事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「怪盗グルーの月泥棒」Despicable Me (2010 ユニバーサル)

2010-11-10 | アニメ・コミック・ゲーム

Despicable_me01  娘を高校に送り、その足で向かった山形のソラリスで鑑賞。霞城セントラルには、はしご車まで出動していてびっくり。

「なんか、あったんですか?」

「訓練です訓練。」

あ、そうですか。

いくつか出来に文句もあるけれど、娘が小さいころに連れて行ったら狂喜したろうな、としみじみ。

 オープニング。アメリカの田舎者一家(バックにはレイナード・スキナードの「スイートホーム・アラバマ」が流れますっ!)がピラミッド見物に訪れる。小憎たらしいガキは、母親の制止をふりきっていかにもあやうい足場にのぼり、予想どおりピラミッドに真っ逆さまに落下……結果はお楽しみに。CGアニメだからこそ観客がだまされるトリックがしこんであります。

 ストーリーは、悪漢がいたいけな孤児姉妹に心をひらいて“いい人”に変わっていくという、いわばオーソドックスなもの。「クリスマス・キャロル」のスクルージよね。名前ももじったのかも。

その悪漢グルー(どこをどう聴いても吹替の笑福亭鶴瓶が頭からはなれません)が泥棒になった理由には、ほとんど自分に愛情をそそぐことのなかった母親(実はそうでもなかったあたりのオチもあり)が影響しているんだけどいまひとつ。

それに、グルーと孤児たちがどの時点で心が通い合ったか、という“スイッチ”の部分がうまく効いていないので、ラストの叙情がしみてこないのだった。おまけに“縮ませ光線”なるドラえもんもびっくりの道具を研究している場所が北海道。ジョディ・フォスターの「コンタクト」でもそうだったけど、北海道東部にはいろんな秘密基地があるんだなあ。

 でも、そんなのは些末なことかも。人気を集めるのはグルーの手下?であるミニオンたち。このバナナ小僧たちのやんちゃぶりには「くそ。こんなあざといキャラに負けてたまるか」と思ってもノックアウトされてしまいました。フィギュア買うぞ。

 親の世代にとっては(ひょっとしたら祖父母の世代かもしれない)70年代のヒット曲(レイナード・スキナードだけじゃなく、「コパカバーナ」をミニオンたちが踊り、最後はビージーズの「ユー・シュッド・ビー・ダンシング」何年ぶりに聴いたかなー)を使ってくれる目配りがうれしい。

ステージのPAのかたすみに『グルーレイ』(ブルーレイじゃなくて)のマークが入っているなどのサービスも満載。子どもといっしょにぜひどうぞ。

Minions01

コメント (4)
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