許してあげる代わりに日記には書いておこう

夜七時ちょうど。
家に帰ったら宅配業者さんの「不在連絡票」が入っていた。

書いてある「ドライバー携帯電話」に電話をかけたら、開口一番、かるーい感じで、

「今日はもう配達終わっちゃったんでー」

それならそれでしょうがないので、
明日の夜にお願い、と頼んで受話器を置いた。

さてそれじゃあ、と晩ごはん食べてくつろいでいたら。

ピンポーン

だれだこんな時間にとインターホンをのぞいてみれば。

「□□□急便でーす」

？？？？？？

ドアを開けると、さっきの電話の声で、

「あっ、すいませーん、さっき電話もらったんスけど、ちょっと近くまで来たんで。
　じゃ、明日はナシってことで」

ヒイラギもだいぶん丸くなったんで、はいはいどうも、と頭を下げておいたけど。
ココロのなかのもう一人のヒイラギは、じつはちょっぴり毒舌吐いてたのです。

（だったらはじめっから呼ばれたら来いやーっ！）