事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

龍馬伝~第46話「土佐の大勝負」

2010-11-14 | テレビ番組

Konndomasaomi01 第45話「龍馬の休日」はこちら

「嫉ましかったがです!」

山内容堂に対して後藤象二郎が発したこのひと言に今回のすべてが集約されています。武士であれば、本来どうあっても口にしてはいけない言葉。

坂本龍馬をどうしても、下士であるあの男のことをどうしても認められないのに、後藤はきついけれども容堂に取り次ぐことで認めてしまう。それどころか……

龍馬伝は近ごろ、毎週のように登場人物との別れを続けている。先々週はお元(蒼井優)、先週はお龍(真木よう子)。そして今週はいよいよ心の故郷である乙女ねえやん(寺島しのぶ)と、永遠の別れを告げる。

一年近くこのドラマにつきあってきて、福山雅治が坂本龍馬を演じるというびっくりな企画に立ち会えたので満足。いろいろあったけど(笑)一週しかパスしていないし。連続ドラマをワンクール見通すことができない根性なしのわたしが、これだけがんばったのには理由があります。それは、大河ドラマでしか味わえない役者たちの本気ぶりが存在するから。

で、“幕末の大河では若手しか活躍の場がない”なんて失礼なことをかましてすいませんでした。ことここにいたって、山内容堂を演じた近藤正臣はほんまもんの大物俳優になったんだなあ。

龍馬を認めることで、先を見通せるがゆえに悪夢にうなされていた現状から逃れられる……心のどこかでそれを安堵している鯨海酔候を、彼はみごとに、そして揺れながら演じていてすばらしかった。

来週はいよいよ大政奉還。もう終わっちゃうんだな。文句も言ったけれども、本気で寂しい。今週は寂しいから視聴率は18%台だとかましてしまいましょう。

第47話「大政奉還」につづく

コメント (2)
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続・意外なふたり~幕末はつづいてる

2010-11-14 | うんちく・小ネタ

Enamikyoko01 「文壇のジョーカー」はこちら

「十三人の刺客」「桜田門外ノ変」そして毎週「龍馬伝」を特集してるけど、どのドラマも幕末と現在がそんなに隔たっていないのだ、と主張しているように思える。

十三人の刺客」を幕末ものとするのは無理がありますが(笑)、しょっぱなの字幕で原爆投下への道筋を示すことでつながりを示し、「桜田門外ノ変」にいたっては、国会議事堂と桜田門がほんの少しの距離であることを露骨な形で描写していた(物理的にも、歴史的にも)。

さて、その桜田門外ノ変で暗殺されたあの人については意外な事実が

♯113 井伊直弼屋敷跡 → 現在のホテルニューオータニ

知らなかったー。皇族の土地を買いまくって建てられたのがプリンスホテルだけど、ニューオータニにもなんか事情があったのかな。

もうひとつ幕末ネタ。

♯114 柴田平五郎 & 江波杏子  

誰だ柴田平五郎って。よほどの幕末ファンでもなかなか。彼は新選組の沖田総司を晩年にかくまった植木職人で、その曾孫が江波なんですって。

沖田総司を「新選組始末記」で演じて沖田人気を決定づけた島田順司が大河の「新選組!」でこの柴田平五郎を演じていたのはうれしかった。ナイスキャスティング。

伝説としての沖田総司が、やっぱり現在とつながっているんだとこのサンプルで理解できます。いやはやこれはマニアックなネタだったな。にしても、江波杏子ってきれいだよなぁ。

次回は「運の悪い男

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