前回で、4巻までが終わりました。
5、6巻で一応終わりますが、その前に、万葉集と玉葉集から、いくつかの和歌を紛れ込ませたものを、つぎにまとめておきます。5首でした。
お読みになりながら、どれが現在の私の作で、どれが千年前後前の古典か、お分かりになったでしょうか?
こいこいて のちにあわんと なぐさもる こころしなくば いきてあらめやも
恋ひ恋ひて 後にあはむと 慰もる 心しなくば 生きてあらめやも
おもわぬに いもがえまいを いめにみて こころのうちに もえつつぞおる
思わぬに 妹が笑ひを 夢に見て 心のうちに 燃えつゝぞをる
あわゆきの けぬべきものを いままでに ながらえぬるわ いもにあわんとぞ
沫雪の 消ぬべきものを 今までに ながらへぬるは 妹に会はむとぞ
そなたより ふきくるかぜぞ なつかしき いもがたもとに ふれやしぬらん
そなたより 吹きくる風ぞ 懐かしき 妹がたもとに 触れやしぬらん
おもえども しるしもなしと しるものを いかにここだく わがこいわたる
思へども 験もなしと 知るものを いかにこゝだく 我が恋ひわたる
50人弱の方が、この物語に興味をもって、古語短歌の鑑賞力をもって、見てくださっています。ありがとうございます。現代人でも、古語に少しだけ親しむことで、このように古人との魂の交流ができるのは、ふしぎなこと、嬉しいことです。
次回より、終盤に入ります。引き続き、時空を超えた古語短歌の世界をお楽しみください。
5、6巻で一応終わりますが、その前に、万葉集と玉葉集から、いくつかの和歌を紛れ込ませたものを、つぎにまとめておきます。5首でした。
お読みになりながら、どれが現在の私の作で、どれが千年前後前の古典か、お分かりになったでしょうか?
こいこいて のちにあわんと なぐさもる こころしなくば いきてあらめやも
恋ひ恋ひて 後にあはむと 慰もる 心しなくば 生きてあらめやも
おもわぬに いもがえまいを いめにみて こころのうちに もえつつぞおる
思わぬに 妹が笑ひを 夢に見て 心のうちに 燃えつゝぞをる
あわゆきの けぬべきものを いままでに ながらえぬるわ いもにあわんとぞ
沫雪の 消ぬべきものを 今までに ながらへぬるは 妹に会はむとぞ
そなたより ふきくるかぜぞ なつかしき いもがたもとに ふれやしぬらん
そなたより 吹きくる風ぞ 懐かしき 妹がたもとに 触れやしぬらん
おもえども しるしもなしと しるものを いかにここだく わがこいわたる
思へども 験もなしと 知るものを いかにこゝだく 我が恋ひわたる
50人弱の方が、この物語に興味をもって、古語短歌の鑑賞力をもって、見てくださっています。ありがとうございます。現代人でも、古語に少しだけ親しむことで、このように古人との魂の交流ができるのは、ふしぎなこと、嬉しいことです。
次回より、終盤に入ります。引き続き、時空を超えた古語短歌の世界をお楽しみください。