日守麟伍の和歌(うた)日記 Ringo Himori's Diary of Japanese Poetry

大和言葉の言霊の響きを求めて Quest for the sonancy of Japanese word

年のはじめに宣り上る長歌

2018年01月02日 | 日記
年頭にあたり、2012年1月にアップした長歌を、ここに再録します。

世と人を導きたまふ神々のおん前にて
自らに宣り上(あぐ)る長歌

明(あ)けそむる 天つちの際(きは)
固め成し いや生(あ)れ継ぎし
天つみ神 国つみ神の
民くさを うつくしみまし
禍(まが)ことは い直し立たせ
八十隈(やそくま)は いや大広(おほひろ)に
平らけく 開きゐまして
里の幸 海山の幸
うるはしき 国内(くぬち)にありて
をのをのゝ 世のなりはひを
安らけく いよゝ多けく
栄(さか)ゆくや とはにとこよに
われ人の とものよろこび
暮るゝ日を 明くる日に継ぎ
行く年を 来る年に継ぎ
一日(ひとひ)ごと 一年(ひとゝせ)ごとの
幸(さき)はひを いや増しませと
集(つど)ひくる うからやからの
大前(おほまえ)に 恩頼(みたまのふゆ)を
かゞふりて 命(みこと)かしこみ
礼言(ゐやごと)を 礼代(ゐやじろ)と宣(の)る
うづなはしをせ

反歌
人とわれ 天つしるべを まぎゆかな ゆくへは知らね あとなもしるき


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