日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

これから先、どこへ行くのだろう-世界経済と日本-

2008-10-31 21:35:22 | ビジネス
世界的な金融不安は、ますます広がるばかり。
多くの人たちは、「今後」への不安ばかりを口にするようになった。
昨日麻生さんが発表した「景気対策」についても、市場としては「折込済み」だったようだ。

日本のバブル経済が崩壊してから、十数年。
アメリカの好景気に支えられ、日本の産業界は国内よりも海外、特に欧米への売り込みに熱心だった。
それは何もトヨタをはじめとする、自動車業界だけではなかったはずだ。
と同時に起きたのは、安い人件費を求めて次々と製造拠点をアジア各国へ移転したことだった。
結果、日本国内で起きたことは「産業の空洞化」だった。

しかし、そんなコトよりも世間が注目をしたのは、いわゆる「ヒルズ族」と呼ばれる人たちの登場だった。
「勝ち組・負け組」という「お金儲けが上手い=人生の勝ち組」と言う、おかしな価値観まで生まれてしまった。
その「ヒルズ族」に陰りが見え始めたのは、あの「ライブドア事件」だったのではないだろうか?
それは「実のない商売の危うさ」を示した、事件だったように思う。

「実のない商売」と言うのは、「製造業ではない」と言うことではない。
「分相応」をわきまえ、「虚像を実像のように見せないビジネス」と言う意味だ。
そんなことを私が指摘しなくても、皆さんはよくお分かりだろう。
そして「サブプライム問題」と言うのは、アメリカ経済そのものが「実のない商売」だった、と言うことが露呈し、世界中が「実のない商売」に振り回されていたと言う事実が発覚した、と言うことでもある。

日本のバブルが崩壊しかけた頃だっただろうか?一部の若者の間で話題になった本があった。
覚えていらっしゃる方もいるかも知れない。
中野功次さんの「清貧の思想」や「清貧の生き方」など、一連の「清貧」とタイトルのついた本だ。
「お金のある豊かさ≠生活の豊かさ」と言う内容は、バブルへの警告とも受け止められていた。
今の時期、再読してみると良い本かも知れない。

ただ、個人の生活が「清貧」となればなるほど、商売=経済は発展しにくくなるのも事実だろう。
なぜなら、「(経済は)右肩上がりでなくてはならない」というところから、スタートしているからだ。
とすれば、これまでのような金融商品中心による、右肩上がり経済ではないモノに変わらなくてはならない。
もしかしたら、現在衰退の一途を辿っている第一次産業的分野なのかも知れないし、もっと違った産業が生まれるのかも知れない(個人的には、「第一次産業=環境産業」と言う視点でのアプローチが、産業構造を変えるのでは?と、確信もないまま感じている)。
その模索の時期が、今だとすれば「清貧」と言う視点から、何かビジネスアイディアが生まれる可能性もある。

そういえば・・・株主総会のとき話題になった「ハゲタカ・ファンド」と呼ばれた企業は、どうなってしまったのだろうか?
一番「実態経済」とはかけ離れた存在だったはずなのだが・・・。

「麻生景気対策」のほどは?

2008-10-30 21:58:57 | 徒然
麻生さんが、今回の「世界的金融不安解消」のための「経済対策案」を発表した。
対策の目玉!は「給付型定額減税」と、ETC利用者限定高速料金の「どこまでいっても(最高)1,000円」と言ったところだろうか?

