日守麟伍の和歌(うた)日記 Ringo Himori's Diary of Japanese Poetry

大和言葉の言霊の響きを求めて Quest for the sonancy of Japanese word

「水音の」1首

2015年09月23日 | 日記
関東地方では、豪雨で川が増水し、多くの被害が出ました。荒ぶる自然が和みますよう、祈ります。
 寓居は高台にあり、大雨のあとに、坂道、曲がり道を歩いていくと、用水路や暗渠から、いつもは聞こえない水音が、耳元に大きく聞こえたり、遠ざかって聞き取れなくなったり、あちこち違う方法から聞こえてきて、その音をたどろうとすると、溺れてしまいそうでした。

つずらおれの みちゆくみみに みなおとの とぎれとぎれに みだれあふるる
つづら折れの 道ゆく耳に
水音の とぎれとぎれに 
乱れあふるゝ

(つづら折れの道を、大雨のあと歩いていると、いつもは聞こえない水音が、耳元に大きく聞こえたり、遠くに消えそうになったり、あちこち違う方向から聞こえてきて、その音に溺れてしまいそうでした)

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