日守麟伍の和歌(うた)日記 Ringo Himori's Diary of Japanese Poetry

大和言葉の言霊の響きを求めて Quest for the sonancy of Japanese word

「夢にまみゆる」「恋てふものは」2首

2024年06月16日 | 日記
 夏日が続くころ、幼いころ恋心を抱いた人を、夏の海山の風景とともに、思い出していました。夢でも会いたいと思っていると、目の当たり、夢にでてきてくれました。

したはしき 人思ひ寝の 夏の夜の 夢にまみゆる ありし日の影
(夏の一日、慕わしく思っていた人を思い出していると、寝覚めの夢で、中高生くらいの頃の面影そのままの、可憐な人に会いました)


 偶然に会った人と思っていましたが、いつまでも忘れられない人になって、今でも恋しさがよみがえることがあります。

仮初に 会ひたる人と 思ひしに 恋てふものは かく燃ゆる知る
(偶然に会った人と思っていましたが、恋しさがときおりよみがえり、若い時のように、心がときめきます)

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