いつもの森の散歩道です。同じような歌が、連なる木立のように、繰り返し形をとります。
いりのひに たかえだのはの すきとおり くまなくはゆる もりのしたみち
入りの日に 高枝の葉の 透き通り 隈なく映ゆる 森の下道
(やがて日暮れようとする日差しが、斜めから高い枝の葉を透き通しに照らし、この下道まで緑の光に映えています)
みちにそう しろきおばなを みかえれど ひにてるはばの かげにまぎろう
道に沿ふ 白き小花を 見返れど 日に照る葉々の 影に紛らふ
(小道沿いに白い小さな花がたくさん咲いて、通り過ぎたあとに、振り返って見ようとすると、日に照らされた葉々がまぶしく輝いて、どれが花かの見分けがつかず、一面に白く輝いていました)
ゆうかぜに えだはのゆるる おとみちて あわだつごとき はだにふれくる
夕風に 枝葉のゆるゝ 音みちて 泡立つごとき 肌に触れくる
(涼しい夕風に枝葉がいっせいにゆらぐと、泡立つような薄い音が辺りを満ちて、肌に触れてくるようでした)
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いりのひに たかえだのはの すきとおり くまなくはゆる もりのしたみち
入りの日に 高枝の葉の 透き通り 隈なく映ゆる 森の下道
(やがて日暮れようとする日差しが、斜めから高い枝の葉を透き通しに照らし、この下道まで緑の光に映えています)
みちにそう しろきおばなを みかえれど ひにてるはばの かげにまぎろう
道に沿ふ 白き小花を 見返れど 日に照る葉々の 影に紛らふ
(小道沿いに白い小さな花がたくさん咲いて、通り過ぎたあとに、振り返って見ようとすると、日に照らされた葉々がまぶしく輝いて、どれが花かの見分けがつかず、一面に白く輝いていました)
ゆうかぜに えだはのゆるる おとみちて あわだつごとき はだにふれくる
夕風に 枝葉のゆるゝ 音みちて 泡立つごとき 肌に触れくる
(涼しい夕風に枝葉がいっせいにゆらぐと、泡立つような薄い音が辺りを満ちて、肌に触れてくるようでした)
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