に仲間たちと結婚式をセッティングする、それだけのストーリーである。

大コケしただけに、酒田の映画館に観客はわたしだけ。そのおかげで遠慮なく泣きまくり、涙がワイシャツの襟にたまったりしていた。例によって「この映画に文句があるならオレに言え!責任はオレがとる!」とまで思ってました。いきなりレーザーディスクも買ったしね。

その数年前につくられ、明らかに「ファンダンゴ」に影響を与えたのがこの「ダイナー」。結婚式を自前でやっちゃおうという、ファンダンゴにはかろうじてあったストーリーの核すら存在しない。1959年の大晦日、結婚を目前にグジグジと悩む独身男たちが、いい歳をして簡易食堂(=ダイナー)で朝まで馬鹿話に興じる……それだけの話。こちらもいたってシンプル。

「ナチュラル」「レインマン」などで巨匠になるバリー・レヴィンソンの初監督作。無名の俳優たちをオーディションで選んだのだが、後に彼ら(ミッキー・ローク、スティーブ・グッテンバーグ、エレン・バーキン、ケビン・ベーコン)はどんどんビッグになる。今観るとかなり金がかかっているように誤解できる。

「ファンダンゴ」が興行的に大失敗し、オクラ入りまで検討された「ダイナー」が、なぜ不朽の名作扱いされることになったかはわからない。でも、二つの作品に共通する

【いつかは大人にならなければいけない。でも、それは今日じゃない】

というモラトリアムぶりは、中年になってしまったわたしの心を、今もうつ。

Sjff_03_img1317

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