昨夜の天気予報の花粉マップが真っ赤っかだったので、
家から一歩も出ずに引きこもり。
こんな日に外出たら、顔じゅうぜんぶダメになる。
明るいうちに、譜面への書き込みの清書と稽古おさめ。
直前にラストスパートかけると本番にヘタる癖があるので、
あとはもう、本番しか弾かない。
今回演奏する予定なのは4曲。
筝が3曲と、痛めた右腕の回復が思わしくないので三絃は1曲だけ。
この1曲だけの三絃の手事部分が、撥を持つ手に負担大。
休符ほとんどナシでひたすら弾き続けるのはつらいけど、
古事記に題材をとった「神楽初め」という内容の珍しさを楽しんで弾いている。
筝曲も、3曲のうち1曲は組歌と呼ばれる曲。
今年演奏する「若葉」は1700年代に作曲された古いもの。
メジャーな生田流筝曲とは少ーし奏法も違ったりして、責任を感じる。
残る筝曲は、そのメジャーな筝曲の一つ「八千代獅子」と、個人舞台曲。
どれも、弾くたびに、前には気づかなかった新しい味わいに気がつく。
どれも、歌うたびに、まだまだもっと深いはず、と力不足を感じる。
いつ何が起こるか分からない、と痛感している今日このごろ、
古きよき伝統芸能を伝えることが、ほんのちょっぴりでもできたら、
っていうのも、こんなことやってる者の使命かなという気がしている。