「ETC利用者限定の高速料金」は、穿った見方をすればETC利用者拡大を狙っているように思える。
しかし、そのETCについてはイロイロな利権が、絡んでいるとも噂されているようだ。
それは「特殊法人」と呼ばれる人たちにまつわるコトだ。
または「天下り」と呼ばれる、高級官僚の人たちの再就職先に関するコトだ。
それだけではなく、トラックなどが含まれないと言うのもどうなのだろう?
トラックなどを対象にすることで、物流コストが下がり、結果物価が安くなると言うことも十分考えられる。
もしかしたら、生活者にとっては物流コストが下がることで、物価が下がるほうが歓迎される政策かも知れない。

もうひとつの「給付型定額減税」については、「実質的な経済効果は期待できない」とか「バラマキ」という指摘もある。
総額2兆円とも言われる、この減税策。
原資はいったいどこにあるのか?
「特別会計」などの「永田町埋蔵金」をあてにしているのだろう。
「赤字国債を発行しない」と言っている限り、この「埋蔵金」くらいしか出どこがないようなきがするのだが・・・。
この「埋蔵金」利権を持っている人たちが、そう簡単に首を縦に振るのだろうか?
この人たちは、今回のアメリカ発の「強欲資本主義」と似た「自己強欲主義思考」の持ち主だからだ。

それよりも考えなくてはいけないのは、安易に「円高・株価の乱高下」に惑わされないことなのでは?
特に「輸出関連企業」と呼ばれる業種は、今だからこそやらなくてはいけないコトがあるはずだ。
それは「企業オリジンの強化」だ。
円高になろうと、この企業の商品が欲しい・必要だと言わせるような、モノを創るコトだと思うのだ。
そして(中小零細を含め)既に日本の多くの企業は、その力を持っているのではないだろうか?
そのための金融政策が、あっても良いのではないだろうか?

個人的には、給付型定額減税ではなく「所得重視型減税=高額所得者増税」のほうが効果的のような気がしないわけではないのだが・・・。





今必要なコト

2008-10-29 21:25:33 | アラカルト
株価の乱高下が、とまらない。
昨日の終値から半日も経たないうちに、7,000円割れとなったり、8,000円台に回復したり・・・まるでジェットコースターのようだ。
そして、その影響は「実体経済」にまで及ぼすようになってきた。
パナソニックは、薄型テレビなどで好調だったようだが、ソニーや東芝などは減益となっているようだ。
小売については、言うまでもなく厳しい状況が続いている。

とは言っても、日々の生活のために人は様々なモノを購入している。
そして、生活者から支持されているモノもあるのだ。
それが「本物」の商品やサービスだ。
「本物」といっても、ブランド品の偽モノVS本物という意味ではない。 
きちんとなった商品・サービスという意味だ。
言葉を変えるなら「作り手のシッカリした商品・サービス」というコトになる。
「顔が見える商品・サービス」と言っても良いのかも知れない。

私たちが日常的に見るモノには、「玉石混淆」と言う場合がままとしてある。
現在の株価にしても、「様々な憶測」と言う情報の中で取引が行われた結果、「株価の乱高下」となっていると考えたほうが良いのではないだろうか?
その意味で「本物を見極める力」が、必要とされているように思うのだ。

と同時に、商品やサービスを提供する側は、「本気度」が求められているように感じている。
昨日引退を発表した高橋尚子さんは、記者会見で度々「プロとしての走りができなくなった」と言っていた。
「プロとして求められるレベル」を考え抜いた結果、引退をされたのだと思う。
翻って、私たちはどうなのだろう?
プロとしてどのくらい本気になって、お客様と向き合っているのだろうか?
例えB2Bの関係であっても、B2Bの先にいるB2Cのコトまで考えているだろうか?

今必要なコトは「本質を見極め、本物を本気になる」コトなのではないだろうか?




2時間17分台

2008-10-28 18:25:55 | スポーツ
今日、マラソンランナー・高橋尚子さんが「現役引退」を発表した。
引退記者会見で印象的だったのは「陸上が好きで、ここまでやってきた」という言葉と「プロとして、走れる気力と体力がもてなくなった」という言葉だった。
そしてテレビニュースで見る限り、終始笑顔で(少し的外れ?な)質問に応える姿も、高橋選手らしく感じた。

