日守麟伍の和歌(うた)日記 Ringo Himori's Diary of Japanese Poetry

大和言葉の言霊の響きを求めて Quest for the sonancy of Japanese word

「赤き房の」再録

2020年09月23日 | 日記
 秋の彼岸、ちょうどこのころ、赤い房の彼岸花が、宙に浮いたように咲いています。
 『くりぷとむねじあ歌日記』『くりぷとむねじあ和歌集』から、再録します。自賛歌の1つです。

このときに さくやこのはな あかきふさの いまさぬひとの みしるしのごとく
このときに 咲くやこの花 赤き房の いまさぬ人の み印のごとく
(秋の彼岸に咲く花の、赤い花房が、今はここにいない人々の、上に向って合掌した手のように、亡くなった人々の、美しく飾られたみ印のように、宙に浮かんで、しめやかに華やいでいます)

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日守麟伍『古語短歌――日本の頂点文化』
インプレスR&D社PODサービス版、2019年、109頁
日守麟伍『くりぷとむねじあ和歌集――言霊の森』
インプレスR&D社PODサービス版、2019年、65、112頁

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