日守麟伍の和歌(うた)日記 Ringo Himori's Diary of Japanese Poetry

大和言葉の言霊の響きを求めて Quest for the sonancy of Japanese word

「草葉の露に」1首

2021年06月08日 | 日記
 雨あがりの森を歩きました。雨水にたっぷり濡れた草や葉が、木漏れ日に囁くように、細い道を埋め尽くすように、華やいでいます。

木漏れ日の 草葉の露に 華やぎの さざめくごとき 森の細道
(木漏れ日が草葉の露をきらめかせ、密やかに華やいで、細い道を覆いつくしています)

*******
日守麟伍『古語短歌――日本の頂点文化』
Amazon Kindle版、Next Publishing POD出版サービス版、2019年
日守麟伍『くりぷとむねじあ和歌集――言霊の森』
Amazon Kindle版、Next Publishing POD出版サービス版、2019年


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「逆照りの」再録

2021年06月01日 | 日記
 大和言葉には、「逆光」に相当する言葉が見あたらないようなので、「直照り」や、「下照る」の延長線上で、「逆照り」という言葉を作りました。補足説明をして再録します。

あかきはな なおあかきはな さかてりの むれはにしずみ そこいもしらず
赤き花 なほ赤き花
逆照りの 群葉に沈み
底ひも知らず

(赤い花、さらに赤い花を付けた木が並び、逆光となった夕日に、葉々が黒々と沈み、赤い花はさらに暗く、底なしに沈んでいました。)

*******
日守麟伍『古語短歌――日本の頂点文化』
Amazon Kindle版、Next Publishing POD出版サービス版、2019年
日守麟伍『くりぷとむねじあ和歌集――言霊の森』
Amazon Kindle版、Next Publishing POD出版サービス版、2019年


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする