日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

女性の意識変化

2010-05-31 20:38:10 | ライフスタイル
新聞各社のWEBサイトに、厚生労働省が実施した「結婚後の女性の労働意識」に関する調査だ(紹介記事は毎日新聞)。

若い世代での「専業主婦志向傾向」と言うのは、バブルが崩壊してから徐々に増え始め、ここ10年ほどは半数以上が「専業主婦志向」になっている。
一つは、不景気で仕事に就くことが難しいと実感しているコトもあるだろう。
他にも、自分たちの親世代が専業主婦であった、と言う影響も無いとはいえないだろう。
もう一つは、自分たちよりも上の世代の「働く女性たちの姿」に、期待が持てないというコトもあるのではないだろうか?

1ヶ月ほど前だろうか、ある経済雑誌に「ダイバーシティ」の特集がされていた。
ご存知の方も多いと思うのだが、「ダイバーシティ」とは「多様性」と言う意味。
企業の中で性差・人種などが違う人が集まることで、多様な価値観の元、より柔軟で時代に即した発想や、動きが出来る組織作りのために必要な要素の一つと言われている。
だが現実は日本の企業の場合、人種・国籍以前の問題として、性差の壁が大きく立ちはだかっている。
特集を組んでいた経済雑誌には、リコール問題で揺れたトヨタの幹部のコメントとして、「謝罪会見で、中年男性ばかりがズラリと並んで頭を下げると言う絵は、アメリカ社会からすれば『硬直した企業・組織』と受け止められたのかも知れない・・・。もし、女性幹部が数人いれば、そのイメージが変わっていたのかも知れない・・・」と言う内容があった。
この記事を読んだとき、「日本の企業はトヨタレベルであっても、女性を『客寄せパンダ』的発想でしかみていないのかも・・・」と、ガッカリした。

そんな社会の姿を、若い女性たちの多くは、敏感に、直感的にわかっているのではないだろうか?
それが「専業主婦志向」に結びついているような気がするのだ。
いくら「男女雇用機会均等法」が施行され、女性が働くことが当たり前のようになりつつあっても、社会全体の意識がまだまだ変わっていないと言うコトのような気がする。
その裏づけと言う訳ではないのだが、同じく今日、「全国家庭動向調査」の内容が発表され共稼ぎの妻、なお大変 夫の6人に1人、家事手伝わずと言う調査結果が出ている(紹介記事は朝日新聞)。

バブルの頃=男女雇用機会均等法が施行された当時は、「女性もこれから社会で、ドンドン活躍できる時代」という幻想を抱いた女性は多い。
実際は「これからは、女性も男性と同様にハードワークに耐えるために、女性としての生き方は捨てる覚悟で仕事をする」というコトだった。
そんな働く先輩女性たちの姿は、「素敵でカッコ良いものでは無かった」。

そして今日、日本でも若い女性を中心に人気が高かったテレビドラマで、その後映画公開された「セックス・アンド・ザシティー」のシリーズ2作目の主演女優4人が来日した。
ファッショナブルで、仕事も恋も「私中心で愉しんでいる」彼女たちの姿は、一種の憧れとして多くの女性たちに写っているのかも知れない。
もちろん、「現実ではない」というコトは重々承知の上で。

大学の授業

2010-05-30 22:36:46 | 徒然
この春からNHK教育で放送が始まった「ハーバード白熱教室」
「NHK教育」と言う地味目なところでの放送にも関わらず、人気だと言う。
実際視聴してみると、授業の面白さにグイグイと引き込まれていく。
と言っても、授業の内容そのものは、とても難しい内容の「政治哲学」の中の「正義(・公平)」を扱っている。

番組を見ていて気が付くのが、授業と言っても一方的に教授がノートを見ながら話すと言う、日本の授業にありがちなスタイルではない。
テーマを出し、解説をしながら学生に意見を述べさせると言う、一種のコミュニケーションを要する授業なのだ。
それは「教授と学生・学生と学生」と言う中で展開される。
コミュニケーション力が必要とされるだけではなく、自分の考えをまとめ・的確なコトバを使うと言う、「ディベート」的要素も含まれている(だからといって、相手をやり込めるコトが目的ではない)。
もちろん、学生の言葉不足と思われる場合は、教授からのフォローも入るのだが、その内容を見るたびに、日本の学生がこのような授業についていけるのだろうか?と、思ってしまった。
大学生の授業と言うより、「ビジネスマンのための授業」と言う気がしてくるような内容だ。

