日守麟伍の和歌(うた)日記 Ringo Himori's Diary of Japanese Poetry

大和言葉の言霊の響きを求めて Quest for the sonancy of Japanese word

「低くくぐもる」1首

2020年04月15日 | 日記
 郊外の自然公園は、このところ、老人だけでなく、親子連れや、わかいカップル、中高生のグループも、あちこちでみかけます。
 一休みしていると、少し強い風が、空高くではなく地上を低く吹いて、森の奥でくぐもった音をたてています。林冠までは響きは届かず、地鳴りのようです。

森深く 吹きこむ風に 下生えの 地鳴りの音の 低くくぐもる
(地を低く吹く風が、森の奥に吹き込み、地鳴りのようなくぐもった音をたてています)


*******
日守麟伍『古語短歌――日本の頂点文化』
Amazon Kindl版、NextPublishing POD出版サービス版、2019年
日守麟伍『くりぷとむねじあ和歌集――言霊の森』
Amazon Kindl版、NextPublishing POD出版サービス版、2019年

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「若葉の音」1首 | トップ | 「逝く人に」1首 »

日記」カテゴリの最新記事