日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

大晦日の夜に-1年のありがとう-

2005-12-31 21:48:05 | 徒然
イロイロあった1年が終わる。
夕方のテレビのニュースが、通常よりも短いのはそのあとの「大特番」があるためだろう。
でも、ニュースの放送時間枠が延長されるようなニュースがないことが、穏やかな大晦日で、しあわせなことなのかも知れない。

今年あったことを、徒然に思い浮かべてみる。
春にあったJR西日本の「列車脱線事故」では、「人事管理」と「成果主義」がクローズアップされた。
「安全」と「成果」という名の「儲け」と言うべきなのかも知れないが。
先日山形であった、JR東日本の「列車脱線事故」は、「自然の猛威」と「危機管理」が問題になりそうだ。
11月に起きた「耐震強度偽造問題」は、問題となる物件が日に日に増え続けている。
「プロフェッショナル」としての「性善説への疑問」、「経済設計」という名の「手抜き設計」、「金儲けのために売った良心」の代償は余りにも大きく、被害者の不安や疑念は大きくなるばかりだ。

経済に目を転じれば、今年始めにあった「ライブドアのニッポン放送株大量取得」に端を発した「ヒルズ族」(IT企業家とは、あえて言いません)のM&A。
村上ファンドや楽天までが話題を振り撒いた。
と同時に「会社は誰のものか?」、「企業価値を上げる」という言葉も、頻繁に聞かれることとなった。
今年話題を振り撒いた「ヒルズ族」といわれる人たちと、私自身が考える意味のギャップに、考えることもしばしばあった。
昨日の大納会では、バブル期以来の日経平均上昇で、1年を終えた。
背景にある「個人投資家」の姿は、「株式投資」が「資産運用のひとつ」として認知されはじめたということを意味しているのか?その検証は来年してみたい。

個人的なトコロでは、父の入院や母の老年性認知症の介護に始まり、自分の骨折(痛!!)。
余り良い1年ではなかった、のかも知れない。
視点を変えれば、母の認知症に付き合うことで「老いる姿」ということを実感し、「ボケ老人」という言葉は昔からあり、昔の社会は「老いる姿」を受け入れるような雰囲気があったのではないだろうか?とも感じている。
自分の怪我を含め、大変なことではあるけれど「できる範囲で、力を抜いて付き合う」ということや「初めて知る」コトを、大切にしたいとも感じた。

何よりも、このブログを始めて1年余り。
イロイロな方が、アクセスをしてくださり、コメントやトラックバックを下さったことに感謝したい。
自分の不勉強なところを、さりげなく教えて頂いたりすることが、なんと多かったことか!
ありがとうございました。
そして新しい年も、よろしくお願いします。

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本気なのか?-大仁田議員「長崎県知事に出馬」-

2005-12-29 21:21:12 | 徒然
昨日のエントリーの訂正を。
「カミナリ弟」さんのお名前を間違えて、「カミナリ小僧」さんとしてしまいました。
大変申し訳ありませんでした。
人の名前を間違えるというのは、失礼極まりないことですね。
重ねて、申し訳ありませんでした。
これに懲りず、遊びにきてください。

さて、今日の讀賣新聞のWEBサイトにある意味ビックリするような記事が掲載されている。
「大仁田参議院議員が、来年の長崎県知事選出馬を検討」しているらしい。
彼が、元プロレスラーだから知事という品格に疑問、というのではない。
参議院議員として、どんな実績を残してきたのか分からないから、本気なのだろうか?と疑問を持っているのだ。
国会議員といっても、その活動や実績といったものが目に見えるカタチとなることは、余りないというのが現実だとは思うのだが(だから、地元に要らない道路や橋、建物を作るのかもしれない)、それにしても国会で活躍している姿も記憶にはない。
ただあるのは、何かの審議決議で揉めた時「体を張って、腕力に任せて決議のサポートをしていた姿」だけなのだ。
他に印象として残っているのは、この秋に行われた衆議院選挙で自民党比例代表で当選し、その直後の発言や行動で話題を呼んだ「杉村大蔵」議員の「教育係り」を勝手に申し出て、話題になったことくらい。
あとは・・・「郵政法案」の参議院の時かな???

