半年ほど前に読みかけた歌が、このごろになって、ようやく形をとりました。季節外れですが、出させていただきます。
春の終わり、木陰の石の階段に、白っぽい花びらがまだらに、ところどころ厚く、降り積もっていました。まるで祭壇に供える神饌のように美しく、踏んでいくのが躊躇われました。石の地が見えるところを選んで、おそるおそる通りました。
きざはしに こくうすくつむ はなびらの みけのごときを なおふみがてに
きざはしに 濃く薄く積む 花びらの 神饌のごときを なほ踏みがてに
(木陰の湿った石の階段に、白い花びらがまだらに、ところどころ厚く降り積もって、まるで祭壇に供える神饌のように美しく、踏んでいくのが躊躇われます)
ホームページ「日守麟伍ライブラリ」http://book.geocities.jp/himringo/index.htm
春の終わり、木陰の石の階段に、白っぽい花びらがまだらに、ところどころ厚く、降り積もっていました。まるで祭壇に供える神饌のように美しく、踏んでいくのが躊躇われました。石の地が見えるところを選んで、おそるおそる通りました。
きざはしに こくうすくつむ はなびらの みけのごときを なおふみがてに
きざはしに 濃く薄く積む 花びらの 神饌のごときを なほ踏みがてに
(木陰の湿った石の階段に、白い花びらがまだらに、ところどころ厚く降り積もって、まるで祭壇に供える神饌のように美しく、踏んでいくのが躊躇われます)
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