自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

’19 秋,虫の目写真シリーズ(36)~トノサマバッタの黒化型幼虫~

2019-10-08 | 昆虫

公園の芝生で,トノサマバッタの黒化型幼虫を見ました。たいへんめずらしいので,しっかり画像記録に残しました。

 

 

撮っていると,シバの葉を食べ始めました。なんだかすくすく育っている感じがします。

 

食べ終わると,左の前脚をレンズに触れました。わたしという,いわば"外敵" にはちっとも気づいていません。

 

からだの向きを変えました。

 

きれいな青空の下,くっきりとした画像を残すことができました。さて,成虫になったとき,どんな姿なのか気になります。 

 


ヒガンバナとアゲハ

2019-10-08 | 昆虫と花

道端に咲く野生のヒガンバナは結実しません。なのに,けなげに花を開き,実を結ぶポーズだけは華やかに行っています。結実しないのなら,花を付けなくても,そして花を付けなくてもよさそうなのに,そうではありません。そこがとても気になる花です。

群落で花を見ていると,昆虫らしいものはほとんど訪れていません。あれだけ赤色で強烈に存在をアピールしているはずなのに,ほとんど! ヒガンバナの先祖,あるいは原生種に近い種では訪花昆虫がいるはず。そして,昆虫を招くために蜜だってしっかり準備していることでしょう。

これに対して,道端のヒガンバナでは蜜腺はほとんど機能していないはず。もし蜜腺が現役並みにはたらいていたら,訪れる昆虫が目に留まるでしょう。結実しないのなら無駄なエネルギーを使う必要はなし,というわけで今では無駄花に成り果てている状態です。

しかし,ゆかいなことに,アピールは多少はできているようで,訪れる昆虫がいます。名残りの蜜を得るために,赤い色に誘われてやって来るのでしょうか。代表例はアゲハのなかま。ヒガンバナの群生地での幸運な一コマです。

 

 

「こっちに来てー!」。そう願っていると,ちゃんと来てくれました。 じつにいい加減にピントを合わせて撮りました。撮り具合は終わってから確認。

 

舞い上がって,また近くの花に。

 

今度は目の前の花に。

 

満足できる蜜が得られたら,もっと頻繁に訪れるでしょう。この後,アゲハはさっさと向こうへ行ってしまいました。得がたいひとときに大満足。