ヒイラギ日記 ~Holy Holly's Diary~

小粒でも ぴりりと辛い 博士な日々。

思考と感情の停止

2012-12-01 23:33:02 | 故障中ヒイラギ

社会人大学院の講義を終えて真夜中近くに帰宅した。

郵便受けに、一枚の葉書が届いていた。

葉書の差出人は、高校生のときからの大親友の、ご両親。

まず一行目に書かれている言葉が呑み込めない。

京都の共通の友人に連絡して、親友のご実家の電話番号を訊く。

それが昨夜のこと。


判明しないまま一夜が明け、ハハに電話して卒業アルバムを探してもらう。

事情を説明していたら、じわりと少し感情らしいものが戻って、涙がこみ上げてきた。

しばらくして見つからないけどと電話してきたハハが、葉書に住所が書いていないかと言う。

なるほど。104すれば済む話だった。

それに気づかないほど、感情と思考が停止した。


夜になってようやくご両親と電話がつながった。

信じられないことがリアルなことなのだと、お二人の声が教えてくれた。

受話器を握りしめ、お父様の声を聴きながら、とめどなく涙があふれた。


高校時代、ともに舞台に立ち、ともに大学へ進み、ともに都会へ出て、
刺激し合い、語り合い、笑い合い、ときに励まし合い、讃え合った親友が、
急逝した。

互いに多忙を極め合い、ここ1年ほどどうしても会うことがかなわなかった。
いま、声を大にして彼女の名を叫びたい。
あまりにも密度の濃い人生を、あっというまに全力で駆け抜けた、
世界中に自慢したい大親友の名を。

飯田仁子。 彼女の名を。

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