今年行われた、衆議院選では「刺客」だとか「小泉チルドレン」といった言葉が、流行った。
自民党が圧勝したことよりも、選挙民が「本当にこの人に国政を任せたい」という人物を、選ぶことができたのだろうか?ということのほうが気になった。

大仁田議員が、長崎県知事に立候補するのは勝手だが「本当にこの人に県政を任せたい」という人物なのか?応援する人たちもシッカリ考えて欲しいと思う。
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今年流行ったもの-私見-

2005-12-28 21:52:03 | トレンド
「変わるか?日本の小売業」にトラックバックを下さった「稼ぐぞ! 投資!アンケート!アフィリエイト!」のトトロトロロ123さん、コメントを下さった「StarPrinceJUGEM」の星の王子様、ありがとうございました。
現在再建中のダイエーも、業績に薄明かりが出てきたようですね。
名古屋における「カトレアの包み紙」は、絶大ですね。
20年位前までは「百貨店の包み紙」が、贈答品ランキングの優劣を決めるほどの力がありました。今では、百貨店の包み紙やスーパーマーケットの簡易包装も、大差がなくなりつつあるのが、全国の状況だと思います。
今回の動きは、百貨店とスーパーマーケットのボーダーラインが崩れ、遅まきながら小売業の再編が始まるということになるのかも知れない、と思っています。
だからこそ、地域の商店街にも頑張って欲しいと思います。

「年末に動き出した、企業の未来像」にコメントを下さった「カミナリ小僧」さん。
お久しぶりです。
日本のIT企業家の多くが、「社会的に尊敬されない」理由は、指摘されたところだと思います。
アマゾンのように、ITを使ったきめ細かなマーケティングは、「インフォメーション・テクノロジー」でありながら、「インテリジェンス・テクノロジー」だと思います。
そこにIT企業の強みが、あると思うのですが・・・。
「話題になったヒルズ族」の多くの皆さんは、自己成長と自己利益の追求がお好きなようで・・・。

今日は、役所や大企業で「仕事納め」。
今年の仕事も、一応終了ということになるのだろう。
そこで、今年流行ったモノを少し思い出してみたい。
夏ごろから言われはじめた、ライフスタイル「LOHAS」。
「エコロジー」というだとか「マクロビオティクス」よりも緩やかで、どちらかというと「自己都合」的裁量が多く、やや身勝手な「エコロジカル・ライフスタイル」というきもするのだ。
秋に某女性ファッション雑誌に「LOHASなジュエリー」などという、特集を書店で見かけたときには、「それって違う!!」というよりも「なんともはや・・・」とあきれ返りましたが。
果たしてこの「LOHAS」というライフスタイル、来年日本人の生活に定着するのだろうか?

同じ頃、健康雑誌などで目に付いた言葉が「デトックス」。
「解毒」というか、「毒だし」のことだ。
男性にとっては余り興味のないことかも知れないが、30代~女性の間では話題になった。
その一例が、「ゲルマニュウム温浴」や「岩盤浴」だろう。
「ゲルマニュウム温浴」は、エステやマッサージなどの「癒し」と結びついて人気となった。
もちろん「デトックス」飲料の分野に進出した、飲料水メーカーもある。
そのはしりとなったのは、サントリーの「DAKARA」かも知れない。
「DAKARA」の商品企画は、20代の女性スタッフだと聞いた。
「不足ミネラルを補給しましょう」という発想のサプリメント飲料水流行の中、「蓄積される余分なモノを出す」という発想は、ユニークでテレビCMの話題性などもあり、ヒットした。

