日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

もっと拡がっていって欲しいな・・・子宮頸がん集団ワクチン接種

2010-05-13 22:15:50 | 徒然
幾つかの新聞社WEBサイトに、「大田原市で子宮頸がんワクチンの集団接種始まる」という記事がUpされている。

男性諸氏にとっては「子宮頸がんにワクチン?」と、思われる方も少なくないかも知れない。
実は、がんの中でも唯一と言ってよい「ワクチンで予防できるがん」が、子宮頸がんなのだ。
そのワクチンがやっと昨年秋、日本で認可されたのだった。
と言っても、健康保険の適用外。
半年間に3回のワクチン接種をしなくては、効果が無いコト。
そして、10代前半がワクチン接種に一番効果的な年齢というコトで、その対象となるのは小学6年生くらいというコトになるのだが、なかなかそのような情報が行き渡っている状況とは言えないようだ。

それだけではなく、自治体によってはワクチン接種に対しての補助金を、出すところもあれば出さないところもある。
このような傾向は、大都市の方が強いようだ。
確かに、接種対象となる女性(というより女児)が多いため、財政的に難しいという現実があるだろうし、「他にも予防ワクチンがあるのに、子宮頸がんワクチンだけを対象には出来ない」というコトもあるようだ。

ただ、個人的にはこの年齢(10代前半)のワクチン接種で、ほぼ一生予防できると考えると、それなりの補助があっても良いのでは?という気がする。
そんな状況で始まった集団ワクチンだ。

話は変わるのだが、私の世代(昭和40年代)にとって「集団ワクチン接種」という言葉は、とても懐かしい。
昨年、問題となった「新型インフルエンザ」のニュースを見たとき、ワクチン不足の理由として「集団ワクチン接種」のようなシステムであれば、日本製のワクチンで十分間に合うという話も聞いた。
しかし、「集団接種に付いては問題があり」というコトが、昭和50年代になると言われるようになり、今ではすっかり「集団接種」は姿を消したようだ。

その「新型インフルエンザ」が流行し、社会問題になっていた時に見たテレビ番組で、実は「集団接種」の社会的効果があり、海外では高い評価を受けていたという話を聞いた。
コスト的なことではなく、大流行を抑えるという社会的予防策として評価されていたという。

「子宮頸がんワクチン」とは意味が違うが、これまで日本が行ってきた「集団ワクチン接種」のあり方を、もう一度見直しても良いのではないだろうか?

そして「子宮頸がん」だけではなく、もっと自分の体に対してデリケートになっても良いのではないだろうか?
それは男性・女性関係の無い、自分の問題だと思う。

具入りラー油

2010-05-13 08:50:21 | トレンド
昨年暮あたりから、話題になっているラー油がある。
桃屋の「辛そうで辛くない、少し辛いラー油」という、チョッと(だいぶ?)長い名前のラー油だ。
残念ながら、私はスーパーとドラッグストアーで2、3回しか見たことが無い。
それも、人気があるらしく「次回に買おう・・・」と思っていると、翌日には無くなってしまってる。

元々辛いモノが余り得意ではないので、ラー油を使うのは餃子程度。
そのようなコトもあり、食卓にラー油そのものを置いていない。
大抵は、冷凍食品などに付いている物で済ませてしまっている。
そのため、私の中ではラー油は調味料の一つというか、スパイスの延長という認識でしかなかった。
ところがそのラー油を、ご飯のおかずというか、ふりかけ感覚で食べられる、というのが、このラー油だ。
最初聞いたときには、「へ~、そんな商品があるのか・・・(でも、話題だけで半年位で終わるんじゃない?)」と思っていた。

それが、今もって大人気どころか追従するかのように、次々と同じ様な商品が登場している。
スパイスなどを中心に扱うS&Bも、「李錦記」とS&Bの2ブランドで、2種類の「具入りラー油」を展開している。
こちらも、売り切れ状態となっているようだ。

この「ラー油」ブームで、思い出したことがある。
それは、20年ほど前になるだろうか?「激辛ブーム」というモノがあった。
とにかく、おせんべいでもラーメン、カレーでも真っ赤になるほど唐辛子を振った商品があった。
「どれだけの辛さに耐えれるか?」的な、我慢比べのような感じで競って辛いモノを食べる雰囲気があった。
その後、「ハバネロ」系スナック菓子が登場したのも、そのような流れがあったからだろう。
そのことを考えると、日本人の味覚そのものが変わってきたのかも知れない・・・とも思う部分がある。

話題になっている「具入りラー油」そのものは、香港の伝統的な調味料のようだし、確かに、白いご飯に辛いモノは良く合うと思う。
この人気で、中華調味料を扱う企業が次々と「本格的具入りラー油」を発売するだろう。
果たして、この「具入りラー油」は日本人の食文化のなかに定着するのだろうか?
その頃の日本人の味覚は、どのように変化しているのだろうか?
繊細な懐石料理を堪能できる、味覚を維持できているのだろうか?
そんなコトに興味を覚える。