事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

グリーンハウス再建計画 ページ15 ~ 新シネコン

2008-04-12 | 映画

ページ14はこちら。

Yasukuni1  まもなく山形市の嶋地区に新たなシネコンがオープンする。予定では4月26日らしいけれど、経営主体のムービーオン(山形ケーブルテレビ+八文字屋の連合体)のホームページでも上映作品すらほとんど告知されていない。そのシネコンの名前も判然としないんだよ(「ムービーオンやまがた」らしいけど)。戦略として隠しているのだろうか。

 それはともかく、そのシネコンのグランドオープンによって山形市は三つのシネコン、二十をこえるスクリーンをかかえることになる。前から特集しているように、山形市民は映画愛好度が高い。とはいっても、ソラリス、フォーラム、新シネコンの両立は厳しいことと思う。なんとか、うまくいってほしいのだけれど。

 おそらくは音響やシートのレベルから言ってもメジャーな作品を観る客は新シネコンにかなり移るだろうし、新開発のショッピングタウンに立地する関係から、土日の興行は中心街のソラリス、フォーラムグループにとってしんどいことになるのではないだろうか。ああ心配だ。

 それでもフォーラムは意地を見せる。下の記事を読んでもらおう。
映画「靖国」東北の4館で上映 7月以降
 山形を本拠地に八戸、盛岡、仙台、福島の5市で映画館「フォーラム」を展開する運営会社が7日までに、上映中止の動きが相次いだドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」を7月以降、仙台を除く4市で公開することを決めた。東北の劇場で上映を明らかにしたのは、フォーラムグループが初めて。長沢裕二代表(57)は「映画は作り手の意見発表の場。上映を妨げるどんな規制もあってはならない」と話している。
 配給元と調整の上、細かな公開時期を詰める。仙台では「靖国」の配給協力会社の作品を多く扱う別の映画館が上映を検討中のため、その動向を見て対応するとみられる。
 作品について長沢代表は「靖国神社の知られざる日常を淡々と記録しており新鮮。特に政治的な偏りがあるとは思わない」と説明。一部政治団体の街宣活動など予想される混乱に関しては「これまでどんな映画も扱ってきたし、上映に伴うトラブルが起きたこともない」と言っている。
2008年04月07日 河北新報

……いいぞフォーラムっ!そうなのである。巨大資本に立ち向かおうと思えば、あとはセンスの問題なのだ。長沢代表よ、めざせ佐藤久一!でも経営は堅実にね(^o^)。次回ページ16、新シネコンの概要特集を待て!
 

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THE NEWSPAPER

2008-04-12 | 情宣「さかた」裏版

Thenewspaper 2003年度の教研集会にこのグループを呼ぶにあたっては色々とがんばらせてもらった。絶対うけるから、と強硬に主張。結果が大成功だったのでよかったけど、ギャラはそれなりだったので(笑)、高教組の支部長(自分が高校生だったときの副担任だったのがまずかったー)に怒られたり……
それでは情宣さかた裏版2003年10月24日号です。

 その集団の名を初めて認識したのは、ある雑誌(「噂の眞相」のこと)の編集後記においてだった。この雑誌、ところによっては文藝春秋よりも売れているぐらい大黒字のくせに、休刊することが決定している。すべて偏屈な編集長のわがままなのだが、そんな編集長に「こいつらは凄い」と言わしめたグループこそ、THE NEWSPAPERだったのである。

 昭和の末期、天皇の病気のために歌舞音曲が自粛され、仕事が奪われていく現実に危機感と「おかしいんじゃねーか」と不信感を抱いた芸人たちが、その現実を逆手にとってグループを結成した彼らだが、ライブをごらんになったみなさんならお分かりのように、平成の世と斬り結ぶネタの過激さと、それを笑いに転換する手管はみごとというしかない。

 一方で彼らのとる手法(=常に新しい時事ネタを、整理し、そしてデフォルメする)は、ネタが常に新鮮でなければならない宿命から、芸人としてはかなり苦しい選択。ネタを練り上げていく、というお楽しみをほとんど放棄しなければならないわけだから。ひところ、TBSの朝番組でその日のニュースを速攻でコントにする企画をザ・ニュースペーパーは請け負っていたが、さすがに苦しい様子だった。

Realkoizumi  しかし、今年の日教組の中央動員で、モノマネの域を超え、本人が“入っている”としか思えない松下アキラの小泉純一郎ネタを見たとき、こいつはいける、と思った。教育研究集会に、彼らを呼べないかと初めて考えたのは実はこのとき。