余り話題になって欲しくなかったことは・・・。
やはり「マネーゲーム」のようなM&AというかTOB(公開買付)による、経営統合の画策。
「上場している企業は、常にこのようなリスクがあることを、知らなくてはいけない」と言ったのは、経団連の会長さんだったと思うが、今年話題になった「経営統合」は本当に日本の産業界や日本生活者にとってプラスなのだろうか?という疑問が常にあった。
経済という観点では、「活性した」のかも知れないが、マーケティングという視点では、企業のダイナミックなチャレンジを潰す危険性を感じたのだ。
「経済」の視点は「お金」という「数字」なのかも知れないが、マーケティングの視点は「気持ち」という「ひとの生活感」を見つめることなのだ。
その意味では「勝ち組み・負け組み」という、単純な振り分け社会に不安を感じた。
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年末に動きはじめた、未来の企業像?

2005-12-26 23:08:59 | ビジネス
新聞各紙のWEBサイトに「武田製薬が、ハウス食品に飲料部門などを売却」という記事が、Upされている。
新聞各紙の報道内容を読んでみると、武田製薬は自社の強みをより強化するために「C1000タケダ」等の、飲料部門をハウス食品へ売却するということのようなのだ。
昨日の「7&iHDと西武百貨店グループの経営統合」に続く、大きなビジネス転換の記事である。

イトーヨーカ堂と西武グループの経営統合は、スーパーマーケットが百貨店を飲み込んで、それぞれの強い・得意分野で相互協力をするための一大グループ形成を、狙っているように思われる。
そして、今回の武田製薬とハウス食品も、それぞれ強い事業分野への資源集中を図っている。

バブルの頃からだろうか?企業の事業拡大路線。
それが企業の負債となり、再建の状態になっている企業は少なくない。
バブルが崩壊し、15年くらいの時間が経ってやっと整理が進み新しいステップへと、企業が動き出したというところなのだろう。

そう言えば・・・今日の新聞に「ライブドアが6期連続無配当」という記事があった。
昨年、プロ野球騒動の頃「楽天より、うちのほうが儲かっているのに」という趣旨の発言があったように記憶しているのだが、違っていたのだろうか?
「無配当」の理由も「今は成長中なので、配当をすることができない。安定してから配当をする」というコトだったようだ。
今年初めのニッポン放送大量株取得の頃に言っていた「株主の利益」とは、だいぶ違うような気がするのだが・・・。
経営統合をちらつかせ、株主としての利益を求めるのに、自分の儲けは外に出したくない
という、本音が見えるような気もする。
そして、今回のような業種間を越えた経営統合や互いの事業資源の集中のための事業売却などを見ると、「ヒルズ族」たちの言う「経営統合」や「企業価値を上げる」という言葉が、薄っぺらい金儲け主義のように思えてくる。

今年「経済」と「マーケティング」との違いを、拙ブログにコメントを下さった方から、問われてきたような気がした。
その答えのひとつが、この年末にひとつのカタチが見え始めてきたように感じる。
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変わるか?日本の小売業-7&iHDと西武百貨店グループ

2005-12-25 21:29:50 | ビジネス
夕方、飛び込んできた「7&iホールディングスとそごう・西武百貨店の持ち株会社『ミレニアムリテイリング』の経営統合」のニュース。
ビックリするとともに、「百貨店とスーパーマーケットの差」が、なくなりつつあることを実感した。

名古屋では、今でも「贈り物」といえば「カトレアの包装紙(=松坂屋)」という、雰囲気がある。特に、年齢の高い方などへの贈答品選びの基準は、百貨店選びで決まるといっても過言ではないかも知れない。
確かに、名古屋駅にできたJR高島屋によって、その力はやや衰えてきているように思えるが、今での「カトレアの包装紙」には、それなりの力がある。
一方、実家のある鳥取県米子市では、百貨店そのものの数が少なく、代わりとして駅前の大駐車場を持っているスーパーマーケットが、その役割を果たしている部分がある。
ある意味、地方では既に「百貨店とスーパーマーケットのボーダーレス」が、始まっていたともいえる。
実際、売り場に行くと「並行輸入」で仕入れた「海外有名ブランド品」等も売られている。
都市部の百貨店に見られるような「特選売り場」の雰囲気はないが、「海外有名ブランド品」であることには変わりない。「売り場」の雰囲気さえ選ばなければ、スーパーマーケットでも「海外有名ブランド品」は、ある程度購入できるという環境が、既に整いつつあるというのが、現状なのかも知れない。

