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聴竹居1 本屋(山崎散策7)
写真は、聴竹居の外観
聴竹居(ちょうちくきょ)は、明治から大正の建築家の藤井厚二の住宅です。
アクセスは以下を参照してください(簡易地図)。
参観にはメールでの予約が必要です。
邸内に入り、受付をして参観料1000円を納めます。
また春と秋には事前予約なしで見学できる見学会も開催しておられます。
道からカーブした階段を上がります。
正面にお庭、左手の坂の下に茶室、右手に本屋、本屋のさらに右奥に閑室があります。
見学できるのは本屋だけです。
階段を登った右手の玄関から入ります。
玄関間には靴箱や傘入れが作り付けでになっています。
左手の客室へ。
窓際のソファーも作り付け、左手には大きな床の間があります。
客室を右手に進むと大きな居間があります。
居間の左手にはお庭に面したサンルームのような縁側、正面奥に読書室、広い居間が右手に拡がり、右正面に1段高い3畳間、右手奥に台所、右手前にも1段高くなったダイニングがあります。
各部屋にはっきりとした仕切りやドアがないため、実際よりも広く感じます。
縁側は3面ガラス張りなので明るい上に、高台にあるので桂川、宇治川、木津川がよく見渡せます。
また南向きの庇の長さに工夫があります。
太陽の高度が高い夏は日差しをカットし、高度が低い冬は縁側の奥まで日差しが入るような長さに計算されているようです。
読書室は作り付けの机の正面は吹き抜けで縁側になります。
つまり書斎の机に座ると縁側越しに、高台の景色が見えます。
3畳間は板の間より高くなっており(現在のマンションでは床下収納としてよくありますが)、椅子に座った人と座敷の人の目線が合うようにするためだそうです。
また3畳間の下には通気ダクトがあり、非常に換気がよくなっています。
ダイニングの入口はカーブ上になっており、非常にきれいです。
またダイニングと台所の間は小窓のあるスペースでつながっており、食事や調味料はどちらからでも取り出せるようになっています。
コメント ( 4 ) | Trackback ( )
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聴竹居。この写真をみて過去にテレビで紹介されていたような記憶が…
今のような、画一的な一軒家やマンションのようでなく、住む人も訪れた人も楽しめるような場所で素敵ですね。
昔の人の方が個性的で斬新な考えがあり、行動力もあったように思います。
そんな人々に少しでも近づきたいです。
三室戸寺は紫陽花の時期に行ったら夕立にあい、寺を出たら止みました。
また、ゆっくり訪れたい場所です。
個人的には好きですね。
三室戸寺、平等院も近々行こうと思います。
その理由を聞いてみると、
皇后陛下が、NHKの「美の壺」で聴竹居の放映を見られて、
リクエストされて今回のご来訪が実現したとのこと。
設計者の藤井厚二さんは、奥さんと娘さん、3人で実際に
この住宅に10年間住まわれたそうですが、
勉強部屋に自然を取り入れる小窓が配置されていたり、リビングの横壁から
風が通る工夫があったり、とても考えられた住宅建築でした。
お昼ご飯は、事務局が考案した特製「聴竹居」弁当を
食べましたが、とても美味しかったです。
聴竹居秋のイベント
11/30(土) 【聴竹居 紅葉をめでる会】
●時 間 10:00~15:00
●内 容 庭園 無料
内部公開(有料:500円)
普段は、事前予約が必要な施設ですが、この時期は
当日先着順で、自由に内部が見学できるようです。
「日本の近代建築20選」にも選ばれているこの建築、
興味のある方は、是非一度ご覧になってはどうでしょう?
2時間待ちって、ディズニーランドでもあるまいし。
今年陛下が来られた影響があるのでしょうか?それとも、もともとこんなにも人気スポットなのでしょうか?
無料の庭園見学だけで諦めて帰ってきました。
紅葉が綺麗だったのが救いです。