事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

初孫 5杯目~'06楽しむ会

2008-04-02 | 食・レシピ

4杯目はこちら。

Img43823358  今年(06年)もやってまいりました「初孫の酒を楽しむ会」の季節が。去年はいきつけの飲み屋で初孫の営業サトーさんと遭遇したことから初めて参加したのだけれど、今年はちょっと様相が違う。

親切きわまりない(または営業の鬼の)サトーさんは、またしてもその飲み屋にあらわれ、「あのお客さん、今年も参加しないかな」と女将につぶやく。「学校に電話するのもねー」と彼女は逡巡。ちょうどそこへ居合わせたのがわたしの近所に住むヒロキ。「ヒロシ?オレ携帯の番号わがっぜ。」で、いきなりわたしの携帯に無遠慮な声で「ヒロシー、初孫の会があるそーだなー。オレも行ぐ。絶対行ぐ。いんでろ?」

 ということで今年のパートナーはこの男ヒロキ。東京農大醸造学科卒。要するに酒のセミプロである。会場は今年もレストラン欅(けやき)。開会のあいさつで支配人かましてくれる。

「えー、この会は“楽しむ”ことを目的としているわけですが、こちらも商売ですので儲からないと楽しくありません。その点本日は大盛況で、こちらも楽しむことが……」

そうなのだ。一応先着120名定員のくせして、ほぼ200名が参加しているのである。去年は丸テーブルだったのに、今年は田舎の披露宴状態。長テーブルにすし詰めだ。今年の乾杯の音頭は、プライベートで来ていたのにいきなり壇上にあげられてかわいそうだった酒田市長。「日本酒は実は二日酔いもしないし健康にもいい。最高ですね」ほう、そうなのか。東大卒の言うことだし、信用してやろうか。

今年のメニューは
・鮮魚とナスのミルフィーユ、アスパラの米粉揚げ(生酛 純米酒)
・そら豆とかぶの二色ムース(雪恋花)
・帆立貝のパネグリエ 冷製トマト、大葉、エシャロット(あじさい物語)
・トマトのみりん煮
・庄内豚の角煮、ポテトあんかけ(古酒三歳)
・黒豆とリンゴ、紫キャベツのサラダ
・玄米とエビの洋風茶碗蒸し(吟醸生酒)

( )のなかは料理に最適だと供された初孫のお酒。しかし酒のセミプロであるヒロキは「浩、どう考えでもこの中でいちばん単価が高ぐで初孫が嫌がるのは大吟醸だ。狙え!」と大吟醸ばっかし飲みまくるのである。それだけで会費の三千円のもとはとったぞ。おまけに抽選会でわたしとヒロキは吟醸酒が当たってしまい、もとをとる以前の問題になってしまった。嫌な客。にっこり笑ってお酒をステージに受け取りに行くわたしに市長は
「なんでお前に当たるんだよー」と文句を。
「神様はいい子を見てるんだよっ!」

しかしおかげで翌日はすんげー二日酔い。あの大嘘つきめ。みなさん、東大卒を信用してはいけませんよ。

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初孫 4杯目

2008-04-02 | 食・レシピ

3杯目はこちら。

Sansai この日東北銘醸が用意した酒は
?「大吟醸」(製造方法・大吟醸 アルコール度数16.5)
?「あじさい物語」(純米吟醸 15.5)
?「吟醸生酒」(吟醸生酒 13.7)
?「生酛 純米酒」(純米酒 15.5)
?「古酒三歳」(熟成原酒本醸造 18.5)
?「雪恋花」(発泡性にごり純米 10.0)

開宴前からステージ横に試飲コーナーがあり、参加者は自由に飲めるようになっている。もちろんわたしと技能士は「最も高そうな酒」をめざす。「古酒三歳」。四合で2,100円はいいお値段だ。

「どう?」技能士と二人でチャレンジ。
「どうって言われると……なんか土蔵にしまっておいて悪くなっちゃった酒みたいな。まだ酢にはなってないけど」
こんな理不尽な客を相手にしなければならないのだから初孫もたいへんである。

 開宴のあいさつは欅の支配人、乾杯の発声はなぜか庄内空港ビルの社長。東北銘醸の社員たちもせっせとサービスにつとめている。うわーかわいい社員もいるなあ。

Daigin  支配人のあいさつにあったように、この会は初孫を試飲する会であると同時に、欅の料理人のプレゼンの場でもあるようだった。若手のシェフにオリジナルのメニュー(これがまた“ゆず”→新装なるホテルリッチに進出決定、の料理にそっくりなのだ)で勝負させ、日本酒とともに認知させようという作戦とみた。

※ゆずのホテルリッチ&ガーデンへの出店は、とんでもない事件のせいでキャンセル。このあたりはいずれ。

 会場には初孫の狙いどおりたくさんの女性客が。同じテーブルについたおばさんグループはこう主張する。

「わたしたちはね、飲み助ってわけじゃないのよ。子どもも大きくなって手がかからないし、なんか楽しみがほしいじゃない?そんなとき、ワイン感覚で日本酒を楽しむこの会を紹介されたのよ。去年なんか人数がいっぱいでって断られたぐらいなんだから。あー楽しいわあ、来年も絶対来ようっと!」

 あのぉ、それって飲み助一直線って気がします。お料理もおいしかったし、日本酒も飲み放題、わたしだって来年も絶対に来ようって思ってるんですけど。

「いかがでした?」
「サトーさんお誘いありがとうございます。来年はあの総務のメチャメチャ可愛い子を紹介してくださいね」動機はおばさんたちよりはるかに不純だが。

【5杯目 初孫'06につづく】

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