今回の「7&iHD」と「そごう・西武百貨店グループ」の「経営統合」というのは、そのような「棲み分け」的な意味ではない、大きな転換期を日本の小売業が迎えたということだと思う。
紹介した日経の記事を読む限りでは、「7&iHD」が、「そごう・西武百貨店グループ」を、飲み込んだカタチだからだ。
これまで、スーパーマーケットのほうが、百貨店よりも実質的売上高が多かったとしても、スーパーマーケットはどこか「二番手」という扱いだったからだ。
新聞などの経済欄などでも「百貨店の売上」という記事は単独であるが、「スーパーマーケットの売上」は、「小売全体」という見方でされてきたはずだ。
「二番手が一番を食った」という感じの「経営統合」だからだ。

バブルが崩壊してから、百貨店の売上は下がり続けてきた。
そして、「老舗百貨店」が次々と閉店へと追い込まれていった。
「百貨店のプライド」が、時代の風を捉え切れなかったのかも知れない。
反面、拡大路線を続けた「スーパーマーケットの雄・ダイエー」も、今再建の真っ最中だ。
「イトーヨーカ堂」も子会社である、コンビニエンスストアー「セブン・イレブン」に売上高で、抜かれてしまった。
そのコンビニエンスストアーも、実際の市場では過剰気味となり「生き残り」のために、様々な施策を打ち出しはじめた。

来年、このような動きが加速するだろう。
注目していきたい。
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イロイロなことをまとめて

2005-12-24 19:44:15 | 徒然
どうやら、大雪の峠も越えたようだ。
昨日の朝まで、降り続いていた雪がお昼ごろには止み、スッカリ解けてしまっていた。
この「大寒波」も、これで終わりになってくれれば・・・と思う。
今日、近所の公園にある木蓮の木に、まだまだ小さく固い蕾がちらほらついているのを見かけた。
夕方、骨折の検査に行った整形病院の帰り、ほんの少し日が暮れるのが遅くなりはじめたような気がした。
冬至を過ぎ、ほんのわずかではあるが、自然は次の季節への準備をし始めているのだろう。
そんな、小さな発見をした。

一昨日「ES細胞の捏造」が、発覚したというニュースがあった。
このニュースを聞いた時、何年か前に起きた「遺跡調査の捏造」を思い出した。
このような事件がおきる背景には、「虚栄心」と「名誉欲」というモノがあるのだろう。
人として、「名誉欲」といったものは多少なりともあると思う。
ただ、度を越してはいけない。
でも、今年起きた様々な事件や出来事を見ると「名誉欲」を肯定する傾向があったような気がする。

皆さんにとって、素敵な夜であることを「MerryX’mas」という言葉とともに・・・。
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ロマンチックとは言えない「ホワイトクリスマス」

2005-12-22 21:46:16 | 徒然
日曜日~月曜日にかけて降った雪がとけ切らない間に、再び大寒波。
新潟や関西では、この雪の影響で停電となっているようだ。
寒いこの時期、暖房器具がつかえないというのは「生活そのものに影響」するので、どうかお布団に包まって、暖かくお過ごしください。

しかし、ここまで来ると、とても「ロマンチックなホワイトクリスマス」とは言えない。
原因などは、気象庁がいずれ近いうちに発表するだろうが、この状態が続けば白菜などの野菜が急騰し、家計を直撃するだろう。

こうやって考えると、人が自然と対抗して生活をするということは、無謀な妄想だということが、よく分かる。
アメリカ南部を襲った、ハリケーン「カトリーナ」にしても、昨年の今ごろ起きたインドネシア周辺での大地震など、人は自然の猛威にひれ伏すしかない。
昨年から今年にかけて起きた、自然災害の数々は「人間の驕り」に対する「自然からの回答」なのかも知れない。

日曜の夜、そして今夜。
いつもの夜以上に、静かな夜だ。
自動車の通る音すら聞こえない。
時には、こんな夜もあっていい。
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変わる年末風景?

