日守麟伍の和歌(うた)日記 Ringo Himori's Diary of Japanese Poetry

大和言葉の言霊の響きを求めて Quest for the sonancy of Japanese word

「大風の」再録

2024年02月27日 | 日記
 関東では、風の強い日が続いています。近くの公園の、木立に囲まれた広野を、さえぎるものもなく風が吹いて、空に満ちています。
 同じような情景を、既刊書から再録します(『古語短歌』55ページ、『くりぷとむねじあ和歌集』35、94ページ)。

大風の 春まだき野を 吹きて止まず すさまじき音 空に満ち満つ
(早春の野を大風が吹いて、そのすさまじい風音が空に満ち満ちています)

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日守麟伍『古語短歌――日本の頂点文化』
Amazon Kindle版、NextPublishing Authors Press版、2019年
日守麟伍『くりぷとむねじあ和歌集――言霊の森』
Amazon Kindle版、NextPublishing Authors Press版、2019年


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「よみがへる心地」1首

2024年02月12日 | 日記
 寒さが緩んだ午後、用事を済ませて帰ってくる途上、遠い昔の物思いに沈んでいるうち、思いが尽きはてて、我に返りました。深い闇から浮かび上がってきたような、晴れた空が見慣れないもののような、不思議な気がしました。

過ぎし世の 思ひしづまりて
よみがへる 心地こそすれ
青空の奇し

(遠い昔の物思いに沈み、思いが尽きはてて静まり、やがて我に返り、生き返ってきた気がしました。空が見慣れない不思議さで広がっています)

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日守麟伍『古語短歌――日本の頂点文化』
Amazon Kindle版、NextPublishing Authors Press版、2019年
日守麟伍『くりぷとむねじあ和歌集――言霊の森』
Amazon Kindle版、NextPublishing Authors Press版、2019年


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