日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

銀行の二つの顔

2006-04-29 21:51:41 | アラカルト
今週、耐震偽装問題で逮捕者で出たり、同日堀江容疑者が保釈されたりした関係で、余り話題にならなかったコトがある。
「三井住友銀行の行政処分」だ。
内容は「融資を受けている人に、新たな商品を強要して契約をしていた」ということなのだが、このことをよくよく考えてみると、銀行の持っている二つの顔のようなモノを見ることができる。

先日、消費者金融会社「アイフル」の強引な取立てが問題になっていた。
正に「高利貸し」というダーティーな印象のある、取立てだった。
実は、そのような消費者金融の多くが、メガバンクの関連会社となっている事実がある。
今回問題になった「アイフル」は、メガバンクの関連会社となってはいなかったのだが、癒し系タレントと呼ばれる女性タレントが、ニッコリ笑って「ご利用・ご返済は計画的に」と言っている消費者金融大手と言われている企業のいくつかは、メガバンクの関連会社なのだ。
三井住友銀行の関連会社と言えば、「プロミス」がある。
他にも「@ローン」 という、クレジット・ローン会社をグループ会社としている。
一方、三井住友銀行のとして展開しているカードローン事業をテレビCMで盛んに流している。
まるで、あの手この手で「借り手」を作ろうとしているような印象だ。

バブルが崩壊し、銀行の不良債権が膨大な金額だとわかったとき、多額の税金が投入された。
昨年あたりから、銀行の業績が好調と言う報道がされはじめた。
銀行の資金の多くは、預金者からの預り金と融資などによる利息の回収などだ。
バブルの頃、資産をキチンと確認もせずタレ流すように融資をしたり、必要もない融資を無理矢理させ、借り手を破綻させたと言うこともあったと聞く。
それらが結局「不良債権」となり、多額の税金投入することとなったのだ。
その投入された税金を、返済することもなく業績が好調と言われても、どこか納得がいかないのだ。

「行政処分」された三井住友銀行のHPのトップの新着情報には、今回のコトには触れていない。ニュースリリースで確認できるだけなのだ。
メーカーやスーパーなどでは、トップでお詫びなり経営陣のコメントが、掲載されているのだが・・・。
預貯金者を融資者へと変えることで、利益を上げていると言う銀行の二つの顔が見え隠れする今回の行政処分だ。
そして、どこまでも「強気」な銀行の姿も感じるHPだ。
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凄い騒ぎ・・・堀江容疑者釈放

2006-04-27 22:13:44 | 徒然
昨日からニュースのネタとなっていた、堀江容疑者の保釈。
保釈金額が3億円で、小切手で支払済みというのも庶民からは「凄い金額」と思うだけなのだが。
この保釈で、過去の保釈金額で故田中角栄氏の2億円と比較をされているようだが、時代が違い過ぎる。
今から30年も前の2億円と今の3億円では、貨幣価値も違うし、事件が与えた社会的影響も違う。
どうも、そういう視点がないまま金額だけを取り上げると言う報道のありかたって・・・。

保釈後、ヘリコプターを飛ばして追跡してまでニュース放送する意味があるのだろうか?
まして、堀江容疑者の体重が8kg減ったとか髪の毛が伸びていたとかって、今回の事件と直接関係があるの?と思ってしまうのだ。
確かに、これまでの堀江容疑者が容疑者となる前の社会的注目度から言えば、話題にならないはずがない。
でも、事件の本質と違うところで騒ぎすぎているような気がするのだ。

今回の事件で特徴的なことは、堀江容疑者以外の逮捕された旧ライブドア経営陣が容疑を認めている。言い換えれば、堀江容疑者だけが否認していると言うことになる。
何故、周囲が認めているにも関わらず、当事者の一人で主役であるはずの堀江容疑者だけが、認めないのだろう?
堀江容疑者本人には、罪の意識が今でもないのではないだろうか?
では、罪の意識がないのだろう?
そういう、疑問を積み重ねていくことで経営者・堀江貴文という人物像が、浮かびあがってくるのではないだろうか?
そこから、「企業経営と社会」という基本的でありながら、昨今の「勝ち組み・負け組み」という乱暴な階層分け思考を検証していく・・・そんな報道があっても良いのではないだろうか?
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「日本美」がトレンド?