高橋選手といえば、シドニーオリンピックのときゴール直後の「とても楽しい42kmでした」という言葉だろう。
それまでの「マラソン=苦行」というイメージから、「マラソン=明るく楽しいジョガー」へと変えた。
その後、日本女性長距離ランナーのイメージは、しなやかで明るいというモノへとなっていった。
もちろん、先駆者的な存在である、有森裕子さんや増田明美さんの存在も大きいと思うのだが、マラソンを身近なスポーツにした功績は大きいように思う。
その影響は、最近女性ランナーの間で一般的になってきた「ランスカ」のようなファッションにも影響があったように思う。
といっても、高橋選手が「ランスカ」を着てトレーニングをしているというのではない。
高橋選手の「楽しむランナー」というスタイルが、「楽しむならオシャレにね」という意識を若い女性ランナーに与え、呼び起こしたという意味である。

それにしても、小出監督のもとを離れ「チームQ」を立ち上げたのは、大きな決断だっただろう。
なぜなら、チームスタッフという従業員を養っていく責任を持つということだからだ。
そして現役を引退するというのも、チームスタッフの今後の責任を考えなくてはならなかったのでは?と、考えるのだ。
引退を決意してから、今日の発表までの2ヶ月というのはそのための準備でもあったのでは?と、考えてしまう。
しかし「チームQ」という組織は、これまで「高橋尚子」という一人のプロトップアスリートを支えてきた実績がある。
それを、市民ランナーに還元するという方法がある。
むしろ、プロトップアスリートを支えた「栄養学」や「健康管理」などは、一般市民にとっても知りたいコトなのではないだろうか?
特に、昨今の「メタボ対策」に追われる企業の健康保険組合などでは、そのようなアドバイスを必要としているように思うのだ。

今日のタイトル「2時間17分台」というのは、ベルリンマラソンで世界新記録を出したとき、高橋選手が「今後の目標タイム」としてあげたモノ(あるスポーツライターの方から伺ったお話です)。
その目標は達成できなかったが、高橋選手が与えたランナーとしての生き方は目標タイム上のモノだったように思う。

お疲れ様でした、高橋選手。




ぬくもりのあるビジネス

2008-10-27 21:28:32 | マーケティング
朝日新聞のWEBサイトに、手を温めるとやさしく親切に行動 米大学実験という記事が掲載されている。
この実験は、あくまでも「行動学」的内容なのだが、もしかしたらビジネスにも通じるコトなのでは?と、思ってしまった。

子供のころ不安な時、暖かな手で抱きしめられたり、シッカリ握り締めてもらって、安心したことはなかっただろうか?
暖かな手から伝わるのは、安心感だけではなくその人への信頼感もある。
逆に、「信頼感や安心感は、暖かな手から伝わってくる」とも言える。

ところで、今の経済状況は生活者にとって「暖かな手」が差し伸べられているようには、感じられない。
中小零細企業を襲う、銀行の「貸し渋り」や「貸しはがし」。
大手企業の下請け叩きなど、「金融・大企業・天下り先が決まっている官僚>中小零細企業・第一次産業従事者・生活者」という構図があり、大なり側から差し伸べられる手は、大なり側の都合ばかりの「冷たい手」のようだ。

実は、この記事を読んだとき思い出したことがある。
それは、マーケティングの仕事をはじめたばかりのころ、イロイロご指導をいただいていた先生から薦められ読んだ本の一節だ。
著者は、元慶応大学商学部の村田昭治名誉教授
その一節とは「商売(=ビジネス)は、温いモノでなくてはならない」という言葉だった(紹介させていただいたサイトの講義内容は、私が以前読んだ本の内容に近い内容だったので、一度読んでみてください)。

この言葉というよりも、村田先生の考えをとても強く影響されたトコロがあるためか?「マーケティングだけではなく、ビジネスは相手に対してぬくもりがなくてはいけない」と考えている。
もしかしたら、ビジネスというよりも「仕事に、ぬくもりがなくてはいけない」という感覚かも知れない。
「ぬくもり」といっても、馴れ合っているというのではない。

