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2022 6/12の拝観報告(東山三条 町家再生のお仕事拝見! 建築士・末川さんが手掛けた町家めぐり まいまい京都)

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写真は、あずきや別館の内部。

日曜日です。
午前中は妻のお買い物に付き合って、午後から出かけます。
14:00に地下鉄東西線の東山駅に集合。
この日はまいまい京都の「町家再生のお仕事拝見! 建築士・末川さんが手掛けた町家めぐり」でした。

参加費は3,500円、参加者は17名でした。
町屋の修繕や祇園祭の大船鉾や鷹山を設計された末川さんを講師に、
過去に手掛けられた町屋修繕の苦労話などを伺う会でした。

最近は「見たことがないところを観る」というチャンスも少なくなってきたので、「知りたい分野を勉強する」ように、参加する会がシフトしてきています。

東山駅から地上に出て、一旦東山三条の交差点方向へ。
東山三条交差点の北東方向に、昭和の町屋が残っています。
しかも三条通が拡幅された影響で、元の町屋の道側をカットしてまた使う
ようなこともしているんですね。
邪魔だから一旦潰して建て直すのではなく、邪魔な部分をカットして残りはそのまま使うのが日本らしいですねw

ちなみに昭和の町屋は「2階の階高が高い」のは有名です。
それ以前の2階は虫籠窓になっており、狭いですよね。

そして東に戻ります。
三条通から三味洪庵 本店がある裏道を北上します。
まずは並河家住宅周辺の町屋へ。
この辺りにも修繕された町屋があり、修復の具体的なお話が聴けました(個人宅で個人情報なので内容はパス)。

さらに進むと白川に出るので、その西側を歩きます。
この辺りには竹中精麦所跡があります。
もっこ橋を渡って、東へ。
石畳の路地を通ってさらにて東に進むと、神宮道に出ます。

神宮道を渡って、さらに東へ。
合槌(あいづち)稲荷神社にお参りします。
何気に来たことがなかったので、いい機会でした。
こちらの御朱印は、三条通を挟んで向かいの粟田神社で頂けると書いてありました。

三条通から再度北側の裏道に戻り、美濃吉 竹茂楼の北側を通って
三条通に合流します。
ウェスティン都ホテルの前辺りに出ると、もうすぐ先があずきやさんです。

あずきやさんはオーナーが町屋を改修して、宿に転向された京都で2番目のケースだったそうです(2003年ごろとか)。
当時はまだ町屋を改修して再利用するのが今ほど一般的ではなく、再利用しても飲食店止まり。
宿に転向するにはいくつもの壁があったそうです。
まずは修復する具体的な手段と費用の問題。
誰に頼んで、どれぐらいするのかが、当時は全然分からなかったそうです。
さらに行政の壁。
今までの決まりでそのままスッと宿にするのは難しかったそうです。
しかし町屋を残していくには、やはり町屋も独自採算にして欲しい京都市の意向も出てきたのでしょう、なんとか道を付けたら、あとはもう良くも悪くも雪崩式だったようです。

末川さんは町屋はしっかり作り直しさえすれば、50年は持つので決してランニングコストは悪くない。
またも火事の際も燃えやすそうだけど、金属より熱伝導性が悪い分、内部に水分が残っていれば木は燃え広がりにくいなどもメリットを強調しておられました。

普段何気に観ている町屋の修繕や残し方に、違うというか現実的な視点を教えて頂き、勉強になりました。
16:00頃にこちらを出て、帰りに粟田神社に寄りました。
合槌稲荷神社の御朱印(書置き)を頂いたら、小さな由緒書きも付いていました。

この日はこれで帰宅しました。

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