ひなたぱん

天然酵母ぱんと過ごす、のんびり日々の記録です

大欲は、無欲に似たり。 ・・・です。

2023年04月26日 | 日記
2023年4月26日 水曜日曜日


「 大欲は、 無欲に似たり。 」 これ、 京都の鈴虫寺の和尚様の説法でのお言葉。


私には、 大きな 欲が有ります。

それは、 死ぬ時に、 「 あー、 面白い人生だった。 」 って呟ける事です。

実家の母から、 パンの依頼の電話があった時、 何気なくその事を口にすると、 90歳になる母は、

「 それって、 とても難しい事だと思うよ、、、 」 と、 呟きました。

90歳になる母でも、 それでも、 難しいと感じる事なんだ、、、、って、 少し驚き、 自分の欲の大きさを再確認しました。



先日の木曜日ぱん販売の日にお見え下さったお客様が、 町内に新たに開店したピザcafeの事を、

「 利根沼田で、 一番おいしいピザ屋さんだと、 主人も私も思っています。 」 との感想を教えて下さいました。

「 利根沼田。 って、 結構 範囲が狭いけれど、 そんなに素晴らしい実力者がいらっしゃるのなら、 是非に、 是非に、 修業をさせて頂きたい。 」 と、

いつもの 「 学びたい。 」 精神がむくむくと沸き起こり、 早々に 利根沼田一番と言われるピザcafeさんに、 ランチを頂きに、、、、

素晴らしい眺望と、 素敵な古民家と、 立派な自作のピザ窯と、 全てがおしゃれで、 素敵な空間のピザcafeでした。

もう、 学びたい一心のぱんおばちゃんの私は、 「 自作の窯だそうですね。 見学させて頂いてよろしいですか。 」 とお断りをして、 かぶりつきでの見学。

とっても素敵な、 ちょこっと都会的で、 素敵な店主さんは、 「 どうぞ。 うんと、 勉強しました。 」 と、 力強くお答えになり、

そのまま、 私は、 かぶりつき状態で、 作業の様子等を見学させて頂きました。 本当に、 沢山の学びを得る事が出来ました。

ただ、 窯の沢山の学びを、 ピッツアの学びに向ける事をされなかったのか、 少し疑問を抱きました。

素晴らしい眺望と、 素敵な客室と、 醸し出す素敵さで、 きっと、 これからも 順風満帆なお店だと思います。

お若い方の前途洋洋。 羨ましいばかりです。。。。


私は、 日本で唯一のナポリピッツアの学びを、 2回しか受けていません。

2回目で、 不合格をくらって、 そのまま、 ドロップアウトの人間です。

私達夫婦の取組むピッツアcafeは、 「 ナポリ風 」 であって、 国産小麦使用、 ホシノ天然酵母使用等、 ぱんおばちゃんならではの、 変形ばかり。 です。

けれども、 安全で、 安心できる良い材料を使用して、 そんでもって、 自己流に変換した なんちゃってナポリピッツア。

窯もポンコツだし、 眺めも悪いし、 全てがポンコツだけれども、 なんちゃって。 を、 自覚しています。


奥さまが外国の方で、 海外生活の長いお客様に、 「 君の ピザは、 ピザじゃない。 」 と叱られた事もあります。

それでも、 私達夫婦は、 沢山の学びと、 沢山の経験を基に、 私達夫婦のピッツアに向き合って行きたいと思うのです。


高山村のピッツアcafeは、 3回目にして、 完全、 閑古鳥の状態になってしまって居ます。

それでも、 仲良しおばあちゃん二人組さんのお客様が、 「 美味しかったよ。 」 って言って下さって、

「 また、 来るよ。 」 って言って帰って行かれる事に喜びを感じます。


私は、 利根沼田で一番になる事を望みません。

私は、 うんと儲かる事を望みません。



只、 死ぬ時に、 

「 あー、 面白い人生だった。 だから、 これで、 充分。 」 と、 呟ける事を望みます。 だから、 今に、 身を粉にして向き合います。


「 大欲は、 無欲に似たり。 」


それ以外は、 然程、  望みません、、、、


明日取り組むパンの予定は、、、、

栗のリュステック。 くるみといちじく ビール風味のパン。 くるみアンパン。 コーンと生ハムのパン。 竹炭のパン ド ミ。

生地にじゃがいものマッシュを入れ込んだ バーリのフォカッチャ。 クロワッサン オ ルヴァン。 ノワレザン。 ノワレザンクリームチーズ。