2006-04-25 22:09:05 | ライフスタイル
定期購読している「VOGUE日本版」の最新号が、今日きた。
頁をパラパラとめくっていると、「美容」のコーナーが気になった。
「日本女性の美しさ」が、テーマとなっていたのだ。

同じアジアでも、中国や韓国の女性と日本女性の肌質が違うらしい。
肌のきめ細かさなどは、世界が羨むほどのようなのだ。
他にも「色の白いは、七難隠す」と言われる「肌の透明感」に関しても、他の国の女性よりも敏感。
そのため、ファンデーションの色、用途、粉やリキッドタイプなどの種類も欧米に比べ2割程度多い。
それだけのファンデーションを、当たり前のように使いこなしている。
ある意味、日本女性は世界の美容市場の先端を行っているのかも知れない。

以前拙ブログでも取り上げた、資生堂の「TUBAKI」の売上が好調のようだ。
Smapの新曲が使われているのだが、こちらの歌詞でも「日本女性の美」を謳っている。
これまでの欧州指向ではなく、日本指向へと美容業界は転換しはじめているのかも知れない。
紹介した、毎日新聞のWEBサイトの記事を読んで驚いたのだが、シャンプーなどのヘアケア用品の部門では、ユニリーバのラックスが長い間首位だったことだ。
あのテレビCMのゴージャスさが、受けていたのだろう。
ただ、私には合わないシャンプーだったのでだいぶ前に1度使ったきりで、以降使っていない。
どうも・・・根っからの大和民族体質なのか?欧米の化粧品やヘアケア商品が合わないのだ。
しかし、化粧品に限らずヘアケア商品でも欧米特に欧州の商品は、人気が高い。
日本人の体質変化なのだろうか?と、勝手に思っていた。
テレビCMや、ブランド人気によるものだったのかもしれない。

「VOUGE日本版」の最後には「日本人女性の美しさは、繊細な所作や気配りによるもの」とあった。
日本美の中で、一番失われ始めているモノかも知れない。
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都市生活は、便利で不便

2006-04-24 22:05:34 | アラカルト
今日、東京の大動脈の山手線他主要各線が、全面ストップした。
原因は、道路の拡張工事によって線路が隆起した、ということのようなのだが。

今我が家の近所でも、地下鉄の工事をしている。
と言っても、地下鉄駅のバリアフリー化のため。
地下鉄が計画された頃は、バリアフリーと言う発想もなければユニバーサルデザインもなかった。
時代の変化と共に、身障者にとっても住みやすい街づくりが健常者にとっても住みやすい街、と言う考えに変化してきた。
「快適な街づくり」というのは、都市も地方大切なテーマだろう。
今回の道路の拡張工事というのは、「快適な街づくり」のためのモノなのか?良く分からないのだが、乱暴な街づくりとなっていていないだろうか。

クルマと言う便利なモノを使うために、歩く人や自転車で移動する人にとって危険だったり、不便を強いているという視点が欠けていないか?ということなのだ。
クルマも自転車も持っていない私は、基本的移動手段は歩くか公共交通機関。
クルマは便利な移動手段だと思う。
実家などは、クルマがなければ生活そのものに支障をきたすほど。
かといって、高速道路が必要なのか?といえば、一概には言えない。
何でも、高速道路が必要とは限らないのだ。
その土地、地方で生活する人にとって必要な「道」があれば、十分なのだ。

東京や大阪に幾たびに感じることは、何層にも重なった高速道路の異様な風景。
都市生活を快適にするためには、必要なことなのかも知れない。
でも、本当にそれが必要な道なのだろうか?

事故原因と対策は、シッカリと行われなくてはならない。
ただ、一端どこかで不具合が起きれば、総てが機能しなくなると言うことも知る必要があるかもしれない。
そして、今回のことは、都市における便利さはとても脆いということを、改めて示したように思う。
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大奥VS元禄美人

2006-04-23 21:43:03 | CMウォッチ
W杯を前に、薄型テレビのCMが増えてきた。
その中で、似ているようで似ていないCMが二つある。
日立の「WOOO」とパナソニックの「VIERA」だ。
どちらも、きもの美人を起用しているのだ。

日立の「WOOO」は、女優の黒木瞳さんが大奥ばりの衣装。
パナソニックの「VIERA」は、モデル出身の小雪さんが元禄美人画風の衣装で、さりげなくそれぞれのセールスポイントを言っている。
日立は「録画も出来ない・・・」ということなのだが、黒木さんが出演しているほかのCMに比べると迫力がある。
説得力がある、と言うべきかも知れない。
パナソニックは、プラズマテレビのセールスポイント「スポーツを観るなら・・・」だ。
実はこのCMには、続編があり「DVDが簡単に録画できる・・・」というセールスポイントとを言っている。
「テレビだけではなくDVDもあわせて購入すれば、より快適なテレビライフができますよ」ということだ。
パナソニックの場合、特にW杯を意識したCMとなっているのは、見ればすぐ分かる。
気になって調べてみたのだが、FIFA(国際サッカー連盟)のスポンサーでもなければ、日本サッカー協会のスポンサーになっているわけではなさそうだ。
この時期、テレビCMで「FIFA W杯に・・・」というCMを流していないのだから、多分スポンサー契約はしていないと思われる(パナソニックは、オリンピックの協賛企業だった)。

