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川崎市では池田小の事件以来、門は閉ざされたままです。業者は鍵を持っていて勝手に開けて入ります。防犯訓練は毎年1~2回必須行事です。警察人が入っての訓練は昨年まではすごい勢いでどこの学校でもやっていましたが、今年はそれをふまえて教職員だけで行いました。犯人役はけっこうなりきるもんで、さすが教師って感じ。これがいつもえらく怖い。授業時間中に一番犯人と最初に遭遇する可能性があるのは事務職員だと言うことで、私がさすまたを持って犯人をおさえる一人になったのですが、新任の亀梨和也似のかっこいい兄ちゃんの足を思い切りさすまたでヒット。それなのに、痛みをこらえて演技を続けた兄ちゃんに脱帽でした。でもほんとに怖かったんだよ。涙出ちゃったモン。
警察人のご指摘は同じです。プラス「顔をねらって何でもいいから投げつけろ」顔が駄目なら「足をねらえ。顔は下手すると死んじゃって過剰防衛と言われかねないので、足なら折っちゃってもいい」らしい。というわけで、いまや川崎市でも「さすまた」「スプレー」等は必置。また今年度は1、2年生に市教委から防犯ベルが配布されました。職員も持っています。(でも音がちゃっちい)PTAによる校内パトロールもいまだに継続中です。
休み時間には各門に教員が立っています。あーいやな世の中だ。
……教職員にこのテの訓練が必要だ、とは小泉も先日コメントしていた。しかしどうだろう。それって“何も本質的な解決策がないからとりあえずなんかやっとけ”にしか聞こえないではないか。サスマタ(刺股、と書く。一本5000円から5万円ぐらいするものまで。学校が旧態な業界であることを思い知らされる)にしても、ずいぶんと安上がりな対応に思える。保安措置まで教職員の仕事にしておいて(緊急時対応はもちろん必要だが)一丁上がりはないだろう。わたしは日常を教員といっしょに過ごしていてつくづく思う。彼らは本当に忙しいのだ。そのうえ……でも命ぜられれば「児童生徒のためだ」とあきれるぐらい一生懸命にパトロールもやるだろうさ。レスのお兄ちゃんセンセイみたいにね。
でも、教育職である彼らには、もっとやるべきこと、傾注すべきことが他にあるはず。第一、「防犯のためにこれからは教員の採用を男性優先にします」なんて仮定したら、教職員に危機管理をおっかぶせることの異常さがちょっとは見えてくるんじゃないかなあ。
……ん?ひょっとしたら事務職員あたりはもう既に考えられてるかも。「肉弾戦に強い屈強な若者求む」とか(笑)。
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