ところが今のビジネススタイル(行政も含む)は、氷を握り絞めたような冷たい手で力強く握られているような気がするのだ。
自己資本の増強は、大切なことだろう。
「カンバン方式」で無駄な在庫や人材を抱えないというのも、収益をあげるためには有効な手段なのかも知れない。
だが、見方を変えれば、公的資金を投入された上での自己資金増強は、納税者に返還をせずにできた健全経営なのでは?
部品を作っている中小零細企業を苦しめ、日雇い派遣を増やしているだけなのでは?
そこには「相手(=生活者や取引先)をみた、ぬくもりのあるビジネス」の姿ではないように感じるのだ。

名古屋の「リ・ユース」

2008-10-26 22:28:06 | ビジネス
昨日、名古屋近郊に大型ショッピングセンターがオープンした。
「エアポートウォーク名古屋」という、商業施設だ。
名古屋以外にお住まいの方にとって、何の興味も湧かないようなニュースだと思うのだが、たかだが「商業施設の新規オープン」という話題ではないのだ。
元はといえば、「名古屋空港・国際線ターミナルビル」だったところを、再利用した商業施設なのだ。
おそらく、全国広しといえども「元空港ターミナル再利用商業施設」というのは、全国的に珍しいのではないだろうか?
その珍しさも手伝ってか?今日の朝日新聞のWEBサイトにも、ターミナルビルを再利用、商業施設オープン 名古屋空港という記事が、掲載されている。

現在、名古屋の空港といえば「中部国際空港(通称「セントレア」)」というのが、一般的だ。
そして「セントレア」が開港する前まで、使われていたのが小牧にある「名古屋空港(現・県営名古屋空港)」だった。
それも「セントレア」開港4年ほど前に、拡張・リニューアルをし、とてもキレイになったばかりだったのだ。
そのため、市民の間では「なぜ、常滑沖まで行かなきゃいけないんだ?」という疑問の声も多かったのだ。
もちろん今でも、一部の人からは「セントレア=トヨタ(自動車)空港」と呼ばれている。

その中部国際空港開業後は、県営空港として短距離の小型旅客機やセスナ機などの専用空港として残ったのだが、当然のことながら赤字続きだった。
そして、拡張・リニューアルをしキレイになったばかりで使われなくなった国際線は、(表現があまりよくないのだが)野ざらし状態になっていたはずである。
そこで、地元の大手スーパー(今回はユニー)が大型ショッピングモールとしてオープンさせたのである。

出店をしたユニーとしても、周囲には、これほど大きなショッピングモールがないということ、新たに駐車スペースを確保したり、商品搬入のバックヤードなどの施設を造る必要がないというメリットが、出店の大きな理由だとは思う。
ほかにも、周辺市町村からのアクセスが既に完備されているのだから、ある意味「オイシイ話」だったのではないだろうか?
建物どころか、国際線の施設をそのまま残して「元空港」という雰囲気をフル活用しているような、商業施設となっているのだ。
それだけでも「元空港」という話題性があり、「空港」をキーワードとした商業施設という展開も十分できる。

これで、県営名古屋空港全体の収益に結びつき、「県のお荷物事業」とならなければ、愛知県としても万万歳だろう。
これが「名古屋ビジネス発想」なのか?



その日は、突然やってきた

2008-10-26 00:47:55 | 徒然
1週間以上も、ブログをお休みしてしまいました。
これには、理由がありまして・・・。
使っているPCが突然稼動しない=故障をしてしまったからです。

いろいろなコトをしていたら、なぜか復活。
PCの操作は普通にできても、PCそのものの知識がほとんどない私には、「???」な復活劇でした。
ただ、Cドライブに入っていたデータが飛んでしまったことも事実で・・・。
しばらくは、だましだましでエントリすることになりそうです。

このような状態にもかかわらず、お越しくださる方が多く感謝・感激です。
明日から、本気モードのエントリができるように!と、考えています。

それにしても、この1週間は経済という視点では「今後の先行き不安」ばかりが取り上げられたように感じています。
「アメリカ発金融不安」は、収束の糸口すら見つけることができず、アジア・欧州の経済会議でも梃入れ策と呼べるような内容があったようには感じられなかった。
ただひとつ「この緊急事態に、全力で取り組む」という、「決意表明的」な内容で終わってしまった感がある。

