秋が近付き、蝉しぐれが弱まってきましたが、それでも木々の間に響き満ちて、消えていくのが、名残惜しくて思われ、立ち止まって聞いていると、汗ばんだ肌に、風が重くまつわりついてきました。
せみしぐれ みつるこだちを ゆきがてに おもたきかぜの はだにまつわる
蝉しぐれ 満つる木立を 行がてに 重たき風の 肌にまつはる
(蝉しぐれが弱まってきて、それでも木々の間に響き満ちているとき、名残惜しくて立ち止まると、汗ばんだ肌に、風が重くまつわりついてきます)
風が吹いて木立がゆらぎ、高い枝を飛び交う何種類もの鳥の声が、木立の中に充満しています。
ふきゆらぐ かぜにこだちの えだたかく とびこうとりの さまざまのこえ
吹き揺らぐ 風に木立の 枝高く 飛び交ふ鳥の さまざまの声
(風にゆらぐ木立の枝高く、飛び交う何種類もの鳥の声が、あたりに充満して耳を聾します)
木漏れ日が斑に照らす森の下映えが、夏の名残を惜しむような風に、しずかに揺れていました。
こもれびの はだらにはゆる したばえに なごりのかぜの なつかしきなつ
木漏れ日の 斑に映ゆる 下生えに 名残の風の 懐かしき夏
(木漏れ日に斑に照らされた森の下映えが、夏の名残の風に、しずかに揺れています)
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せみしぐれ みつるこだちを ゆきがてに おもたきかぜの はだにまつわる
蝉しぐれ 満つる木立を 行がてに 重たき風の 肌にまつはる
(蝉しぐれが弱まってきて、それでも木々の間に響き満ちているとき、名残惜しくて立ち止まると、汗ばんだ肌に、風が重くまつわりついてきます)
風が吹いて木立がゆらぎ、高い枝を飛び交う何種類もの鳥の声が、木立の中に充満しています。
ふきゆらぐ かぜにこだちの えだたかく とびこうとりの さまざまのこえ
吹き揺らぐ 風に木立の 枝高く 飛び交ふ鳥の さまざまの声
(風にゆらぐ木立の枝高く、飛び交う何種類もの鳥の声が、あたりに充満して耳を聾します)
木漏れ日が斑に照らす森の下映えが、夏の名残を惜しむような風に、しずかに揺れていました。
こもれびの はだらにはゆる したばえに なごりのかぜの なつかしきなつ
木漏れ日の 斑に映ゆる 下生えに 名残の風の 懐かしき夏
(木漏れ日に斑に照らされた森の下映えが、夏の名残の風に、しずかに揺れています)
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