定番の長時間発酵バゲット。 フランス食パン。 南部小麦の田舎ぱん。 チーズコッペ。

ドルチェは、 季節違いのクリスマスフルーツケーキ。 高山村産平飼いアローカナ卵、 エクストラバージンオリーブオイル使用のひなたのぜいたくしふぉん。

高山村産平飼いアローカナ卵たっぷりの、 ビスコッティも、 ご用意致しました。

明日も、 変わらずのご利用、 是非、 お待ちしております。。。


と、

5月の連休に 娘が帰って来る。 と、 行ってくれたので、 

母の私は、 



を、 お願いしたいと思っております。

本当に、 申し訳ありません。 でも、 私の 一番は、 お母さんである事。

だから、 安心できる材料と、 信頼できるパン。 でありたい。 それが、 基本です。

どうぞ、 どうぞ、 ご理解 宜しくお願い致します。




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明日も。 ・・・です。

2023年04月19日 | 日記
2023年4月19日 水曜日曜日


午後の仕込みの前に、 いつもの様に、 ブログの更新。 って、 いつもの書き出し、、、、

今日は、 とても良いお天気で、 気温も上昇中。 

私の小さなぱん小屋は、 あっという間に 室温上昇で、 低温長時間発酵の為に、 早速、 安ワインセラーの導入です。

ピザcafe用のピザ生地も、 18℃の低温長時間発酵なので、 やっぱり、 安ワインセラーが活躍します。

私の様な小さな取り組みは、 パンにしろ、 ピザ生地にしろ、 本当に限られた数しか熟す事も出来ません。

それでも、 熟す数。 ではなく、 生地の美味しさ。 真摯な取り組みを目指して行こう。 と、 のんびりぽっかりの私は思うのです。


明日 取り組む予定のパンは、、、、

くるみ入りの生地で ゴルゴンゾーラチーズを巻き込み、 焼き上げ後に 高山村完熟はちみつをかけた バゲット ビーズ。 ミルクフランス。 ドイツパンのゾネンブルーメントブロード。

くるみパンの パン オ ノワ。 大きな手の形のマン ド ニース。 リンゴのブリオッシュ食パン。 カシューチェリー。 カシューチェリーのクリームチーズ。

2色のクロワッサン。 定番のフランス食パン。 チーズたっぷりのクッペフロマージュ。 長時間発酵バゲット。

ドルチェは、 ローズマリーチーズケーキを焼きました。 平飼いアローカナ卵で作るキッシュもご用意する予定です。


どうぞ、 明日も 変わらずのご利用を お待ち申し上げております。



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遂に、 ピザcafeの夢。 かなえました。 ・・・です。

2023年04月12日 | 日記
2023年4月12日 水曜日曜日


午後の仕込みの前に、 いつもの様に、 ブログの更新。

先週の木曜日ぱん販売は、 京都旅の兼ね合いで、 酵母等の増量が出来ずにお休みを頂戴してしまいました。

丁度、 その週の日曜日から、



もありましたから、 高山村の新聞屋さんに チラシ配布をお願いしたり、 準備等で結局は、 バタバタ。ではありましたが、、、、

「 夫婦で、 楽しい事しよう。。。 」 って取り組むピザcafe なので、 主人も私も、 経験のない事ばかり + 解らない事だらけ で、 

食材を どの程度準備すればよいのか等、 やってみなければ分からない。 ってな感じで。

お金を稼ぐことは、 全く 視野にないので、 無駄に無理をして、 リスクを抱える事だけは避けたいと、 ピザ玉の準備も、 恐る恐る。

結局、 日曜日の 11時開店 で、 お見え下さるお客様の殆どが、 Take outご希望で、 生地の準備をしながら、 主人が焼きに入っている時に、 お持ち帰りの箱を用意したり、

ご注文を伺ったり、 しっちゃかめっちゃ。 の上に、 逃げ腰で ピザ玉の準備も数える程にしてしまったので、 早々に品切れ状態で、

12時半ごろには、 全て終了し、 おまけに、 その後は 誰もお客様はお見えにならず、

ドルチェの バスク風チーズケーキも、 主人の手が空いた時に取り組める 自家焙煎豆を、サイフォン式で落とすコーヒーを楽しむ静かな時も、 お預け状態となってしまいました。

