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事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

恥ずかしいけどこの曲が好き 4曲目~ニューミュージック黎明期

2008-02-09 | 音楽

Ishikawaseri 前回の松田聖子篇はこちら。

今回は恋愛がらみ2連発。

Mail04b オフコースの「さよなら」
なんか高校の時オフコ-ス好きの人とつきあってた(と私は思ってなかったが友人一同はそう思ってたので暴挙に出た。今思えば彼の方が気の毒。)時流行ったんだけど、リアルタイム進行で別れちゃったという、なかなかにタイミングのよい曲でした。
うわ-なんか爽やかじゃない、全然。

Mail04b 「さだまさし」の『飛梅』です
♪あなたがもしも遠くへいってしまったら
  私も一夜で飛んでゆくと言った
  忘れたのかい 飛梅♪
高3のとき私は地元に就職することが決まって彼氏(今のダンナ)は 東京の大学へ進学することが決まって 遠恋を考えると この詩がとても身に染みて……

うわーなんかほんと恥ずかしいけどって感じざんす。二十数年前の、今思えば何が“ニュー”ミュージックなんだって曲ばかり。そのころに悩んでた方々にとってはストライクゾーンど真ん中ってとこですか。
読者にだけ恥ずかしい思いをさせておくわけにはいかない。わたしもその頃の1曲。
石川セリ「真珠星(Pearl Star)」
♪~あの星を パール・スターと名づけぇてぇ♪
なーんちゅう大甘な曲。これを書いたのがパンタだというのがまた泣かせる。なんで恥ずかしいかと言うと、当時つきあっていた娘とこの曲を聴きながら星空を眺めていると(^^;)彼女は「この曲、あたしたちのテーマソングにしない?」でぇえええ(笑)恥ずかしー。嗚呼しかしもう戻らないあの頃。夜空にはどんな星ももう……

次回は甲斐バンド!。

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恥ずかしいけどこの曲が好き 3曲目~瑠璃色の地球

2008-02-09 | 音楽

Matsudaseiko 前回のサザンオールスターズ篇はこちら。

Mail03c_2 松田聖子の「瑠璃色の地球」
私はソフトボール部で朝練、夕練、夏期強化練と泥まみれ、まめまみれであった。特に、
夏の強化練では、関東リーグや全日本大学リーグに向けて皮ボールで炎天下練習した後
食事する気力もなく、部屋に帰ってポカリを一本いっき飲みし座り込んで窓から見える青空を見ながら、よく聞いた。(説明長っ!)妙にしごかれた後、へろへろで聞くのは心地よかった。
聖子ちゃんも結婚したてで、今みたいじゃなかったし。
あと、アパートで仲良しの友達がいて(といっても長屋のごとくみんな同じ大学で仲良かったが)性格のよい、しかもかわいい子だったので、もてた。
私は当時、超面食いだったが、彼女は性格重視だった。というか、ちゃんと自然体の自分でいられる人とつきあっていた。(現在結婚して旦那になっているんだけど、若者好みするタイプではなかった。)身の丈を知って、無理のない恋愛ができる人だった。
彼女と彼氏の微妙なすれ違いの時期、二人から相談されていた私はあまりの素直さとひたむきさに、彼女の聞いている曲まで好きになってしまった。
その曲が、薬師丸ひろ子の「元気を出して」。
私らしくないのだが、作詞作曲者を知れば当時の友人には理解していただけるだろう。
確か、竹内まりやだったような。

Yakushimaru02 あああそれは青春、ざんす。こんな形で松田聖子や薬師丸ひろ子は多くの人の心に残っていくんだなあ。ポップミュージック、特にシングルカットされたヒットチューンの強みってこれかな。リスナーの生活に突きささり、想い出と合体することでどんどん強く深くなっていく。
でもこうやって告白する人はまだマシ(笑)。うちの読者はプライドが高いんだか無いんだか、こんなレスが多かった。
う~ん私は別に恥ずかしくないからなあ。どんな曲が好きでも。
とか
自分のことになると、まるで恥ずかしくないしねえ。
 だの。そんなことでいいのか!(つづく

次号はオフコースさだまさし&石川セリ。本格的に恥ずかしくなってきた(笑)

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恥ずかしいけどこの曲が好き 2曲目~松田の子守唄

2008-02-09 | 音楽

リンドバーグ篇はこちら。Tiny_bubbles

Mail03c 洋上大学のときにみんなでうたった「松田の子守唄」(サザン)

……洋上大学(笑)。海の上の青年団っすか。何も申しますまい。この企画に参加したせいで最終学歴が「洋上大学」になってしまう不幸を参加者たちはどう考えているんだか。なんか、主催者の意図をこえて、男女関係でもいろいろとあったらしい(そりゃ、あるよな)。でもその若人(死語)たちが集って(死語ばっかりだ)歌ったのが「松田の子守唄」だったとは気が利いている。確かに大人数で歌うと感動は大きい曲のような気がする。桑田も、自分が歌うんじゃないから(この曲のボーカルはドラムスの松田)これだけベタベタな“名曲”を書くことができたんだろう。実はわたしもこの曲は好きだし「Tiny Bubbles」持ってます。名盤。