で、今の日本の大学ではどうなのだろう?
日本における最高学府である大学の中の大学・東大。
元々「エリート官僚養成校」として、始まった大学なのだからこのような授業は、必要ないのかも知れない。
他のテレビ番組を見ていたら、「今時の東大生」と言う特集をしていた。
その中で興味深かいコトがあった。
それは「東大生って、チヤホヤされるのが好き」と、東大生自らが話しているコトだ。
子供の時からチヤホヤされ、大人になってもチヤホヤされ・・・コレでは「(エリート官僚養成校)東大」は、世間から「チヤホヤされるのが好きな人養成校」に成り下がってしまったのか?と、不安に感じてしまった。
そのためだろうか?日本の官僚だけではなく政治家も含め、どこかコトバ足らずのところがある。
「多くを語らずとも、わかってくれ」と言うコトなのかも知れないのだが、グローバル化した現在では、「語らなくてはわからない」はずだ。
それだけではなく、今の日本の政治には「哲学」と呼べるモノがあるのだろうか?と、考えてしまった。

「ハーバードと言う、世界最高と言われる大学の授業なのだから」と言ってしまえばお終いだが、改めて「学ぶ楽しさ」と、学生の頃から思考的様々な面でトレーニングをする大切さを実感している。





目的別飲料水

2010-05-29 21:08:21 | ビジネス
お昼、近くのスーパーに買い物に出かけた。
もちろん、お昼ご飯と夕飯のためだ。
何気なく売り場を歩いていたら、やたらとカラフルな飲み物が入った保冷ケースが目に付いた。
一体どんな飲み物だろう?と思い、近づいていくと・・・。

「グラソーヴィタミンウォーター」と言う、新商品が入っていた。
カラフルと言っても、そのカラフルさは単に「オレンジ味・グレープ味」と言ったコレまでのジュースとは違っていた。
それぞれの飲料水に、目的別のネーミングがされているのだ。
「リラックス」とか「エネルギー補給」、「パワー補給」「二日酔いに効果的」と言った具合だ。
もちろん、色や味だけで「目的別ネーミング」にしているのではない。
キチンと栄養学に基づいた「目的別飲料」となっていることだ。
そのため、余り聞きなれない果物の名前も使われている。
その一つが「アサイー」や「ジャックフルーツ」だろう。
最近流行しているジューススタンドでも、余りお目にかかれない輸入果物が使われている。

ボトルそのものも、コレまでのジュースやスポーツドリンクのようなペットボトル容器ではない。
スクリューキャップも大きく、チョッとずんぐりとした感じだ。
逆に、このようなずんぐりとした容器にしたことで、飲料水のカラフルさとは別に「体に良さそう」と言う感じを受け易くしているように感じた。
何よりも、「ジュース=子供や女性」と言う購買イメージから、男性、特に中年期以降の男性が手に取りやすいような印象を持った。
ボトルデザインのイメージでは、「大人が飲むジュース」と言う感じだろうか?
それも、家庭で飲む「果汁100%ジュース」と言うのではなく、スポーツをした後などスポーツドリンクに、飲み飽きたという人には向いているように思う。

「目的別」と言うことを伝えるために、キャッチコピーも「なにかにキクぜ。」となっている。
6種類の中から、選べば「なにかにキク」と言うコトなのだ。
コレまで、飲料水の市場というのは、「清涼飲料水・スポーツ飲料」が中心で、それに「ミネラルウォーター」や「お茶(緑茶・紅茶・烏龍茶)」が加わってきた。
この商品は「清涼飲料水」ではあるのだが、「目的別」にするコトで、新しい付加価値をつけ、「健康食品的要素」をアピールし、「黒酢」とか「青汁」と言った市場も取り込む可能性するコトが出来るからだ。
その意味で、コレまでとは違う市場を創っていく可能性もあるのでは?と、思っている。


