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古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

生野銀山で旧友と再会しました。

2011年05月15日 01時04分41秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 西宮に勤めていた頃の知人友人のバスツアーに自動車で合流し、しばし昔話に花を咲かせてきました。写真は皆と合流した生野銀山の見学坑道です。明治になるまでは鉱脈をこのように掘り進んでいました。『狸掘』(たぬきぼり)というそうです。
 地球をおおう地殻は卵の殻より薄い。そのプレートがマグマの表面を浮くように移動し、地震や津波が起こる。と聞いたことはありますがそれにしても地殻は固い石でできています。そこに一人の人間がやっと通れる穴を掘って、見込みのある鉱脈をたどっていく。そんな縦横の狸堀の穴を見て、過酷な鉱山の労働を思いました。石見銀山は昔の掘り方のまま閉山になり、世界遺産になったそうです。今年は行ってみたいな。
 タガネとツチを持ってこの穴の奥に這い込み、菜種油に灯心を浮かせた明かりだけをたよりに一日中たった一人で掘る。見学坑道はあちこちでこの狸堀の坑道とクロスしていますが、1200年の間に掘り進んだ坑道の総延長は350キロメートルになるそうです。
 旧友との交流はなつかしかったですが時間不足でおしゃべりタイムが不充分でした。
 そうそう、前のブログでお話した『犬』ですが、いまもこのあたりをウロウロしています。道子さんがきのう畑仕事をしていて村の人にきいたら、あの犬はうちの村だけでなく桃坂・西中・東中・桾原と美嚢川のこちら側の四つのを巡回しているそうです。うちの小屋で寝た形跡があり、我が家に特別な感情を抱いているのではないかと心配しましたがそんなことはないようです。
 追っ払うとゆっくり立ち上がり、歩きはじめ、立ち去り難い目をして振り返り、また数歩いっては振り返り、それでも追っ払うと足を速め、また数歩いって振り返り、未練たっぷりの老犬です。それでもこの四つの村のどなたも「うちで飼おう」とは思わないのですからよっぽど魅力の乏しい犬なのでしょう。子犬だったらそんなことは絶対ないでしょうけど。