自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

キタキチョウ,孵化!(3)

2020-04-25 | 昆虫

この度,キタキチョウのふしぎな光景を目撃しました。それは共食いです。孵化数日経ってやや黄(黄緑)色を帯びた初齢幼虫が,別の産付卵に近づいて食べ始めたのです。偶然一部始終観察したので,報告しましょう。

たまたま卵のところを通りかかりました。色が黄(黄緑)色なので写真に収めようとしたら,卵に寄りかかり,そのまま食べる動作に。「まさか」と思って見ていたら,「まさか」が本当に!

卵殻だけなら中が透きとおっています。この卵は明らかに中身が詰まっていて,いずれ幼虫が誕生するものです。

ぐいぐい食べるので,そのまま事態の観察を継続。卵に触れ,前に食べた卵殻の感触がよみがえったのでしょうか。

 

上部から食べるのはいつものとおり。

 

できた切り口の辺りが黄色に。誕生することになっていたいのちの名残りでしょう。

 

どんどん食べていきます。

 

半分はなくなりました。

 

勢いはふつう。いえ,誕生したての幼虫より大きい分,たくましい感じ。

 

ここまでくると,なぜか食べるのをやめました。そうして,この場を去りました。

 

それにしても,スゴイ場面を目撃しました。例外ゆえに強烈な印象が残りました。