わかっていても、現実は・・・キレイになるのは、難しい

2010-05-27 21:00:35 | ライフスタイル
今日のニュースとしては、ソニー、KDDI、凸版、朝日新聞の4社が、本格的に電子書籍の分野に進出する、と言う話題なのだと思う。
このニュースが、「iPad」の発売前日に行われた、と言うコトを考えると、「iPad」を相当意識したモノだと言うことがわかる。
「iPad」の通信事業者が、ソフトバンクというコトを考えれば、こちらの通信事業者はKDDIが担当するのだろう。

そうやって見てみると、現在の携帯電子ツールはハードを作る企業とアプリケーションなどを開発する企業、そして通信事業者という「企業連合」が出来て初めて稼動するモノだというコトが良くわかる。

だが、今日のエントリはあえて違う話題を・・・。
朝日新聞のWEBサイトに、流行の服やコスメに頼らなくても……と言う記事が、掲載されていた。
確かに、流行の服やコスメおに頼らずに、きれいな肌を保つことが出来、流行の服で着飾ること無く、自分の魅力を発揮できるコトに越したことは無い。
この場合、コスメ=基礎化粧品だと、お考え願いたい。
何より、無理なダイエットなどをしなくても、若い頃の体型を維持(戻ること)が出来たら、申し分ないだろう。

それが食事内容の見直しと充実で出来る、としたらメタボに苦しむ中年期以上の方々にとっては、朗報だと思う。
しかし、現実的にはいくら「地産地消」がベストだとわかってても、それはなかなか実行するコトが出来ない。
何故なら、スーパーに並ぶ野菜を見れば、一目瞭然なはずだ。
ましてオーガニックとなると、割高感がある(実際、割高傾向にある)。

むしろこの記事で、ショックと言うかセンセーショナルだったのは、掲載されている写真のうち、工場(火力発電所?)の脇に広がる畑の写真だった。
このような写真を見せ付けられれば、「自然環境豊かなトコロで採れたオーガニックじゃなきゃ、体に悪影響を及ぼすに決まっている!」と言う感覚に襲われても仕方ないだろう。
「キレイになる」コトの基本は、「食とこころ」だと言う点については大賛成なのだが、やや誇張されたイメージを感じてしまう。
もちろん、このような畑で採れたトウモロコシや小麦などが、飼料として日本に輸入されているとすれば、私たち日本人の食生活にも大きな影響を与えているのでは?と、心配はしているのだが・・・。
とすれば、日本人が「キレイ」になる為には、まず飼料作りから始めないとダメと言うことなのかも知れない。




公用車が変わる?

2010-05-26 20:42:40 | ビジネス
毎日新聞のWEBサイトに、「日産、プレジデント、シーマ製造終了」という内容の記事が掲載されていた。

日産の「プレジデント」といえば、トヨタの「センチェリー」と並ぶ「日本の最高級車」だ。
一部上場企業の役員さんや自治体の長の方々の「公用車」として、使われているクルマ「黒塗りのクルマ」でもある。
そのクルマの生産終了というニュースは、クルマという文化における一つの時代の終わりのような気がする。

名古屋市長の河村さんの新しい「公用車」が、軽自動車というのはチョッと特異な例だとしても、トヨタの「プリウス」に象徴される、「ハイブリッド車」に変わりつつあるというコトも、生産中止の背景にあるのではないだろうか?
記事では、「『フーガ』が代わりとなっている」とあったが、大きく内装が立派でも燃費効率の良いクルマを選ぶ傾向が強くなってきているというコトもあるのだろう。
もう一つは、企業の経営環境が益々厳しくなる中で、コンスタントに売れるコトが無い「最高級車」では、収益の見込みが薄いというコトもあったのではないだろうか?

だが、企業の象徴となる「最高級車」の生産終了というのは、どうなのだろう?
「プレジデント」の意思というか、理想というようなモノを継承するような、「クルマづくり」の可能性を残しておく必要があるのではないだろうか?
確かに、今という時代にはそぐわない部分があると思う。
バブルの頃のように、売れるクルマだとも思えない。
だが、企業の象徴として、その企業が持っている技術や夢といったモノが、詰まったクルマでもあるのでは?