2005-12-21 19:53:34 | トレンド
「ハズレるから予測-大寒波-」のエントリーに、トラックバックを下さったStar Prince JUGEMさん、ありがとうございました。
今夜から、また寒くなるようですね。
先日の大雪が解けないまま、雪が降りそうな予報が出ています。
「暖冬」と「厳冬」の差がありすぎることに、ある種の不気味さを感じます。
それは、もちろん「地球温暖化」等「人がまねいた、破壊的行為」によるものなのですが。

昨日、朝日新聞のWEBサイトasahi.comに「年賀状「面倒」55%、メール代用52%肯定 世論調査」という記事が、掲載されていた。
この調査を見ると、20代男性にとっては特に「面倒」な「年賀状作り」ということになりそうだ。

そういう私も、年賀状を出すことはしない。
その代わりに、「寒中見舞い」を出すことにしている。
このくらいの年齢(「って、どのくらい?」という、ツッコミはしないで下さい)になると、毎年この時期「喪中ハガキ」を頂くからだ。
忘れっぽい私は、喪中ハガキのことをスッカリ忘れてしまうか、喪中ハガキをきっかけに、以降新年のご挨拶を忘れてしまう傾向があるためだ。
年明け、頂いた年賀状と年末に頂いた喪中ハガキをまとめ、「寒中見舞い」というカタチで、新年のご挨拶をしている。

この調査にあるように、グリーティングメールを利用する場合もある。
この場合は、ネットで知合った知人が中心。
一応、TPOを使い分けている。
年賀状を出す相手というのは、プライベートでも仕事でも親密度が高い相手という場合が多い。

そして今日、年末恒例の「NHK紅白歌合戦」の出演者の歌う曲が決まったようだ。
こういう報道は、なぜかNHKだけではなく一般紙などもする。
「NHK紅白歌合戦」が、国民的娯楽であり恒例行事だった頃の名残だろうか?
当然のことながら、「NHK紅白歌合戦」そのものを見なくなって20年近くなる。
見なくなった理由は、「面白くない」からだ。
同様の理由で「日本レコード大賞」も、見なくなった。
かといって、流行の遊園地での「カウントダウン・パーティー」等へ、出掛けるわけではない。
極々当たり前の毎日を、繰り返しているだけのことなのだ。

そう言えば、コンビニエンスストアーが登場し「24時間営業」が、当たり前になった。
と同時に、「年中無休」も当然になった。
一部の大型スーパーマーケットの「初売り」は、元旦から。
「初売り」というのは、1月4日だったはずなのだが・・・。

「NHK紅白歌合戦」や「日本レコード大賞」は別にして、いつの間にやら、昔ながらの「お正月風景」はなくなり、「年中行事のイベント日」となりつつあるのかも知れない。

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販売店網はどうしたの?-松下電工-

2005-12-19 20:43:43 | ビジネス
大寒波到来少し前から、テレビで頻繁に目にするCMがある。
松下電工の「FF式ファンヒーター」の回収CMである。
このCMを見ると、松下(ブランド名:ナショナル)が1日に流していたCMの本数の多さにも驚くのだが、現実には順調に回収ができていないようだ。

そこで気になったのだが、松下が築き上げてきた「販売店網」はどうしたのだろうか?ということだ。
昭和30年代から40年代にかけて、「電気器具を購入する=メーカーの販売店から購入する」ということだった。
50年代に入ると、大型量販店が主流となっていき販売店が次々となくなっていったし、メーカー側も、積極的に販売店契約を解消していったはずだ。
ソニーなどは、販売店網そのものを持たないメーカーとして、急成長を遂げた。
その中にあって、松下だけは販売店網にこだわっていた。
いわゆる「まちの電気屋さん」の活用に、躍起になっていたのだ。