今回のW杯は、時差の関係があり日本戦以外の主な試合は、深夜~早朝と言うことになる。
「現地にいけないサッカーファンは、スポーツに強いプラズマとDVDで楽しんで」ということなのだろう。
それにしても、何故きもの美人を登場させているのだろう?
ソニーのテレビCMは、画像の美しさを蝶の羽などで表現しているし、液晶テレビのシャープなども独自の路線CMなのに。
そこが、気になるのだ。

と言っても、どれだけの人がW杯を視聴するためにテレビを買い替えるのか、わからないのだ。
少なくとも、前回のような熱狂的なW杯にはならない気がする。
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どこまでも市場の中心?団塊の世代

2006-04-22 23:27:28 | ライフスタイル
朝日新聞のWEBサイトasahi.comに「団塊パンチ」創刊 「平凡パンチ世代の意識革命に」と言う記事があった。
この「団塊パンチ」にとどまらず、雑誌以外でも2007年に企業の現役をリタイアする「団塊の世代」をターゲットにしたビジネスは、花盛りというくらいである。

「団塊の世代」と言われる世代の人達は、確かに多い。
市場的にも魅力的な存在だ。
そして次の世代からは、人口が激減する。
「人口ピラミッド」を見れば、それはわかる。
一番、確実で現実的な予測と言える。
企業が生き残るためには、「団塊の世代」ではなく、その後の世代に対してのアプローチなのではないだろうか?

市場調査などでは、「世代論」といったことが使われることがある。
まぁ、余り鵜呑みにしないで「現場」に出かけていくことのほうが、遥かに確実な情報収集などが出来るのだが・・・。
この「団塊の世代」と言っても、構成をする一人ひとりは様々な思考・志向を持っている。
一例が「田舎でスローライフ」だろう。
団塊の世代のセカンド・ライフスタイルとして、紹介される場合が多い。
反面、都市部で利便性を求めるライフスタイルを望む人も、少なからずいる。

「平凡パンチ」は、創刊当時の若者のライフスタイルを提案し、彼らに与えた影響も大きい。
果たして、同じような影響を与えることが出来るのだろうか?
もしかしたら、「団塊の世代」と言われることを一番嫌っているのは、「団塊の世代」ではないだろうか?
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逆転の発想-ダイエットふりかけ-

2006-04-19 22:27:07 | トレンド
Yahooのトピックス一覧に「青色ふりかけでダイエット」と言う記事があった。
パッケージの写真を見ると、ご飯そのものがロイヤルブルーになっている。
ヴィジュアルだけで、食欲が減退しそうな気がする。

インテリアを扱う雑誌や通販雑誌などのキッチン用品は、オレンジや赤系のいわゆる「ビタミンカラー」と呼ばれる色が目を引く。
もちろん、心理的な理由がある。
色によって食欲に影響がある、というのである。

そんな「心理的食欲減退」を促すだけではなく、食べにくさなども全面に商品化したのだ。
これまで食品開発と言えば「食べやすい」と言うことが、主眼だった。
あえて「逆転の発想」で、ダイエットに結びつけようと言うのは、気がつきそうで気付かなかった。
その根底にあったのは「食事は、楽しく美味しく」という考えがあったからだ。
ただ・・・見ただけで食欲減退と言うか、ご飯を食べる気が失せた私などは、パッケージを目の前においておくだけで、効果がありそうな気がして、実際購入する気になるのだろうか?。

もうひとつ気になるのは、数年ほど前から言われはじめた「食の嗜好変化」だ。
例えば、「ご飯にコーラをかけて食べる(もちろん、本人は「美味しい」と感じて、やっているのだ)」など、これまで想像も出来なかった食嗜好の人達に効果があるのか?疑問なのだ。

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心象を悪くする

2006-04-18 21:15:53 | 徒然
「格差社会」のエントリーにトラックバックを下さったstarprince.jugemの星の王子様、ありがとうございました。
今日のYahooのトピックスでは「小泉内閣になってから、社会的格差が広がった」と感じている人が6割いると言う記事がありました。
将来への様々な機会は、平等に与えられるべきだと思いますが、今はそれすらも与えられていないような気がします。

