数日前、大きな月が話題になって、いつもは空を眺めることの少ない人たちも、肉眼であるいは映像で、しばし風雅な月見の時を過ごされたようです。
その折、親しい外国人から、月を歌った詩を引用した、時候のご挨拶をいただきました。大きく明るい月を一人で見ていて、自分の手足の動きや視点の動きにつれて、影があちこちにゆらめく、その楽しみを月と共有する、というような意味です。
私もよく、さまざまな光に、自分の影を作らせて、同じようなひとときの影芝居を、ひとり楽しむことがあります。和歌にしてみましょう。
ひとりびと つきのあかりに てをのべて ゆらぎかさなる かげとたわむる
ひとり人
月のあかりに 手を伸べて
ゆらぎ重なる 影とたはむる
(一人見る明るい月の光に、自分の動きの影の残像をゆらめかせて、遠くにかかる月とともに、ひとときの影芝居を楽しんでいます)
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日守麟伍ライブラリ
くりぷとむねじあ歌物語
くりぷとむねじあ和歌集
古語短歌への誘い
その折、親しい外国人から、月を歌った詩を引用した、時候のご挨拶をいただきました。大きく明るい月を一人で見ていて、自分の手足の動きや視点の動きにつれて、影があちこちにゆらめく、その楽しみを月と共有する、というような意味です。
私もよく、さまざまな光に、自分の影を作らせて、同じようなひとときの影芝居を、ひとり楽しむことがあります。和歌にしてみましょう。
ひとりびと つきのあかりに てをのべて ゆらぎかさなる かげとたわむる
ひとり人
月のあかりに 手を伸べて
ゆらぎ重なる 影とたはむる
(一人見る明るい月の光に、自分の動きの影の残像をゆらめかせて、遠くにかかる月とともに、ひとときの影芝居を楽しんでいます)
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古語短歌への誘い