ならば、時代を超え「新しいプレジデント」が登場する余地を残しても良いのではないだろうか?
「生産終了」ではなく「生産休止」というコトもあったのでは?
そう思うと、残念な気がする「プレジデント生産終了」だ。

それとは別に、自治体の長さんたちの「公用車」の買い替え・リースの契約更新時期には、どのようなクルマを選ぶようになるのだろう?
もちろん燃費の良い、環境車だというのは想像できるのだが、このようなニュースにもチョッと気にかけてみたい・・・。



電子ペーパーはどうなった?

2010-05-25 13:45:03 | ビジネス
iPhoneが発売されてから、携帯電話は「タッチパネル」タイプが急激に増えた。
そしてその発展形として、今週iPadが発売される。
グーグルとソニー、インテルが共同で、テレビを作るというニュースもあったばかりだ。
テレビの世界では、3Dテレビが話題になっている。
このようなニュースを聞くと、ITの進化の「日進月歩」さに驚くコトがある。
ただ、その進歩についていけない自分がいる、のも事実なのだが・・・。

そんな進歩についていけない私が、フッと思い出したことがある。
それは「電子ペーパー」だ。
電車の釣広告などでの利用が期待されたり、病院の電子カルテ化の促進というコトなどが考えられたような記憶があるのだが、すっかり聞かなくなってしまった。
「電子ペーパー」の発展系として、電子ビューワーという製品もあったのだが・・・。
この時のプレスリリースでは、分厚い工業製品の修理マニュアルなどを複数読み込ませることができる、など利点を挙げ、主にビジネスユースとしての期待があった。
ところが、同じ様な機能をアマゾンの「キンドル」が登場し、書籍などを電子化させ、携帯させることができるようになり、すっかり「キンドル」のほうが一般化してしまった。

では、「電子ペーパー」の技術はムダだったのだろうか?
個人的には、「電子ペーパー」の技術そのものの開発はムダだったとは思えない(というか、思いたくない)。
というのも、「トロン」のような例があるからだ。
「トロンって何?」という方もいらっしゃるかも知れない。
実は、日本の携帯電話が音楽のダウンロードが出来たり、携帯で撮影した写真が携帯メールに添付して、送信できるのも「トロン」というOSだからなのだ。
そしてその「トロン」は、「日本生まれの日本育ち」だ。

であれば、「iPhone」や「iPad」とは違う性能や機能を付加した「電子ペーパー」が登場する可能性もあるのではないだろうか?と、期待しているのだ。
元々、日本は「軽量・小型で多機能」という分野は得意なはず。
ハードを作るだけではなく、日本人が使いやすいアプリケーションの開発を含め「日本人の電子ツール」を創って欲しいと・・・期待と願いを込めて。






宮崎の「口蹄疫」流行でわかったこと

2010-05-24 21:29:22 | アラカルト
宮崎の畜産農家を危機に陥れている「口蹄疫」。
終息の時期が見えないまま、「スーパー種牛」と呼ばれる、雄牛がと処分された。
いくら残念がっても、仕方のないコトだと思うのだが、畜産農家の方々からすれば、どれほどの経済的、精神的痛手だろう。

このニュースが連日報道されるようになって、わかったことがある。
それは「宮崎牛」は、単なる牛肉ブランドではなかったというコト。
肉牛のブランドでもあったのだ。
それは単に「スーパー種牛」が何頭もいた、というコトだけではなく、日本全国のブランド牛の多くは宮崎県出身だったというコトだ。

名古屋に近い松坂や飛騨といった、全国的にも有名な牛肉ブランドの多くは、宮崎で生まれた子牛をセリで落とし、松阪や飛騨で育てブランド牛として、市場に出しているという事実は、関係者以外知られていなかったのではないだろうか?
このことを知ったとき、松阪や飛騨では「スーパー種牛」と呼ばれるような、雄牛が(余り)いないというのは、今回のような状況となったとき、問題なのでは?と、思ったのだ。

