日守麟伍の和歌(うた)日記 Ringo Himori's Diary of Japanese Poetry

大和言葉の言霊の響きを求めて Quest for the sonancy of Japanese word

「古への人」1首

2023年11月30日 | 日記
 いつもの道に出ると、車の通りが少なくて、遠くまで人気がありませんでした。この道の彼方に懐かしい人がいるのかと思い、空を見上げると、空も果てしなく晴れ広がっていました。

この道の 果てにやいます この空の 下にやいます 古への人
(この道の果てに、貴女はおられるのですか、この空の下のどこに、貴女はおられるのですか。今は会うこともない、慕わしく懐かしい人)

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「狭間の歩み」1首

2023年11月25日 | 日記
 夕暮れにはまだ遠い昼下がり、日に向かって歩く道のタイルが、まぶしく照り返していました。目を細めながら小さな橋を渡っていくと、川面の照り返しがきらきら光ります。ところどころ日陰になった反対側は、せせらぎが白い影を涼しく揺らめかせています。右と左で、体に感じる気温が違います。

照り返す 川面のまぶしき せせらぎの 影の涼しき 狭間の歩み
(橋の片側に、昼下がりの日の照り返しがまぶしく、反対側はせせらぎの影が揺れていて、その間を歩いています)

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