日守麟伍の和歌(うた)日記 Ringo Himori's Diary of Japanese Poetry

大和言葉の言霊の響きを求めて Quest for the sonancy of Japanese word

「いざよふ波と」1首

2015年12月31日 | 日記
 人はこの世で、さだめなく揺れる波のまにまに、喜びと悲しみに揺られて生きています。今日はその波に揺られるままに歩いていると、夢の覚め際のように、あれこれの思いが次第に薄れて、遠ざかっていきました。

ひとのよに いざようなみと たわむるる さめゆくゆめの きわあゆみつつ
人の世に いざよふ波と 戯るゝ
覚めゆく夢の 際歩みつゝ

(この人の世で、さだめなく揺れる波のまにまに生きていると、夢の覚め際を歩いているように、あれこれの思いが次第に薄れ、遠ざかっていきます)

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「夢の夜に」1首

2015年12月17日 | 日記
 ある夜の夢で、懐かしい人たちが何人も集まって、懐かしい声で話しているのを聞きました。時は過ぎ去ると言われますが、時間が止まったような、昔に戻ったような、ふしぎな気持ちで目が覚めて、賑やかさの名残が、しばらく胸に残っていました。

ひとはさらず ときもうつらぬ ゆめのよに みみなつかしき さまざまのこえ
人は去らず 時も移らぬ 夢の夜に
耳懐かしき さまざまの声

(今は会うことのない人たちが集まっていて、過ぎ去ると言われる時が止まったような、昔に戻ったような、ふしぎな夢の中で、皆が何かを話しているのを聞きながら、不思議な気持ちで目覚めました)

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