自宅の隣接地は更地で,草が伸び放題になっています。草が伸びてくれば,当然昆虫が棲みつきます。
バッタ類が目立ちます。ちょっと足を踏み入れると,それらが驚いて飛び立ちます。後を追って,構図に取り込みます。構図が決まるとシャッターを押します。下写真は,まるで,草を抱いて青空に飛び込んでいきそうな気配を感じた瞬間を切り取ったものです。
草があって昆虫がいるということは草食性の昆虫が必ず棲んでいるということです。ショウリョウバッタは餌に苦労することはありません。しかし,です。草食昆虫がたくさんいれば,肉食昆虫がいます。クモも巣を張って密かに待ち伏せています。食べる・食べられる関係が,容赦なく成り立っている世界なのです。
緑色をしたからだはどれも青空に映えます。二枚目の写真は,カマキリが夏空を背負っているような錯覚に陥ります。わたしを威嚇しているつもりでしょうか。
平凡な景色の中で,意外な視点を持ち込んでたのしめるのが虫の目レンズです。捕食行動のような動的な場面を写したり,トノサマバッタ,カミキリムシのような貫禄十分な昆虫を被写体にしたりするのが当面の目標です。