日守麟伍の和歌(うた)日記 Ringo Himori's Diary of Japanese Poetry

大和言葉の言霊の響きを求めて Quest for the sonancy of Japanese word

「真幸を祈る」1首

2020年01月07日 | 日記
  新たな年明けの夕方、いつもの森を、いつものように歩きながら、いつものように祈りました。

 皆人(みなひと)の 真幸(まさち)を祈る 天地と 神の御前に 今日のこの日も(すべての人が、真の幸せに近づきますように、いつも祈っています。年の初めの今日もまた、まわりに広がる天地自然と、神々の御前に、すべての人の幸せを祈ります)

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「道自づから」再々推敲

2020年01月03日 | 日記
 冬至の茶会にちなんで詠んだ歌を、さらに推敲します。初めの形から、並べてみましょう。

祖々(おやおや)の 技と心を養ひし 道自づから 久しかるべし

八十人(やそひと)の 技と心を 養ひし 道自づから 久しかるべし

八十人の 心と技を 養ひし 道自づから 久しかるべし

 茶の湯で養われるのは人であり、それを嗜んだ人数は、ことさらに数えるまでもありません。養われるのは、美しさ、麗しさであることを、むしろ言挙げします。

うるはしき 心と技を 養ひし 道自づから 久しかるべし

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年頭の長歌、再録

2020年01月01日 | 日記
 年頭にあたっての長歌を、ここに再録します。初出は、2012年元日でし、その後、恒例としております。、

世と人を導きたまふ神々のおん前にて
自らに宣り上(あぐ)る長歌

明(あ)けそむる 天つちの際(きは)
固め成し いや生(あ)れ継ぎし
天つみ神 国つみ神の
民くさを うつくしみまし
禍(まが)ことは い直し立たせ
八十隈(やそくま)は いや大広(おほひろ)に
平らけく 開きゐまして
里の幸 海山の幸
うるはしき 国内(くぬち)にありて
をのをのゝ 世のなりはひを
安らけく いよゝ多けく
栄(さか)ゆくや とはにとこよに
われ人の とものよろこび
暮るゝ日を 明くる日に継ぎ
行く年を 来る年に継ぎ
一日(ひとひ)ごと 一年(ひとゝせ)ごとの
幸(さき)はひを いや増しませと
集(つど)ひくる うからやからの
大前(おほまえ)に 恩頼(みたまのふゆ)を
かゞふりて 命(みこと)かしこみ
礼言(ゐやごと)を 礼代(ゐやじろ)と宣(の)る
うづなはしをせ

反歌
人とわれ 天つしるべを まぎゆかな ゆくへは知らね あとなもしるき


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