消費者としては、何も高いブランド牛肉を食べなくても、お値打ちオージービーフで我慢する、という方法がある。
だが、生産者である畜産農家からすれば、年単位での影響を考え無くてはならないだろう。
とすれば、「スーパー種牛」及び子牛の一極集中化を止めて、分散型にする必要があるのではないだろうか?
日本全国一斉に、「口蹄疫」が流行するとは思えないからだ。
そうして、日本全体で「スーパー種牛」や子牛を育てることで、今回のようなことがあった時、対処できるようなネットワーク作りが必要なのではないだろうか。

と同時に思ったことは、日本の牛肉の特徴である「霜降り」は当然のことながら、全国各地で特徴のある牛肉(=肉牛)生産というコトも考えてみてはどうなのだろう?
素人の私が勝手に、思っているコトなので現実的には無理なのかも知れないが、「地元の牧草やとうもろこしだけで育った牛肉」と言った感じだ。
それを、種牛~子牛と一貫して飼育するのだ。
そうするコトで、「本当の地域ブランド牛」が育つのではないだろうか?






沖縄の怒りと落胆

2010-05-24 14:55:20 | 徒然
昨日の鳩山さんの発言で、迷走を続けた「普天間」の問題は、一応の決着がついたカタチとなった。
もちろん、「決着がついた」と言えるのかは、疑問なトコロが多いにあるのだが・・・。

ただ、今回の「普天間」に限らず、沖縄の人たちの怒りと落胆は鳩山さんや政府だけに向けたモノだったのだろうか?と、思っている。
むしろ、本土の人たち総てに対しての怒りと落胆だったのでは?

週末、普天間基地に「人間の鎖」が出来た。
沖縄の人たちだけではなく、全国から多くの人たちが集まったようだ。
ニュースで、沖縄県外の人たちが「沖縄の人たちのために・・・」と言った内容をインタビューで答えている場面を見たが、私の中では「では、沖縄のために、あなたの住んでいる地域に基地の移設を受け入れるの?」と問い掛けていた。
おそらく、答えは「NO!」だろう。

私がこの問題の解決策を持っているわけではない。
緊張が高まりつつある朝鮮半島、中国と台湾の関係、何よりも軍事強化に乗り出している感のある中国そのもの・・・そんな東アジアの状況の中で、沖縄というよりも日本そのものの立場が、微妙なモノになってきているような気がしている。
その中で米軍の存在とは、どんなモノなのか?
そんなコトを論議・考え・検討した上でも、まだまだ解決とはならないような気がするのだ。

戦争は、一つの国だけが行うモノではなく、相手があり周辺諸国を巻き込むモノというコトを考えると、日本は東アジア全体をどう考えているのか?という強いメッセージを発信しなくてはならないだろうし、沖縄に限らず米軍を駐在させ続けさせるためには、何かと問題になっている「日米地位協定」そのものを見直さなくてはならないだろう。
「普天間」の問題の発端となったコトは、「米兵の少女暴行事件」があり、米軍が駐留している地域では、米兵の身勝手な態度が問題となっているという事実があるからだ。

その上で、夜間飛行訓練などについて実効性のある取り決めとペナルティーを結ばなくては、今の米軍基地を受け入れる地域は、まず無いのではないだろうか?
大阪の橋下さんは、「訓練を受け入れる」といった趣旨の発言をされたが、それは大阪府民の理解を得たモノではなかったと思う。

もう一つ気になったことは、ボロボロと鳩山さんが言う前にイロイロな案が漏れ出たコトだ。
鳩山政権のウィークポイントというべきなのか?様々な意見があるのはわかるのだが、それがいかにも「鳩山さんの考えである」かのようにメディアに伝えられ、多くの人たちが疑心暗鬼になってしまった。

「軍備・軍事力に頼らない世界」というのは、理想だ。
だが、その道のりは遠く果てしない。
理想を掲げつつ、地道な努力を続けるために何が必要なのか?そんな点も含め、沖縄の人たちは、本土で生活をしている私たちに問題を突きつけたのではないだろうか?

これからご飯も飲む時代?