 リハーサルや、彼らとのネタ合わせ、じゃなかった打ち合わせを通じて、次々に芝居が姿を変えていく現場に立ち会えたのは望外の喜びだった。おまけに、酒田について提供したネタが、それこそことごとく活かされていたのにはこちらもびっくり。なんて換金率の高い連中なんだ(笑)。

 素にもどったメンバーたちは、意外にシャイに見えた。
「教育会館をバカにしたのって、まずかったですか?」ライブ後、気弱にきいてきたのは過激な部分を牽引していた福本ヒデ。おみやげの刈屋の梨に「のど渇いてたんですよー」と無邪気に喜んでいたアジャ松田……

 酒田地区の教育研究集会は、彼らのおかげもあって史上最高の参加者を誇ることができました。分科会も充実。みなさんいつかザ・ニュースペーパーのフルバージョンを、お金を出して(笑)観てやってくださいね。ついでに、主催者として公演中に気合いと精神力で雨を降らせなかった功績もちょっと認めてほしいっす。

※スタッフの朴さん「ホリさん、『家栽の人』って読んだことあります?」「はあ、まあ」「みんなで言ってたんですよー。激似だって」喜んでいいんだか……。

2008年現在、彼らの小泉&安倍ネタはテレビ等でおなじみのものとなった。すっかり人気者になった彼らをまた呼ぶとすれば、やっぱりギャラはそれなりなんだろうなぁ、とうれしく思ったりもしている。

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教員採用試験

2008-04-12 | 情宣「さかた」裏版

Tobisugirukyoushitsu 2003年8月6日発行の「情宣さかた」裏版。
山形県の教員採用試験を、その実施日程から特集してみた。

唐突だけれど、上の表(略)は先日行われた平成16年度の山形県教員採用試験の概要である。問題はこの日程。7月の23、24日といえば、庄内の(に限らないが)小中学校のほとんどはまだ夏季休業前である。受検する職員をかかえた学校が手薄になることはもちろん、その職員自身も、試験前のいちばん大事なときに、不在となる時間の準備をしなければならず、双方に大きな負担となっている。二学期制が浸透すればその影響はもっと大きなものとなるだろう。

今回の教育事務所交渉で、県教委へ、その日程の変更を具申するように求めてきたのだが、調べてみると話はそう簡単ではない。表を見れば一目瞭然。東北6県の教員採用試験の日程を調べてみた。

 有能な人材を囲い込むために、他県と同様の日程にしている現状が見てとれる。これはまあ、気持ちはわからないでもない。民間でも当然のこととして行われているわけだし。どこでどんな打ち合わせが6県の間で持たれているのかなあ、とは思うが。

 でもここでもうひとつの表(これも略。ごめん)を参照してほしい。目を全国に向けてみよう。日程はその中心となる日を抽出したものだけれど、おおよそ

北海道→7月6日
関東→7月13日
北陸、関西、東海、九州→7月20日
中国、四国→7月22日
東北→それ以降

こんな傾向にあることがわかる。
さて、問題はここからだ。7月の6日、13日、20日の共通項とは何か。簡単ですね。これらは日曜日なのである。これなら新卒にとっても、期限付として現場にいる人間にとっても、他の職種から教員をめざす人にとっても、負担と不公平感は少なくてすむ。ましてや山形県は、これまで高校枠で実施していた社会人特別選考を中学校枠に拡大したのだ。本来なら当然のこととして試験の日曜日実施に踏み切らなければならないはずなのに。

 山形県だけ先行することが難しいことは理解できる。大阪府教委が、他府県の公立学校に在籍する現職教員を採用する特別枠を設けて募集を進めていることに対して、京都、奈良などの教育委員会が「将来に禍根を残すことになりかねない」との痛烈な批判を表明していることを考えても、横並びでいることで、かろうじて均衡が保たれているのが教育界の現状だろうから。

 でも、少なくとも現状が新卒に有利な形になっていることだけは指摘しなければならない。期限付という不利な条件のなかで、必死でがんばってくれている講師たちのためにも。

※画像は清水義範+西原理恵子の「飛びすぎる教室」。講談社文庫。
聖書のメインプロットをいっきに紹介するくだりだけでも大収穫。さすが教育大出身。それが同時に、清水のくさみにもなっているわけだけれど。だから破壊者サイバラとのコンビは絶妙であり、必要でもあったのだろう。史上最悪のワトソン役(笑)。

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