日守麟伍の和歌(うた)日記 Ringo Himori's Diary of Japanese Poetry

大和言葉の言霊の響きを求めて Quest for the sonancy of Japanese word

「桃のつぼみ」くりかえしと変奏のあいだ

2023年03月21日 | 日記
 しばらく前に詠んだ桃のつぼみが、すこしずつほころび始めています。最後の7字だけ変えて、繰り返しのような変奏にしました。

胸元に 届かぬほどの 幼木の 桃のつぼみや ほころびそむる
(胸元に届くか届かないほど小さな桃の木に、大ぶりな蕾がいくつか並んで瑞々しく、すこしずつほころびはじめました)

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「赤き花道」採録

2023年03月21日 | 日記
 いつもの春と同じ光景に、今年も出会いました。その時の和歌を再録します(2016年4月7日、2017年3月7日。『古語短歌』81ページ、111ページ、『くりぷとむねじあ和歌集』49ページ)。

 春の初め、森の中で、ゆるく曲がった階段を登っていくと、不揃いな低い欄干の柱に、椿の花が並べてあり、赤い花道を歩いているようでした。

登りゆく きざはしの端に 誰が置きし 椿の並ぶ
赤き花道

(森の中の階段を登っていくと、不揃いな低い欄干の柱に、椿の花が並べてあり、赤い花道を歩いているようです)

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「桃のつぼみ」1首

2023年03月10日 | 日記
 春めいてきた昼下がり、いつもの道端に、腰よりも低い小さな桃の木が、蕾をつけているのに気づきました。細い幹に不釣り合いなほど、大ぶりの蕾は瑞々しくきめ細かなで、大きな花を咲かせそうです。

胸元に 届かぬほどの 幼木の 桃のつぼみや 肌理つややかに
(胸元に届くか届かないほど小さな桃の木に、大ぶりな蕾がいくつか並んで瑞々しく、もうすぐ花開きそうです)

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