喜♪きりん

人が苦手なのに何故か販売員をしてる人の日々あれこれ

一年

2021-07-18 03:11:39 | ある役者の喪失(20207月19日~2021年7月19日)
麻婆豆腐を作りキャンドルに火を付けて祈った。
彼が笑顔でいますようにと。

涙にくれた一年、作品を見続けた一年
短いようで長かった一年

区切りはない
一年前の昨日までは生きていたんだよって誰かは嘆くけど、彼がこの世とお別れをした2020年7月18日からは「彼の知らない未来」でそれ以前が「彼のいた時間」なだけだと私は思う。だから一年経とうと10年経とうと変わらない。一周忌とか三回忌とかそれは仏事であくまでも身内や親しい間柄の人達が偲べばいい。
ファンは所詮他人なのだからそこまで背負わなくていいと私は思う。
献花台とか自分の部屋で花を飾って偲べばいいし、家の仏間で唱えればいい。
そんなことを考えながら眠れない夜を過ごしている。

4月5日に灯した空色のキャンドルはだいぶ大きな穴が空いた。再び火を付けた。
雲をモチーフにしているので溶けた蝋が液体となって雲の中にプールが出来たみたいだ。オレンジ色の炎は鮮やかに燃え続けている。
澄み切った空の青さにひと際輝くその姿は清廉としたたたずまいの中に情熱を燃やした彼自身を思わせる。

クーラーの音しか響かないこの部屋は何とも殺伐としているが、心は不思議と落ち着いている。

陽が昇ればきっとざわつくだろう。
9時になればさらに動きは活発になり、きっとせわしない一日になるだろう。
だから責めて今だけはこの味気ない静寂をかみしめていたい。

追記(2022年5月現在)

今年は滋賀旅行で買った和蝋燭で偲ぶ予定
で、当日は舞台に行くけど泊りかどうかは決めていない。
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