このような経済状態の中でのマーケティングということを、しっかり考えていきたいと思っている。


チャイナフリーと現実的生活

2008-10-15 21:51:26 | ライフスタイル
中国産冷凍インゲンから、基準値を大幅に上回る農薬が検出された。
「大幅に上回る」と言っても、半端な数値ではない。
そのため、「故意に入れられた」と考えられているようだ。
この事件の1週間ほど前には「つぶあん」にトルエンが混入しいて、商品の回収がされていた。
残念なことに、この「つぶあん」については、回収中にも関わらず、食べて健康被害に遭われた方がいらっしゃったようだ。

今年に入り、中国産の食品の信頼がなくなってきている。
発端は「毒入り餃子」だった。
その時健康被害に遭われた方のその後は、ニュースになることが無いので分からないのだが、当時は重篤な状態だったと記憶している。
そして、事故米転用事件=汚染米事件では、中国産の農薬米が事故米となって流通していた。
直後には、「メラミンが入れられていた粉乳を使用した食品」の問題があった。
そして「つぶあん」と「冷凍インゲン」と、続けて問題が起きてしまった。

「だから中国産の食品は怖い」と言って、不買運動が起きるのか?といえば、決してそうではない。
なぜなら、今や中国産食品が無くては、日々の食生活が成り立たないからだ。
特に今回のインゲンのような「冷凍食品」や「野菜の水煮」などの多くは、中国産だ。
逆にいえば「国内産=日本産」を探す事自体、難しい。
忙しい主婦にとって、今回のインゲンのような「素材冷凍食品」は強い味方だ。
半調理済み(=下処理済み)というだけではなく、旬を問わず価格が安定しているという点でも、魅力的なのだ。
同様の理由で、居酒屋チェーン店などで出される「枝豆」も、中国産の可能性は否定できないと考える(あくまでも私が感じているコトなので、実際はどうなのか分からない)。

しかし、ここまで様々な中国産食品に問題アリ!となると、消費者は一気に買い控えをするようになる。
実際、少し手間でも手作り餃子を作る家庭が増えたといわれている。
とは言うものの、様々な食品の値上げラッシュで、それも限度がある。
それでも「地産地消」ができる地域であればまだしも、「地産地消」が出来ない地域では、難しいだろう。
味噌・醤油のように、原料の大豆が輸入品という場合もある。
そうやって考えると、今や「チャイナフリー」という生活は、理想ではあるけれど、現実的ではない、というコトになる。

今のところ「中国の問題だが、私たちの問題でもある」という、結論しか出ない現実が、なんとも歯がゆい。



今日の風景

2008-10-15 13:42:14 | アラカルト
10月の半ば、今日街中で見かけたイロイロなコトを・・・。
今日は年金支給日というコトもあり、新聞社などのWEBサイトには「振り込め」空前の警戒 全国ATMに警察官5万6千人という記事があった。
そして、地下鉄の駅近くの交差点で信号待ちをしていたら、婦人警官の方から「振り込め詐欺にご注意ください」と、声をかけられた。
個人的には「・・・?」な気持ちだったのだが、まぁ、用心には越したことが無い、というコトだろう。
そして、ビニール袋に入ったタオルをもらった。
家に帰って袋を開けてみたら「振り込め詐欺院注意!!○○区金融機関防犯協会・○○警察署」と印刷がしてあった。
どうやら、タオルを使うたびに「振り込め詐欺に注意!!」というコトを喚起させる事が目的のようだ。
確かに、それなりの効果は期待できそうだ。
ただ、高齢者の方は「頂いたものは、大切に」と思って、箪笥に仕舞い込んでしまう可能性も無いわけではないのだが・・・(実家の母が、「頂きモノは大切に仕舞い込む」タイプだった)。