「 ピッツアは、 5分の食べ物。 」 と、 ナポリピッツアの学びで教わりました。 だから、 焼き上げたその場で召し上がって頂きたいけど、、、

理想と現実の狭間で、 ジタバタ、 ワタワタ、 しょんぼり でも、 思っていたよりもお客様がお見え下さって、 ウキウキ。 等々、 面白い幕開けの時間となりました。

お陰様。 お陰様。 で、 主人と二人、 自分達の人生からは 想像もつかない様な、 面白い事にチャレンジ出来て、

これから先の展開は、 やっぱり 全く解らないけれど、 高山村の山小屋ぱん屋さんの取り組みで、 閑古鳥パラダイス地獄を経験済みなので、

指しての希望も抱かず、 大きな夢の描かず、 欲もかかず、 主人と一緒に、 楽しい事が出来る事。 それだけで充分です。。。。


明日取り組む予定のパンは、、、、

オーガニックプルーンとヘーゼルナッツのパン。 ブラックオリーブ入りのチャバタ。 微量ルヴァン酵母使用のカンパーニュ。 カカオドショコラ。

南部小麦の田舎ぱん。 チーズコッペ。 竹炭のパンドミ。 クロワッサン オ ルヴァン。 ノワレザン。 ノワレザンクリームチーズ。

定番のフランス食パンは、 2単位の取り組み。 メゾンカイザートラディショナル粉で作る長時間発酵バゲット。 ドイツパンのベルリーナラントブロード。

ドルチェは、 お気に入りのバスク風チーズケーキ。 バナナブレッドも焼きました。

チョコのサラミ。 オーツクッキーもスタンバっております。

お天気、 大荒れになって来ました。 15時頃には、 黄砂来襲の様です。 


明日のお天気は、 どうかなぁー、、、、

明日も、 変わらずのご利用、 お待ちしております。

 

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かーかちゃんと、シャンディーガフと。・・・です。

2023年04月05日 | 日記
2023年4月5日 水曜日曜日


我が家の愛すべき問題児の次女と、 「 そうだ、 京都に行こう。 」 を楽しんで来ました。


長女が産まれ、 子育てをしている時は、 解らない事だらけ + 助けてくれる人は居ない + 生活する事で精一杯 etc  etcでに追われ、

長女を育てている時は、 母の私は、 いつも、 いつも、 何かと戦って居て、 「 可愛い。 」 と感じる余裕さえない日々でした。

次女が産まれた時、 出産は、 計画的帝王切開。 ← 長女の時は、 救急車で搬送され、 緊急の帝王切開。 と出血もひどく 輸血騒動で、、、

長女の事で 精一杯だったから、 申し訳ない程に、 次女は ほったらかし状態で。。。

けれど、 戦う子育てを放棄した次女との関係性の中で、 初めて、 「 可愛い。 」 と感じる事の出来た私が居ました。

お利巧ちゃんで、 手がかからない次女は、 ってか、 長女もお利巧ちゃんで手がかからなかったのに、 勝手に私が、 いつも、 何かと戦って、

成長に於いて、 全てに余裕が無く、 幅が無く、 追いつめられる子育てを、 長女の時はしてしまって居ました。

いつも、 いつも、 ココロが 何かと戦ってる子育てでした。

それに代わって、 次女に対しての子育ては、 私が、 インテリア木工科での学びを受けたり、 福祉作業所の仕事に携わったり、

そこでの人間関係で ココロが壊れて、 食事を作る事も、 家事をする事も、 一切 出来なくなったり、

3年間、 引きこもりになったり、 もう、 しっちゃかめっちゃかな時間を、 次女は、 全て 受ける羽目になって、、、


生きる事に不器用で、 上手に生きる事が出来ない私の、 全てを受け止めて 過ごしてくれていた 長女の悲しげな顔や、 次女の後ろ姿を、 忘れる事が出来ません。



今でも、 私の中の次女は、 小さい時のままの、 色白で、 髪の毛がフワフワで、 瞳の中に宇宙を宿した 小さな、 小さな かーかちゃんで、

既に 30過ぎても居るのに、 やっぱり、 私の中では、 小さな、 可愛い かーかちゃんで、、、、

( 次女は、 かなえ と言う名前なので、 家族からは、 「 かぴちゃん。 」 私は、 「 かーかちゃん 」 と呼びます。)


