本屋さんでみかけて、なんとなく購入。
薄いマンガの文庫本です。
読んでみて、なぜだか共感できることがいっぱい。
「なるほど」がたくさん描かれていました。
暴力を受けて痛いのは体だけではない。
とか、
言葉や態度や表情だけでさえ暴力となって人を傷つけるのだ。
とか、
目に見えないところに受けた傷は生きている限り深いところにずーっとずーっと残るのだ。
とか、
そういう当たり前の想像力がないまま生きてるヤツが色々なカタチの〝ハラスメント〟をやってのけるのだ。
とか。
ニトロちゃんに近い部分や同じところがぽろぽろとありながらも、
どうやら発達障害じゃないかとは言われずにここまで生きてこれたのは、
ただ一つ、「死ぬ」ということを考えなかった、その一線だけかもしれないと思いました。
世の中には、ニトロちゃんに共感できる人、いーっぱいいるんじゃないかなあ。
ほら、ここのお話の、「学校」を、「会社」に変えてみたら、あてはまる人、山ほどいませんか?
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どんなにいじめられて「イヤだ」と思っても
学校をサボったり休んだりすることはありません
もともとニトロの頭には――
「イヤだから休む」という考えがないのです
「朝起きて」
「ご飯を食べて」
「着替えをして」
「学校に行く」がニトロのルール
とてもイヤなのに学校に行くのをやめられませんでした
ニトロはガマンして
ガマンして
ガマンし続けて――
とうとう――
体に出てくるようになりました
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(沖田×華『ニトロちゃん』光文社知恵の森文庫版より)
なんて世の中だ…
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