日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

アメーバピグに見る、イロイロなコト

2010-05-14 16:00:31 | CMウォッチ
今年に入ってからだと思うのだが、「ピグ」のCMを見ることが多くなった。
「ピグ」というのは、サイバーエージェントのブログで使われる「アバター」の名称だが、このようなアバターを使ってのコミュニケーションサイトを最初に立ち上げたのは、Yahooだったように思う。

現在どれくらいの方が、Yahooのアバターを利用しているのかは知らない。
ただ、分るのはYahooのアバターよりもアメーバピグよりも、マンガチックで可愛らしいというコトだ。
あくまでも想像だが、「ピグ」が登場してからアメバーブログを利用する人は、増えたのではないだろうか?

その「ピグ」人気を見て、拙ブログも利用しているgooも似たような「アバター」を登場させている。
拙ブログのような内容では、アバターの登場はチョッと(どころか、だいぶ)違うように思うので、私は利用していないのだが、何となくこのような「自分キャラクター」を作ることで、サイト側には様々な利点があるのでは?と、想像している。

サイト側としては、「アバター」に持たせるイロイロなグッズを購入させる、というコト。
基本は無料のようだが、「お着替え」があったり、「お買い物」があったり・・・と、有料の部分も少なくないようだ。
多くのブログが、無料もしくは低料金でのサービスで提供されていることを考えれば、ブログ利用者が「アバター」を持つことで、収益を上げることができるのでは?と、想像する。

利用者側としては、「アバター」という分身をネット上で持つことで、見知らぬ相手とのコミュニケーションが取り易くなる、というメリットがあるだろう。
それは一種の仮想の街であったり、学校であったりする場所で展開されるコトなのだが、コメントを書き込むことよりも、もっと身近に感じられるという点があるのではないだろうか?

数年前、話題になった「セカンドライフ」という「仮想ワールド」、「メタバース」は、企業を巻き込んでの話題となった割には、頓挫してしまった感があるがその発想は、「ピグ」というアバターを得て、復活している様に感じる。

Yahooの「アバター」は、余りにも人にイメージが近かった。
それに比べ、「アメーバピグ」は3頭身で目が大きな、可愛らしいキャラクターだ。
その違いが人気の違いとなり、「セカンドライフ」のような「不動産購入」と言った大物購入をさせず、様々な企業の参加をさせないことで、より「仮想世界」を作り上げるコトで、利用者の財布の紐を緩めさせているような気がするのだ。

あくまでも、ネットゲームやアバターに興味の無い、私の私的考察なのだが・・・。