その かーかちゃんとの 「 そうだ。 京都に行こう。 」 旅は、 全て 次女が計画をし、 ツアー等の予約も熟し、

結局、 寄る年波の私は、 何一つ役に立たない、 小さくて、 可愛いかぴちゃんに、 おんぶにだっこの旅でした。

ピザ屋さん 取り組むなら、 参考になる様に、、、と、 四条のイタリアンのランチの予約を入れてくれ、



「 トンさん、 飲み物 何を頼みますか。 (← 娘達は、 母の私の事を、 トンさん。 と呼びます。) 」

と、 次女は何気なく聞きます。

メニューには、 シャンディーガフ。 カシスビール 等々。

30年以上 自宅で飲むこと以外経験のない私は、、、メニューの文言に、 「 ???? 」 「 ???  」 ばかり。

私は、 そこで 人生初めて、 シャンディーガフ を知りました。

私の小さな、 可愛いかーかちゃんが、 「 あー、 シャンディーガフですか。 シャンディーガフは、 ジンジャーエールとビールのカクテルです。 」 

と、 さも当たり前の様に教えてくれました。

その言葉の中に、 次女の過ごして来た時間。 私の知る事の無い時間を感じる事が出来ました。

「 この前、 送別会で、 特上寿司を食べました。 」

「 社長が、 北海道に新たな会社を立ち上げ、 そこに参加しないかと声かけが有りました。 」

「 執筆した論文が、 雑誌に掲載されました。 」

等々の 会話をする中に、 私の知る 小さな、 可愛いかーかちゃんは、 私の知らない、 見る事の無い 一人の人。 になって居ました。

私の 小さな、 可愛いかーかちゃんは、 私の中だけになって居て、 目の前には、 自立した、 一人の女性が存在していました。。。

嬉しい様な、 寂しい様な、、、、


私は、 齢を取り、 いつの日か 消えて無くなります。

子供たちは、 今を活き、 その先を生きます。


「 私が いなくなっても、 きっと大丈夫なんだろうな。 」 と、 私の知る事の無い世界を持った娘の姿を見ました。

私の、 小さく、 可愛いかーかちゃんは、 私の知らない世界を、 自分でしっかり作り、 活きている。

くだらない様な、 ビールカクテルのシャンディーガフで、 私は、 感じ、 知る事が出来ました。

子供たちの過ごして来た時間。 それは、 誰も知る事が出来ない時間。 私が、 知る事も、 見る事も出来ない時間。

私の知る事も、 見る事も出来ない時間を、 子供たちは、 過ごしているのです。

私の小さくて、 可愛いかーかちゃんは、 私の知らない世界をしっかりと活きている人。 に、 なって居ました。


それからは、 やっぱり 大好きなカーかちゃんと、 一日 2万歩近く歩きながら、

二条城、 平等院、 金閣寺、 銀閣寺、 清水寺、 京のおばんさい料理、 京懐石、 円山公園、 高台寺、 東寺、 鈴虫寺の説法、 嵐山散策。 八方睨みの龍の天龍寺。 等々。

私の小さなかーかちゃんは、 私が居なくなっても立派に生きて行けるだろうと確信の持てる人になって居ました。

私の小さなかーかちゃんは、 一人の、 自分で立って行ける人間になって居る事を知りました。

嬉しい様な、 少し寂しい様な、 でも、 ホッとできる様な、 何とも言えない京都旅になりました。

とても素敵で、 ちょこっと疲れた旅。でした。
























少し疲れて、 少し頭の中が混乱しています。

子供の成長を目の当たりにした時、 いつまでも小さな子供であるだろうと思っている母の私は、 子供の成長に狼狽えます。

私だけが取り残され、 置いてけぼりの気分です。

それでも、 先に消えて無くなる親の私は、 その先の子供の安心を思い、 「 きっと、 それがありがたい事なんだ。 」 とも思います。

明日は、 木曜日ぱん販売のお休みを頂戴しております。



少しだけ、 今の思いを味合わせて頂こうと思っています。

少しだけ、 少しだけ、 辿り着いた思いです。

シャンディーガフ。。。 そのカクテルだけで、 感じた思いです。


子供たちは、 私の知らない時間を、 過ごしていました。

私は、 私の時間しか、 知る事が無いし、 感じる事も無いし、 理解も出来ないし、 

私は、 本当に、 小さな、 小さなものでしかない事を、 シャンディーガフのカクテルから痛感しました。

本当に、 学びの多い旅となりました。









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