次の曲はなんと松田聖子(* ̄▽ ̄*)/

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恥ずかしいけどこの曲が好き 1曲目~リンドバーグ

2008-02-09 | 音楽

Maki01 今回からタイトルどおり「恥ずかしくて他人にあまり言えないけどこの曲が好き」読者告白シリーズを開始します。

Mail03f マニアックな曲やオールディ-ズ、洋楽等にそれほど詳しい訳ではないので、無難な曲(知ってる人の方が少ないと思います)ですが、友達とカラオケに行った時は必ず歌うという曲です。レコード会社を移籍した直後に出したのですが、レコード会社が変わるとこんなに変わるのかっと驚愕しました。その曲とわっ

 リンドバーグの「もっと愛しあいましょ♪」

です! ゲロ甘の曲です。本来うげって感じです。が、わたしにはこの曲が素直に可愛いと思えてしまうのです。

……きたかリンドバーグ。意表をつかれたなあ。わたしにはこのバンドの良さが一向にわからないのだけれど(あのボーカルの娘がどうもダメなんだ)、“うげっと思いながらもなぜか好きでたまらない”というコンセプトをわかっていただけてうれしい。今度ウチの職場の若いモンにカラオケで歌わせてみま……しまったぁ!ウチの学校にはもう若いヤツなんか一人もいないんだったあ!

次回はサザン篇

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CASSHERN('04)

2008-02-09 | 邦画

Casshern 嫌な予感がしていた。

ビジュアル界の“鬼才”が撮る1作目。
題材はアニメの映画化。
配給は松竹。

……これで不安に思わない方がどうかしている。おまけにその監督紀里谷和明は、あの宇多田ヒカルと電撃結婚し(電撃離婚でもあったが)、意地悪なマスコミから「で、誰なんだお前」扱いをされていたあいつ。俳優もびっくりのイケメン。どう見ても大金持ちの小娘を手込めにして(死語)、趣味の映画に走った遊び人(死語PARTⅡ)ではないか。主演に伊勢谷友介(今は誰とつきあってるの?)を起用したあたり、遊び人つながりなんじゃない?

 実際、彼が宇多田と結婚していなかったとしたら、暗~いマザコンアニメ「新造人間キャシャーン」(確か火曜日の7時からじゃ……確信なし)の実写映画化など夢のまた夢だったろう。

 でも、経緯はどうあれ映画は完成した。ここまでだってけっこうな奇跡だが、なんとこれが十分に娯楽映画として機能していたのだ。いやそれどころかわたしはこの映画を高く高く評価する。えらいぞ紀里谷!

 実は悪口を言おうと思えばこれほど突っ込みどころ満載の映画も珍しい。アメリカ大陸が存在しない異世界という設定は効いていないし、キャシャーン伊勢谷は影が薄い。差別や自衛戦争とは何かなど題材はつめこみ過ぎで、特に後半は登場人物が全部セリフで主張し放題。まっとうなメッセージだけれど、ここまでやられると辟易はする。

でも、マトリックスがすでに失った画面の“弾み”は伝わるし、ブレードランナーや攻殻機動隊を意識した美術はため息がでるほどすばらしい。麻生久美子や佐田真由美はSFのヒロインにキチンとなりおおせている。これって日本映画では希有のことなのだ。地獄のような現場だったろうが、何はともあれこれだけの映画をわずか6億で作り上げたのだ。文句言うヤツがいたらケンカはかうぞ。久しぶりの、責任をとりたくなる映画。ぜひ。

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「ローマ人の物語」塩野七生著

2008-02-09 | 本と雑誌

Roma15 「ローマ人の物語」Res Gestae Populi Romani
塩野七生著  新潮社

「オクタヴィあぬす!」

「ハドリあぬす!」

「トライあぬす!」

「マルクス・アウレリ……しまった、こいつは付かねー」

……馬鹿な田舎の高校生たちにとっては、神君アウグストゥス五賢帝も単なる尻の穴あつかいだった。罰当たりな話。でも、授業の世界史って、ひたすら退屈だったし……

作家塩野七生が、ローマ帝国の興亡を、1992年から2006年までの15年間、1年に1冊のペースで描こうという壮大な試み「ローマ人の物語」は、現在予定どおり12巻まで到達している(これは2004年現在の原稿。予定よりも少し遅れたがみごとに完結している)。

版元の新潮社にとってもリスキーなチャレンジは見事に当たり、毎年ベストセラーリストにのっているのはご存知のとおり。

Agrippa このシリーズがこれだけ受け入れられたのは、まずは授業の世界史と違って「面白い」からであり、同時に弱点もそこにあるのだと思う。「面白すぎる」のである。