ソニーの急成長に対して「販売店網」の維持が、重くのしかかってしまった松下はその後苦戦を強いられるようになる。
それだけではなく、松下の創る製品そのものにも魅力がなくなり、一部からは「松下」ならぬ「まねした」とまで揶揄されるようになるのだが・・・。
それでも、夏や冬のボーナスシーズンになると「ナショナルショップ」のイベントCMを途切れることなく、流してきた。
それほど「ナショナルショップ」という販売網は、強固なものだったのだ。

「ナショナルショップ」の強みは、アフターサービスの充実ということがあったと記憶している。
今では珍しくなった「修理」については、ショップを担当している地域の技術者を派遣したり、場合によっては本社の技術スタッフまで派遣したいたと聞く。
そうやって、松下のブランド価値を高めてきた一面があったのだ。
だから、「ナショナルショップ」の販売店網を無くすことができなかった、はずなのだ。

今回のコトを考えると、何故それほどまでに強固に創り続けてきた「販売店網」を活用しないのだろう?ということだ。
確かに、個人情報という観点からすれば「購入者」にアプローチすることはできないのかも知れない。
でも、人の命が関わっていることなのだ。
「御用聞き」というスタイルで、商品点検のために「販売店網」を使って回収できないのだろうか?

テレビのCMを見るたびに、「販売店網」はどうしたの?と思うのだ。
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会社って何だろう?-今年起きたこと1-

2005-12-18 22:20:14 | ビジネス
大寒波が、日本をスッポリおおっている。
名古屋市東部の我が家近辺でも、昼過ぎから降り始めた雪がシッカリと積もり、「積雪5cm」くらいになっている。
というわけで、外出することも無く家に籠もり、今年あったことをイロイロ考えてみた。

年明けから頻繁に聞いた言葉に、「会社は誰のもの?」と「企業価値を高める」があった。
ライブドアや村上ファンド、楽天などが仕掛けたM&Aの度に聞いた言葉だ。
そして彼等は異口同音に「会社は株主のもの」と言い、「会社は企業価値を高める努力をしなくてはいけない」と、言ってきた。
だが、それらの言葉に違和感を覚えた人も少なくないだろう。
私自身「会社は株主のものではなく、社会のモノ」だと、拙ブログの中で何度か言ってきた。
その考えは、今でも変わってはいない。
なぜなら、会社が存在できる場所は「社会」だからだ。
そしてその「社会」を構成しているのは、その会社で働く従業員や関連会社、ライバル会社があり、それを支えているのは、その会社とは関係のないと思われる「生活者」が、商品・サービスを購入しているからである。
もちろん、「資金調達」としての「株主」の存在は大きい。
でも、株主が会社を大きくしている訳ではない。
「世界のトヨタ」にしても、株主の存在だけであれだけの企業に成長した訳ではない。

もうひとつの「企業価値を高める」という言葉も同じだ。
彼等が声高に言えば言うほど「企業価値を高める」のではなく、「株価を上げよ」と聞こえたのは、私だけだろうか?
「ファンド」という立場から考えれば、「企業価値」は「株価に反映される」ということになるのかも知れない。
でも、多くの人達は「企業価値」といった時、何を思い浮かべるだろう?
「企業収益」だけだろうか?
おそらく多くの人は「企業の社会貢献」、「社会に対する誠実さ」、「働きやすさ」、「企業理念やヴィジョン」など様々な「企業の人格」というべき要素を、トータル的に見て判断しているのではないだろうか?

企業収益が好転する中、今年言われた「企業への言葉」は「マネーゲーム」の始まりのような要素を含んでいるような気がする。
「バブル経済」といわれた「マネーゲーム」が、また始まるのだろうか?
とすれば、私たちは「バブル経済崩壊」から、何を学んだのだろう?

本当に問われているのは、M&Aに熱心な企業を含めて「企業の品格」なのではないだろうか。
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