2010-05-22 22:04:25 | ビジネス
「めざましご飯」という、キャンペーンが始まってだいぶ経つ。
ご存知の方も多いと思うのだが、朝ご飯を食べると脳の活動が活発に動くだけではなく、ダイエットなどにも効果があると言われている。
最近では、「朝活」というコトバも聞かれるようになり、朝に活動する方が様々な面でメリットがある、といわれるまでになってきた。

そんな「朝ご飯市場」に、新しい商品が登場したようだ。
中日新聞のWEBサイトに、「朝飲むご飯、玄米ミルク」という内容の記事が掲載されている。
ご飯と言っても、ご飯粒を食べるというわけではなく、玄米を発酵させた飲み物なので、普段朝ご飯を食べない人たちに向いているだろう。
そのような視点で考えれば、何も若い女性だけではなく若いサラリーマンも購買の対象となるだろう。
もしかしたら、朝ご飯抜きの子供たちも対象となるかもしれない(個人的には、悲しい現実だと思っているが・・・)。

それだけではなく、乳製品・大豆製品のアレルギーの子供たちにとって、牛乳や豆乳の代わりになる飲み物というコトもあるかもしれない。
実際、「ライスミルク」という飲み物は海外ではローカロリーというコトで、人気があるといわれている。
日本でも、このような発酵タイプのものではない、「お米のミルク」が販売されているようだ。
と言っても、多くの場合はアレルギー対策のようなので、一般的なスーパーなどでは見かけるコトは無い。

もう一つ興味深いと思うのは、福井県の主要産業である「メガネ加工技術」も加わった商品であるという点だ。
その意味で「福井県の産業を集約させた商品」とも言えそうだ。

そして、日本各地の米どころでこのような「玄米ミルク」が登場するかも知れない。

現在、お米の消費拡大を目指し行っている「Food Action NIPPON」だが、米粉に続く新しい、お米消費のアイティムになるのだろうか?
そんなトコロにも興味が湧く。








テレビとインターネット、一緒になるとどうなるの?

2010-05-21 17:44:57 | ビジネス
Yahooのトピックスだけではなく、日経新聞のWEBサイトなどにも取り上げられている「グーグルとソニー、テレビを共同開発」という内容。
日頃、ネットもテレビもある程度普通に接しているつもりで、技術的なコトがほとんど分らないの私としては、「で、ネットとテレビが一緒になると、どうなるの?どんなメリットが生活者にあるの?」という単純な疑問がでてきた。

例えば、ネット上で様々映像が見られるサービスとして、Yahooの「Gayo!」(元々はUSENが展開していた事業で今でも一部継続中)がある。
これは、テレビ番組やオリジナルコンテンツなどの様々な映像がネットを通してPCで見られるというサービスだ。
NTTの「ひかりTV」もある。
どちらも、インターネット回線や光回線を利用して、映像などが楽しめる。
私の知識がこの程度なので「グーグルとソニー、インテルが共同でテレビを開発する」という記事を読んでも、ピン!とこないのだ。
マーケターとして、恥ずかしいのでは?と、指摘されれば言い返す言葉も無く・・・。

元々グーグルは、Yahooと同じポータルサイトの事業が中心だったはずだ。
「検索をする=グーグる」というコトバもあったほどだ。
それが、昨年あたりから「グーグル電話」と呼ばれるような、スマートフォンを展開するようになってきた。
その延長として、今回の「グーグルテレビ」があるのだというのは、一連の流れから分る。
同じ様な流れとしては、Appleの「iPhone⇒iPad」というコトになるのかも知れない。
だが、iPadはあくまでも、PCとiPhoneの融合的位置付けのような気がする。
いくら「電子書籍端末」と言っても、その機能は「電子書籍」だけでは無いようだし、むしろ他の機能があることで、アマゾンの「キンドル」とは違う方向性を感じる。

共同開発するソニーとしては、元気の無いテレビ市場の新たな付加価値作りという感じなのだが、現在ソニーが力を入れている3Dテレビと、何らかの関係があるのだろうか?
例えば、ネット上で見ることができる映像が3Dで見られるとか・・・。
だが、ネットで3D映像が見られることで、どれだけ私たちの生活にプラスとなるのだろう?というコトを考えると、今の私には思い浮かぶことが無い。

「グーグルがソニーと(インテルと)一緒になって、テレビを作る」コトで、一体何がどう私たちの生活に変化を起こすのか?
私のような生活者が、そのイメージが湧かないコトをどれだけ知っているのだろう?
それとも、私が時代の波に乗り切れていないだけなのだろうか?