事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

映画吹替王 PART3~フィックスのつづき

2008-04-05 | 映画

フィックスの前回はこちら。

佐野浅夫(ジョン・ウェイン)黄門様の最大の当たり役は「刑事コロンボ」のP.マッグーハン。

小林昭二 (ジョン・ウェイン) おやっさんの方がウェインではなじみ深い。

森山周一郎 (テリー・サヴァラス)「スタブロフ!」刑事コジャックが部下を呼ぶ声は快感だった。

Coburn 小林清志 (ジェームズ・コバーン)今はトミー・リー・ジョーンズがお気に入りだと次元大介は語る。 だいたい、次元自身がコバーンがモデルだったらしい。納得。

富田耕生(アーネスト・ボーグナイン)元祖デブ声(笑)。他にもマーティン・バルサムやC.ダニング。

矢島晶子(マコーレー・カルキン)これはフィックスというより、子ども声ってことか、しんちゃん

池田昌子(オードリー・ヘップバーン)彼女のオードリーこそフィックスの代表。素敵な声だなあ。

中田浩二 (ジェフリー・ハンター)実はこの人の声の大ファン。カムイや宗方コーチです。

初井言栄 (ジョアン・ウッドワード)ラピュタの婆さん役。実はすんごく若い旦那と結婚してた。

黒沢良(ゲイリー・クーパー)「FBI」のエフレム・ジンバリストJr.が忘れられない。

大塚周夫 (チャールズ・ブロンソン)ゲゲゲの鬼太郎のねずみ男が朝倉摂のいとこだったなんて! (後日、「意外なふたり」で特集します)

阪脩(リチャード・クレンナ)パトレイバーの榊整備班長。攻殻機動隊の荒巻。渋い。

野沢那智(アラン・ドロン)「太陽がいっぱい」の第一回目はドロンを石立鉄男が!

鈴木弘子(ジャクリーン・ビセット)山形出身。すんごい美人。青学時代から吹替を。

……まだ続きます。PART4を待て。

Jacqueline

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映画吹替王 PART2~フィックス

2008-04-05 | 映画

PART1はこちら。

Fukikaeoh フィックスとは、有名俳優の声を固定した一人の声優が担当するシステム。日曜洋画劇場がスタートしたとき、NET(現在のテレビ朝日)と東北新社のディレクターが話し合って決めたのだと言われている。有名どころを下表にまとめてみました。吹替ファンのとり・みきは、そのシステムが現在くずれていることを嘆いている。

なぜフィックスが下火になったかというと「他局が決めたことには準じない」というテレビ局のプライドや「スターよりは役柄で決める」という事情もあるようだ。まあ、フィックスにこだわるとギャランティが高騰することもあるのではないだろうか。でもテレビの洋画劇場で育った立場から言わせてもらえれば、この制度は大事にしてほしい。池田昌子以外のオードリーや小林清志以外のコバーンはやはり不自然だろう。クリント・イーストウッドもクリカンにやらせろとまでは言わないからさあ。

向井真理子 (マリリン・モンロー) 他の役を禁じられていた時期もあったとか。

小原乃梨子 (ブリジット・バルドー) 一般的にはのび太だが、やはりドロンジョが。

中村正 (デヴィッド・ニーヴン) 伝説のナレーション。奥様の名前はサマンサ、旦那様の名前は…

矢島正明 (ロバート・ヴォーン)リポビタンDやクイズ・タイムショックや矢追のUFO番組でおなじみ。

宮部昭夫 (スティーブ・マックィーン)ゴールデン洋画劇場での「大脱走」はもはや伝説の出来。

家弓家正 (フランク・シナトラ)でもやっぱり「風の谷のナウシカ」のクロトワだよな。

津嘉山正種 (ケビン・コスナー)わたしの世代にとってはクロスオーバーイレブンの人。

納谷悟朗(チャールトン・ヘストン)「ルパ~ン!」銭形のモノマネをやったことのない男はいない。

山田康雄 (クリント・イーストウッド)「とっつぁ~ん!」ルパンのモノマネをやったことのない……

……ひー疲れた。PART3につづく。

Brigittebardot

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映画吹替王 PART1

2008-04-05 | 映画

Ufo01  エド・ビショップ、ジョージ・シーウェル、マイケル・ビリントン、ワンダ・ベンサム、ガブリエル・ドレイク、ハリー・ベアド、ピーター・ゴーデノ、ノーマ・ロナルド……いったい誰なんだ、と思われるでしょうが、この人たちの吹き替えをそれぞれ広川太一郎、小林昭二(あきじ、と読む。仮面ライダーのおやっさん)、羽佐間道夫、小原(のび太)乃梨子、松島みのり、青野武、田中信夫、来宮良子がやっていたとなると……やっぱりわけわかりませんか(T_T)。この配役は70年から73年にかけて日テレで放映されていた「謎の円盤UFO」(ゆーえふおー、です。まだユーフォーという呼び方は一般的ではなかった)のもの。マニアにとってはいかに凄いメンツがそろっていたのかとため息がでる。吹替オールスター。

