事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

寝屋川の事件 2番目の訪問者~ふたつの異見

2008-04-03 | 受験・学校

最初の訪問者はこちら。T2006021405

Mail03c このような事件のたびにマスコミに腹が立つことは多いが、これには同調する。以前からぼくは、完全に安全にするには、仙台育英高校のように高い塀で囲み、入り口には大学のようにガードマンを置くのがいちばん安全である、と思っていたので。それを言うと必ず出てくるセリフが「開かれた学校と矛盾する」ですって。笑わせるんじゃないよ!といいたいですね。
大体、「開かれた学校」と「誰でも自由にことわりもなく入れる」とは別の問題であるし、そもそも最優先なのは職員と通っている子どもの安全であろうに。
どこかの学校でやっているような「笛」で安全なわけがないのは誰でもわかりそうなのだが、よっぽど予算がないのか……

Mail04a 実は私の大阪の友達は寝屋川市内の小学校に勤務しています。亡くなった先生といっしょに勤務した人も身近にいたりしてすごくショックを受けているようです。PTAの役員会を開いて対策について話し合ったり、インターホンを設置するなど改めて危機管理のための環境整備をしたりしているそうです。
 こういう事件があるたびに思うのは、もちろん危機管理のための条件整備をすることも大事だとは思うのですが、それだけでいいのかな、ということです。目先の対応だけに終わるのではなく、もっと本質的なところというか、もっと大切なことがあるんじゃないかと思うのです。うまく表現できないのですが、教育についてもっと根本的なところから考えていくべきだと思います。すぐに成果を求めて、だめだったら方向を変えていくやり方を繰り返していたらこれからどうなるのか不安です。

……この二つの意見の相克こそ、学校がどうあるべきかという本質への論議の中心だろう。どちらにも理があることはもちろんだが、共通するのはあらゆる意味で今回の事件が学校にとって不幸な事態を呼ぶことへの予感だ。

 少年O(2ちゃんねるよ、いいかげんに実名は削除しろ)が切り裂いたものが、教諭の命だけではないことをこれから誰しもが感じてしまうだろう。学校は安全な場所という神話はすでに崩れ、つまり安全な国家という日本のパブリックイメージもまた……

3番目の訪問者につづく】

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寝屋川の事件 最初の訪問者

2008-04-03 | 受験・学校

「先生に不審に思われ」少年が供述

Neyagawacase01 大阪府寝屋川市立中央小学校で教諭の鴨崎満明さん(52)ら教職員3人が殺傷された事件で、同小卒業生の無職少年(17)(逮捕)が、府警寝屋川署の捜査本部の調べに対し、「校舎の廊下で出くわした先生(鴨崎さん)に不審者と思われた」と供述していることが16日、わかった。府警は、鴨崎さんが少年をグラウンドに連れ出そうとした可能性が高いと判断。それに気付いた少年が職員室への襲撃前に、とっさに鴨崎さんを刺したとみている。調べに対し、少年は校内侵入の経緯について、「南門から侵入したのは、扉が開けっ放しになっていたから」とも供述している。調べや供述によると、事件当初、鴨崎さんは少年を職員室へ案内する途中に刺されたとみられていたが、グラウンドへ出る玄関に向かったところで、背後から刺されていたことが判明。「不法侵入や」と叫んでいたことも分かった。
( 2005年2月17日付  読売新聞)

学校にはさまざまな人がやってくる。

毎朝給食の食材や牛乳が配達され、『翌朝10:00までにお届け!』が売りの宅配通販サービスもほぼ連日。

近所の老人の徘徊定例コースがうちの児童昇降口だったこともある。異様に元気な若い女性が職員室で「漬け物買って下さ~い」と原理まるだしで歌いながらテンパっていたこともあった。前にいた学校では、「○○センセー!なんで生徒を殴るんですかっ!」と激怒した保護者がつかみかからんばかりにどなりこんできたっけ。

 先日は児童のおばあちゃんが電話をかけてきて
「あのう、雑巾を縫わせていただいたんですけど、お持ちしてもよろしいでしょうか?」
「ありがとうございます!」
「なんか近頃さまざまなことがあるもんですから、一応お電話してからと思いまして」
「……」
そのさまざまなことを巡って、ちょっと特集を開始。

2番目の訪問者につづく。

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