自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

竹紙作り,作品作りのお手伝い(2)

2013-08-03 | 日記

8月3日(土)。竹作り二日目は,竹繊維を煮る工程を体験します。

午前9時に,A君は作業を開始しました。手順はわたしが示し,実際の作業はA君が進めていきました。

寸胴に繊維と湯,それに重曹を入れて,一気に沸騰させます。吹きこぼれないようにガス火の調節をします。そうして,ぐつぐつ煮ていくのです。 

作業が終わったのは午後2時ですから,5時間煮たことになります。それだけ竹の繊維が丈夫だということです。ただひたすら煮るだけでなく,途中で湯や重曹を何回か付け足さなくてはなりません。

A君には,はじめ,なか,終わりの3回来てもらいました。3回とも,お母さんの自動車で送ってもらって。“なか” の部分では,作品に押す落款を作る手ほどきをしました。さっそくひょうたん型のたのしい作品ができました。「これも工夫する力なんだね」と褒めておきました。お母さんに,作業の進行を見届けていただいたことはとてもよかったのではないかと思います。

そうそう,3回とも,作業の様子の記録,思ったことの記録を記録用紙に残してもらいました。これって,夏休みの自由研究なのですから。

5時間後,繊維が写真のように軟らかくなって出来上がり! でも,けっして千切れません。竹のからだを支えているだけに,なかなか丈夫な軟らかさなのです。

ご家族の皆さんに今日の体験について語れるよう,持ち帰ってもらいました。

さて,次はいよいよこれを叩いて短くし,紙に漉く作業に入ります。「力がいるから,体力を付けておいてね」と伝えておきました。 

 


ジャコウアゲハ観察記(その252)

2013-08-03 | ジャコウアゲハ

ジャコウアゲハを庭に招こうと思えば,ウマノスズクサを植栽しておくことが欠かせません。それも,相当数の株を植えておかなくては,幼虫の食欲を満たすことができません。我が家の場合,みんなで50株は軽く超しているでしょう。

この植物は蔓性なので,支柱を立てておけば狭い面積でも十分栽培可能です。露地でも,植木鉢でもいけます。多年草で丈夫なので,時折雑草を抜いて管理しておけばいいだけ。花はそうそう咲くものではありませんが,特有の花を付けるのを心待ちにするたのしみもあります。

立てた支柱に茎が巻き付いて登ります。幼虫は,ふしぎななことに,その先端から食べるという習性を持っているようにみえます。先端が食べられると,ウマノスズクサは「これはたいへんだ!」とばかりに脇芽を出して,茎を伸ばし始めます。ウマノスズクサが伸びようとする速さと,幼虫が食べる勢いと比べると,ふつうは幼虫の数もありますが食べる側が優っています。

支柱や植木鉢で,幼虫は蛹化します。それで,そのときの変化がとても観察しやすいのです。庭ならいつでも,そこに行けます。植木鉢なら室内に持ち込めます。

複数の個体があれば,それだけ観察の好機がたくさん訪れます。見逃すことが少なくなるし,見逃しても次の好機に期待できます。

そんなふうにして,変化の多様な姿に触れるのはたのしいものです。庭に食草を植えておく値打ちを今改めて感じています。