一週間のご無沙汰でした。
去年のいまごろは博士論文の印刷製本なんかで怒涛の毎日で、
このプロジェクトが終わったら半年ぐらいぷーたろーをしようと思ってたぐらいだったな。
結局、ほとんど休まず働き続けた2010年だったけど。
今年は本当にやりたいことだけに絞って、もっとわがままに生きていこう!
てことで、景気づけ(?)に今年初めての観劇。
おイタが過ぎた若造の、尻をぬぐってあまりある、
『坂東玉三郎特別公演』@ル テアトル銀座。
2つ目の演目の途中に口上があった。
いかにも考えながら話されているという感じの、
セリフのようにすらすらっとはいかない玉ちゃんの口上。
年末の2日間だけの稽古で元日から幕を開けたこの公演は、
玉ちゃんはもちろん、共演者の役者さんたちから、
劇場スタッフさん、下座音楽の演奏者さん、プログラムの製作に関わった方々、
開演前にロビーや客席でお正月気分を盛り上げてくれた獅子舞さんまで、
とにかくみーんなで一生懸命作ったんです、
だから、どうか皆さま、これからも歌舞伎をよろしくお願いします、
という玉ちゃんの切なる想いがあふれた心のこもった言葉の一つひとつに、
ちょっと泣きそうになった。
舞台芸術というものにどれだけの人々が関わっているのかが分かるだけに、
この公演の幕をちゃんと開けたことのすごさと、
ここに関わったすべての人たちの“本気”に頭が下がる。
これだから、舞台芸術は観る人に感動を与えられるのだな…
今年も、芸能活動には手を抜くまい。