 この本は、吹替愛好家(笑)として有名な漫画家とり・みきが、ベテラン声優たちにCSの番組でインタビューした内容をまとめたもの。一発生録りの緊張感のために吐きそうになりながらマイクに向かった初期から、DVDという媒体が多言語対応であるために吹替の需要が大きくなった現在までの変遷が語られている。インタビュアーとしてのとりの博覧強記もあって、無類の面白さである。

 開局当時、テレビ局は番組製作のノウハウも無い時代だから輸入した向こうの番組をオンエアしてしのぐことになる。ところが、アメリカのテレビ番組は一年間に52本も作ったりはせず、半分近くは再放送なので(これは今でもそう)たちまち払底してしまう。そこで今度は映画の出番で、全盛期はこんな感じだった。

月曜日……月曜ロードショー(TBS 解説荻昌弘
水曜日……水曜ロードショー(日テレ 解説水野晴郎)
金曜日……ゴールデン洋画劇場(フジ 解説高島忠夫)
日曜日……日曜洋画劇場(テレ朝 解説淀川長治)

あいてる日は東京12チャンネルがちゃんと映画番組を放映してました(笑)。とり・みき(1958年生まれ)だけでなく、わたしたちの世代はこれら洋画劇場で映画に目覚めたと言える。だからチャールトン・ヘストンといえば納谷悟朗だし、チャールズ・ブロンソンといえば大塚周夫なのだが……PART2につづく。

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タブロイド・ジャンキー

2008-04-05 | 音楽

Michael20jackson5_2   2005年ネタはつづく。

 マイケル・ジャクソンの無罪判決にホッとした人も多いだろう。あるいは逆に「地獄に叩きこんでおけばよかったのに」と加虐的に考えていた人もいるかもしれない。どう見てもいじめられやすい体質だし。どちらも正直なところだろうが、わたしはこう考えている。暴論であることは承知の上でまたしても言わせてもらうが「天才は何をしてもかまわない」のである。人を殺そうが金に汚かろうがセックスにだらしがなかろうが。芸人とは、そんな存在であるべきだ。小さい頃からずーっとスターであり続け、自らが虚業の中心にいることを認識しながら、まともな神経を維持することの方が難しいだろう。

「マイケル・ジャクソンの真実」なるものが何度もマスコミをにぎわすけれど、はっきり言って真実なんかくそ食らえである。問題は、あふれるほどの中傷や誹謗のなかで、彼がどんな音楽を創り出してくれるか、これだけだ。

タブロイド・ジャンキー」をご存じだろうか。マイケル・ジャクソンがゴシップ好きの世間を青臭く(このあたりがマイケルらしい)せせら笑っているハードな曲。【あいつはホモセクシュアル】【マイケル・ジャクソンは酸素タンクのなかで~】【彼女はバイセクシュアル】なんて詞が生硬なまま入っていて、彼がどれだけ芸能ジャーナリズム、およびそれに熱狂する世間を嫌っているかが如実にうかがえる。

 しかし肝心なのは、この曲がダンスナンバーとしても一級品だということなのだ。児童虐待や人種差別などへの抗議をくりかえすマイケルは、しかしそのむき出しのメッセージを、圧倒的に高度なポップチューンとして提示する才能をもっている。しかもそんな曲にかぎっておちゃらけたPVが用意される周到さ。だからこそわたしは彼を応援するわけ。「ヒール・ザ・ワールド」みたいな、いかにも良心的な曲は大嫌いだけどね。今、クルマのなかでわたしはジャクソンズ名義の「ハートブレイクホテル」をくりかえし聴いているけれど、これだけのナンバーを創るアーティストが他にどれだけいるかってんだ。

 地に堕ちた名声を取り戻すとすれば、それは再び「オフ・ザ・ウォール」「スリラー」に匹敵するアルバムを彼が創り出すしかない。いばらの道ではあるだろう。しかし方法があるだけアーティストとはすばらしい商売ではないか。もしそれができないとすれば、彼はこう結論づけられるだけだ。「マイケル・ジャクソンは、長生きをしすぎた」と。

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寝屋川の事件 最後の訪問者

2008-04-05 | 受験・学校

6番目の訪問者はこちら。

0102職員室は1階に、安全マニュアルに異例の明記へ…大阪

 職員室は1階か、それとも2階か――。少年(17)が校舎2階の職員室まで侵入、教職員3人が殺傷された大阪府寝屋川市立中央小学校の事件を受け、府教委は26日までに、学校安全マニュアルに「小中学校の職員室は1階に設置するのが望ましい」と明記することを決めた。外部からの侵入に迅速に対応できるという判断からだ。都道府県教委が学校現場に対し、職員室の設置場所まで示すのは異例だという。児童の体力や災害時の避難を考慮して低学年の教室や養護学級を1階、職員室を2階に置く学校は全国的に少なくない。“職員室のあるべき場所”を巡って、教育界に波紋が広がっている。
読売新聞2005/2/26

Mail03a ところで、塀もない田舎の学校は不審者対応といわれてもねぇ。ハード面も大事だけど、何か違うような気がするのは私だけでしょうか?