現在までのタイトルをおさらいしてみよう。

ローマ人の物語I ローマは一日にして成らず
ハンニバル戦記 ローマ人の物語II
勝者の混迷 ローマ人の物語III
ユリウス・カエサル ルビコン以前 ローマ人の物語IV
ユリウス・カエサル ルビコン以後 ローマ人の物語V
パクス・ロマーナ ローマ人の物語VI
悪名高き皇帝たち ローマ人の物語VII
危機と克服 ローマ人の物語VIII
賢帝の世紀 ローマ人の物語IX
すべての道はローマに通ず ローマ人の物語X
終わりの始まり ローマ人の物語XI
迷走する帝国 ローマ人の物語XII

……タイトルだけでも一目瞭然、まずはローマ史自体がやたらに面白い。なにしろ登場人物はオールスター。史劇でおなじみのスキピオ、ハンニバル、カエサル、キケロ、クレオパトラ、アグリッパ、ネロ、スパルタカス、加えて例のアヌス組が、塩野の思い入れたっぷりな筆致で描かれるのだ。面白くないわけがない。

おまけに、表には出さないように慎重に扱われているが、背後にはいつもイエス=キリストの影があり、名も知らぬ悪女が皇帝を操ったりしている。わくわくである。

でも、保守思想ゴリゴリで、平和ボケ日本の現状をイタリアから撃ち続ける塩野の歴史的人物の評価や叙述は、やはりちょっと恣意的にすぎる。

“神の目”で歴史をとらえた司馬遼太郎の方法論に心酔する層(たとえば後藤田正晴は、秘書に「この人の本を全部買ってこい」と命じたそうだし、「この1冊」の読者のなかにも、娘に“七生”と名付けた人もいる)にはたまらないんだろうが、わたしには「そりゃー結果論だろや!」と突っ込みたくなる点が満載である。なによりも歴史の帰趨を人物に求めすぎていないか。

英雄の叙述は確かに面白い。でも、それゆえにこぼれ落ちてしまう歴史的真実は多いのではないだろうか。面白すぎる、としたのはそんなこと。

塩野がほぼ絶賛状態のカエサルよりも、高校時代から怜悧な行政執行者といったおもむきのオクタヴィアヌスのファンだった(だって本来のローマ帝国の中興の祖ってこいつじゃないか)わたしだからそう思うのかも知れないけれど。だいたい、故事来歴を使って説教かまそうってヤツにろくなのはいないじゃない?(笑)

まあ、そのあたりを気にしなければ、知力ではギリシャ人に劣り、体力ではケルト(ガリア)やゲルマンの人々に劣り、技術力ではエトルリア人に劣り、経済力ではカルタゴ人に劣ったローマ人が、なにゆえに千年王国を築くことができたかの謎を、その卓越したインフラ整備やロジスティクス、そして異民族同和政策に求めたこのシリーズには目を見開かされる点も多い。

高校の世界史では得られなかった知的興奮に確かに満ちている。尻の穴に喜んでいる場合ではなかったのだ。ま、そうでもなければ12年もつきあってはいないわけだが。

Roma03_2 

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「ミカドの肖像」猪瀬直樹著 小学館文庫

2008-02-09 | 本と雑誌

Mikadonoshozo 「あれ?オレ酔ったのかな。六本木のどまんなかにプリンスホテルが見える。」
「できたんだよ。お前が田舎に帰ってすぐに。」

八十年代の中ごろ、友人の結婚式の二次会で飲んでいるときのことだった。プリンスホテルは怒濤のいきおいで拡大を続けていたのだ。

コクドの盟主だった堤義明がスキャンダルで失墜したとき、新聞はこう報じた。

「ほんとうに悪いヤツは墓の下にいる」

西武グループの創始者にして義明の父、堤康次郎の経営哲学ははっきりしていた。土地(と女)への徹底的な執着と節税である。都心にあった旧皇族の土地をかき集め、転売せずにホテルを建設(したがって“プリンス”ホテル)。借金を重ねて拡大路線をつづけることでほとんど税金を払わないのが家訓だった。清二(前セゾングループ代表にして作家の辻井喬→愛人の姉の子)など優秀な子どもが上にいながら、(第三の)愛人の子である義明が後継者に選ばれたのは、康次郎に義明が絶対服従だったからだと言われている。西武は康次郎と義明にとって、何よりも『家業』だったのだ。

Tsutsumiyasujiro つまりこの会社には、企業の社会的責任や株主への利益還元などよりも優先する何かがいまだに息づいているのだろう。司法判断にさからってまで全国教研への会場提供を拒否したのには、そんな背景があったのだとわたしは思っている。
「ミカドの肖像」は、猪瀬らしいもってまわった書き方でプリンスホテルと皇族の関係をネチネチと描いている。お暇なときにどうぞ。

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