事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

映画吹替王 PART1

2008-04-05 | 映画

Ufo01  エド・ビショップ、ジョージ・シーウェル、マイケル・ビリントン、ワンダ・ベンサム、ガブリエル・ドレイク、ハリー・ベアド、ピーター・ゴーデノ、ノーマ・ロナルド……いったい誰なんだ、と思われるでしょうが、この人たちの吹き替えをそれぞれ広川太一郎、小林昭二(あきじ、と読む。仮面ライダーのおやっさん)、羽佐間道夫、小原(のび太)乃梨子、松島みのり、青野武、田中信夫、来宮良子がやっていたとなると……やっぱりわけわかりませんか(T_T)。この配役は70年から73年にかけて日テレで放映されていた「謎の円盤UFO」(ゆーえふおー、です。まだユーフォーという呼び方は一般的ではなかった)のもの。マニアにとってはいかに凄いメンツがそろっていたのかとため息がでる。吹替オールスター。

 この本は、吹替愛好家(笑)として有名な漫画家とり・みきが、ベテラン声優たちにCSの番組でインタビューした内容をまとめたもの。一発生録りの緊張感のために吐きそうになりながらマイクに向かった初期から、DVDという媒体が多言語対応であるために吹替の需要が大きくなった現在までの変遷が語られている。インタビュアーとしてのとりの博覧強記もあって、無類の面白さである。

 開局当時、テレビ局は番組製作のノウハウも無い時代だから輸入した向こうの番組をオンエアしてしのぐことになる。ところが、アメリカのテレビ番組は一年間に52本も作ったりはせず、半分近くは再放送なので(これは今でもそう)たちまち払底してしまう。そこで今度は映画の出番で、全盛期はこんな感じだった。

月曜日……月曜ロードショー(TBS 解説荻昌弘
水曜日……水曜ロードショー(日テレ 解説水野晴郎)
金曜日……ゴールデン洋画劇場(フジ 解説高島忠夫)
日曜日……日曜洋画劇場(テレ朝 解説淀川長治)

あいてる日は東京12チャンネルがちゃんと映画番組を放映してました(笑)。とり・みき(1958年生まれ)だけでなく、わたしたちの世代はこれら洋画劇場で映画に目覚めたと言える。だからチャールトン・ヘストンといえば納谷悟朗だし、チャールズ・ブロンソンといえば大塚周夫なのだが……PART2につづく。

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2 コメント

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続けてこちらでもこんにちは! (みこ)
2020-04-23 16:41:23
今朝こちらの存在を知り,
沢山の記事を読ませて頂いております.
休みの一日がこうして終わっていくんですね・・・

こんな面白そうな作品があったんですか!
知りませんでした.
こんなオールスター・・・(ため息)

ブルーレイ買おうと思ったら高い!でも観たい!
旅行できない今だから,旅行の代わりとして
買ってしまいそう・・・

とり・みきさんの「吹き替え映画大辞典」なら
持ってまして,昨夜も読んでて寝落ち.
広川さん愛があふれているので最高です!

広川さんだとスノークや「スペースカウボーイ」のドナルド・サザーランドも大好き.
小原さんはドロンジョ,コナン,キム・ノヴァク(「リスタル殺人事件」).
家弓さんはレプカで知った.

昔観た映画は声優さんの名前を知らなくて
声優さんと言えばアニメ作品の方が多くインプットされてます.
なのでとり・みきさんの本は非常にためになります!
返信する
なんと…… (hori)
2020-04-23 18:28:56
このネタに反応してくる人がいるとは
思わなかったなあ(笑)
同病相憐れむですね。お休みの日をこんなことで
消費させてもうしわけない(^o^)
返信する

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