そして地下鉄駅近くのミニストップに、「ベルギーチョコソフト」の発売幕が出ていた。
今やミニストップのシーズンごとに変わる、フレーバーソフトクリームは「季節の風物詩」的なモノがある。
その中でも「ベルギーチョコソフト」は、秋の定番となっている。
その幕をみながら「アァァ~、もうそんな季節なんだ・・・」と、思ってしまった。
私の中では、年末から年明けにかけて発売される「紅白キットカット(ホームサイズ)」別名「きっと、サクラサク・ヴァージョン」と同じような、商品ポジションとなりつつある。
すなわち「季節の便り的商品」というコトだ。

もうひとつ見つけたのは、ドラッグストアーの店先に置かれた「プラスチック製湯たんぽ」だ。
昨今の原油の値上がりで、電気代やガス代などが上がった。
そのため、今年の冬の暖房アイティムとして、昨年以上に期待できる商品のひとつが「湯たんぽ」だ。
最近では、湯たんぽの素材もバラエティーに富み、ゴム製~陶器、銅などの金属製、ジェルタイプの蓄熱タイプのモノまで使い方にあわせて、選べるようになってきている。
その中で、一番安価なモノはプラスチック製だろう。
軽量というコトもあり、昨年などはだいぶヒットしたようだ。
そんな「冬支度」商品が、店頭に並ぶようになった(=季節の変わり目)というコトだろう。

そういえば・・・年金支給日の今日は、後期高齢者の医療保険の天引き日でもあった。
新たな不満が、生まれる日でもあったのだ・・・。

知恵を絞る努力

2008-10-14 21:14:46 | ビジネス
急に肌寒くなったり、汗ばむ陽気だったりするせいか?チョッと風邪気味だ。
連休ボケの影響もあるのかも知れない。
どうか、お気をつけ下さい。

さて、朝日新聞のWEBサイトに「企業努力」の典型的事例があった。
レレレの清掃 ラララな職場 JEXという、関西版の記事だ。
「レレレの掃除」というのは、漫画「天才バカボン」に登場する「レレレのおじさん」の姿から。
単に「清掃当番」だけでは、なんとなく「あぁぁ~掃除ね・・・」とツマラナイ感じになってしまうのだが、「レレレのおじさん」を登場させたりする事で、少し気分が変わってくる。

もうひとつは、客室乗務員だけが「機内清掃」をするのではなく、総ての社員が社長を含め「機内清掃」に関わっている、という点でプラスが大きいように思う。
というのも、いくらフラットな組織の企業であっても、見えない壁がある。
「隣は何をする部署ぞ」というコトが、ままとしてあるのだ。
特に営業関係部門と総務や人事などでは、よほど積極的な人事交流(人事異動)が無い限り、理解し合えない部署だといえる。
しかしこの「見えない壁」を打ち崩すのに有効な方法のひとつが、互いの仕事に携わるコトだ。
だからといって、人事・総務の女性スタッフが、いきなり客室乗務員になれる訳ではない。
その点、「機内清掃」であれば誰でもができる仕事内容だ。
その仕事を客室乗務員という視点だけではなく、人事・総務などの管理部門のスタッフが携わることで、客室乗務員が気がつかない点(改善点)が見えてきたりすることもある。
そして、社内の風通しも良くなり、コミュニケーションがとりやすくなる。

その様なコトが積み重なると、「企業全体の一体感」が生まれてくる。
「企業全体の一体感」が生まれると、「企業理念」や「企業が果たすべき社会的責任」といった共通認識させやすくなり、一丸となって事業を進めやすくなる。
「知恵を絞り」事業収益を上げるだけではなく、社内全体の活性化に成功しているのだ。

しかし「皮肉だな~」と思うのは、このJEXという企業は、JALの関連子会社。
業績も黒字となり、ますます事業を発展させていきたい!と、勢い込んでいる。
だが、親会社であるJALは、深刻な経営不振に陥っているのだ。
今、JALが参考とすべき経営改革は、子会社にあり!というコトか?