今日「山口県・光市母子殺害事件」の上告審弁論があった。
法律や裁判については、素人なのでその内容についてコメントできない。
ただ、今回の上告審弁論に至る過程などの報道を見る限り、弁護団に対しての心象の悪さだけが目立つような気がする。
先日予定されていた上告審弁論のドタキャンや、昨日の身振り手振りを交えての記者会見など、弁護士が表に出れば出るほど、弁論の内容に「嘘っぽさ」と言うのか「難癖をつけている」ような印象をもってしまった。
弁護士のお二人は、死刑廃止論者と言うことらしいのだが、記者会見での彼らの話からは「死刑判決を出さないための策」としか感じられず、事件の真相を追求した結果としての「死刑判決の回避」には、思えなかった。
このような事件の裁判で死刑判決を出させない策を練ることが、本当の死刑廃止への論議へと発展していくと思っていたのだろうか?

「死刑廃止論」というのは、このような事件と結びつけるのではなく「人権と死刑」という、もっと客観的なトコロからスタートさせないと、世論へと発展していかないように思う。
それは「(被害者の)人権を奪った、加害者の人権」という視点が必要だと考えるからだ。
もし、そのような視点も考えもないまま、一種の法廷戦術として今回のようなことを弁護団がしたとすれば、世論はもちろん裁判官も「この弁護士達の言うことは、信用できない」という印象を与え、心象を悪くするばかりだと言うことに、気が付かなかったということだろう。
このような「人の気持ち」が感じ取れない鈍さは、一体何だろう?

不快感だけが残るニュースだった。
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頑張る女性

2006-04-17 22:04:01 | 徒然
急性肺炎で入院していた小池環境相が、昨日退院をし今日公務に復帰した。
登庁した小池大臣の「女性は頑張り過ぎるから」と言うコメントが、夕方のニュースで取り上げられていた。
このコメントを聞いて「確かに」と、頷いた女性も少なくないように思う。

ビジネスの第一線で活躍している女性も10倍とは言わないまでも、男性よりも相当頑張らないと、企業の評価は厳しい。
私も、会社員時代から今に至るまで、実感としてある。
年齢に関係なく「女性が仕事できるの?」と、面と向って言われたこともあるし、成果が上がれば「世間は、オンナに甘いから」ということも言われた。
情けない気がするが、いまだにそういう思考の男性が少なからずいるのは、確かだ。

もちろん、「オンナを売り」にしている女性もいるのだが・・・。
男女関係なく、「(成果を上げるために)自己変革の努力と勉強をすることなく、ラクして成果を上げたい」という共通点があるのだが・・・。
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格差社会の落とし子?-公立の塾-

2006-04-16 23:16:14 | アラカルト
讀賣新聞のWEBサイトに塾に通えぬ小中学生に無料の“公立塾”と言う、記事があった。
2007年以降、大量に出る教職退職者を活用して、塾に通えない子供たちの学習サポートが目的のようだ。

私が子供の頃は、超がつくほどの詰め込み教育で、「偏差値」という言葉が一般化した世代といわれた。
だが、クラスの殆どは学習塾に通ってはいなかった。
当時は「塾」といえば、そろばんかお習字が定番だった。
それが、いつのまにか小学校に入学する前から、「お受験塾」に通うようになってきた。
「お受験」とは関係のない、地方でも小学校の4年生くらいから塾に通うのが、当たり前のようだ。

それだけではない。
昨年からこの春にかけ、幼稚園から小学校低学年を持つ親をターゲットとした「学習雑誌」の創刊が、相次いでいる。
それも、ビジネス雑誌を発刊している日経など、「父親層」を取り込むような紙面づくりをしている。
もちろん、他の雑誌なども同じ傾向にある。
特徴的なことは「経済的に余裕がある層の、教育熱心な両親」で、「詰め込み教育などではなく、子供の個性を大切に伸ばしたい」ということだろう。
そのため「一貫教育の有名校を目指す」という、目的ではなく「結果、一貫の有名校でした」という、内容の記事が目立つ。

しかし、そんな家庭ばかりではない。
学校の給食費が払えない家庭や、高校では、経済的事情による退学者が、年々増加傾向にあると言う調査がある。
このような調査を見るたびに、「格差社会」という言葉が思い浮かぶのも事実だろう。
お金があれば、その子供にあった塾に通うことが出来る。
そうでない子供は、自分で何とかするしか方法がない、ということになるのだろう。

大人になってみると良く分かるのだが、学校で学ぶことは必要最低限のこと。
それも、人から教えてもらうと言気持ちでは、スキルアップにはならない。
むしろ今、必要なことは「子供たちの居場所」を創ることではないだろうか?
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