……うーん確かに。ウチの学校を見渡しても、最上川の堤防と酒田港方面をどう囲うかってなぁ。ところで上の記事を読んでほしい。これ以前に、池田小の事件後に「事務室を1階において来校者の受付的性格を持たせよう」という指針が出たのをおぼえている人も多いはず。例の肉弾戦向け事務職員採用が現実味をおびてくる(笑)。どうも職員室を何階におくかなど、小手先の論議が多いような気がするのだ。

 わたしが考える今回の事件の最大の問題は、犯人の少年がおよそ学校以外の世界を見つけられなかったことにあるんだと思う。軽率な憶測はまずいんだろうが、教室のなかのいじめ、担任への怨恨(逆恨みかもしれない)、学歴コンプレックス、復讐の対象としての学校……彼の頭の中には、家庭以外には“学校しか社会が存在しなかった”みたいだ。

Neyagawacase02_2  だからもし寝屋川の学校、あるいは担任に(つまり日本全国の学校に、すべての教職員に)責める点があるとすれば、それは学校に行かなくても充実した人生を送る方法はいくらでもある、という発想を提供できなかったことだろう。そんな空手形に意味はない?だったら、学校に行かなければ充実した人生が送れないとする社会の方に欠陥があるんじゃないのか。少年に非があることはもちろんだ。その上で、わたしは寝屋川の事件においてこの欠陥こそが何より哀しいと思う。

【寝屋川の事件・了】

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寝屋川の事件 6番目の訪問者~肉弾戦

2008-04-05 | 受験・学校

5番目の訪問者はこちら。

Mail02a 川崎市では池田小の事件以来、門は閉ざされたままです。業者は鍵を持っていて勝手に開けて入ります。防犯訓練は毎年1~2回必須行事です。警察人が入っての訓練は昨年まではすごい勢いでどこの学校でもやっていましたが、今年はそれをふまえて教職員だけで行いました。犯人役はけっこうなりきるもんで、さすが教師って感じ。これがいつもえらく怖い。授業時間中に一番犯人と最初に遭遇する可能性があるのは事務職員だと言うことで、私がさすまたを持って犯人をおさえる一人になったのですが、新任の亀梨和也似のかっこいい兄ちゃんの足を思い切りさすまたでヒット。それなのに、痛みをこらえて演技を続けた兄ちゃんに脱帽でした。でもほんとに怖かったんだよ。涙出ちゃったモン。

警察人のご指摘は同じです。プラス「顔をねらって何でもいいから投げつけろ」顔が駄目なら「足をねらえ。顔は下手すると死んじゃって過剰防衛と言われかねないので、足なら折っちゃってもいい」らしい。というわけで、いまや川崎市でも「さすまた」「スプレー」等は必置。また今年度は1、2年生に市教委から防犯ベルが配布されました。職員も持っています。(でも音がちゃっちい)PTAによる校内パトロールもいまだに継続中です。

休み時間には各門に教員が立っています。あーいやな世の中だ。

Dsc08802 ……教職員にこのテの訓練が必要だ、とは小泉も先日コメントしていた。しかしどうだろう。それって“何も本質的な解決策がないからとりあえずなんかやっとけ”にしか聞こえないではないか。サスマタ(刺股、と書く。一本5000円から5万円ぐらいするものまで。学校が旧態な業界であることを思い知らされる)にしても、ずいぶんと安上がりな対応に思える。保安措置まで教職員の仕事にしておいて(緊急時対応はもちろん必要だが)一丁上がりはないだろう。わたしは日常を教員といっしょに過ごしていてつくづく思う。彼らは本当に忙しいのだ。そのうえ……でも命ぜられれば「児童生徒のためだ」とあきれるぐらい一生懸命にパトロールもやるだろうさ。レスのお兄ちゃんセンセイみたいにね。

でも、教育職である彼らには、もっとやるべきこと、傾注すべきことが他にあるはず。第一、「防犯のためにこれからは教員の採用を男性優先にします」なんて仮定したら、教職員に危機管理をおっかぶせることの異常さがちょっとは見えてくるんじゃないかなあ。

……ん?ひょっとしたら事務職員あたりはもう既に考えられてるかも。「肉弾戦に強い屈強な若者求む」とか(笑)。

次回が、最後の訪問者

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