乾燥しきった冬晴れの一日、斜めに差し込む光を切れ切れに浴びながら、公園の歩道を歩いていくと、木立の途切れたところで、雲一つない青空の下、遠くの山並が見えました。
きぎのまゆ さしいるひかり あまさかる やまなみのきわ ひたあおにてる
木々の間ゆ さしいる光 天離る 山並の際 ひた青に照る
(木々の間から斜めに差し込む光を、切れ切れに浴びながら歩いていくと、木立の途切れたところで、遠くの山並の上に、雲一つないまっ青な空が広がっていました)
この歌で、「天離る」は枕詞ではなく、「天から遠く隔たって」という意味で用いています。また内容的には、叙情と叙景が融合しているというよりは、遠近の光の情景が分断され、何度か読み返すと、視界の縮小拡大、光の往還が起こるように思います。
今年はこの歌で最後になります。この古語短歌のブログをご訪問いただいた50名ほどの方々に、一年のお礼を申し上げます。皆様によいお年が訪れますよう、お祈りいたします。
***『歌物語 花の風』2011年2月28日全文掲載(gooブログ版)***
***『和歌集 くりぷとむねじあ』2011年10月26日全文掲載(gooブログ版)***
きぎのまゆ さしいるひかり あまさかる やまなみのきわ ひたあおにてる
木々の間ゆ さしいる光 天離る 山並の際 ひた青に照る
(木々の間から斜めに差し込む光を、切れ切れに浴びながら歩いていくと、木立の途切れたところで、遠くの山並の上に、雲一つないまっ青な空が広がっていました)
この歌で、「天離る」は枕詞ではなく、「天から遠く隔たって」という意味で用いています。また内容的には、叙情と叙景が融合しているというよりは、遠近の光の情景が分断され、何度か読み返すと、視界の縮小拡大、光の往還が起こるように思います。
今年はこの歌で最後になります。この古語短歌のブログをご訪問いただいた50名ほどの方々に、一年のお礼を申し上げます。皆様によいお年が訪れますよう、お祈りいたします。
***『歌物語 花の風』2011年2月28日全文掲載(gooブログ版)***
***『和歌集 くりぷとむねじあ』2011年10月26日全文掲載(gooブログ版)***