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女性マーケターから見た日々の出来事

草食系男子は、平和の象徴?

2010-05-07 21:33:05 | ライフスタイル
今日、チョッと用事があり繁華街まで出かけた。
途中、LOFTに寄るとオヤ?と思う商品があった。
それが「洗顔用ブラシ」だ。
正しく言うと「男性向け洗顔用ブラシ」。

「女性用の洗顔用ブラシ」というのは、以前からあった。
実はこの様な美容用品は、流行り廃りがある。
ここしばらくは、「泡立てネット」を使った「泡洗顔」。
小鼻には、専用ブラシ洗顔や繭洗顔というのもある。
乾燥こんにゃくを使った洗顔なども、一時期人気があった。
これらの謳い文句は「赤ちゃんの肌」とか「毛穴ケア」だ。
20年程前だろうか、ブラシ洗顔も流行っていた。
ただ、擦り過ぎると肌を傷めるというので、すっかり洗顔用ブラシは姿を消していたのだった。
それが、ここ2,3年の「毛穴ケアブーム(?)」で、小鼻専用というカタチで復活していた。
そのような「女性用洗顔スタイルブーム」というのは、過去に何度もあったのだが、最近は男性にもそのような動きがあるらしい、と認識したのだった。

考えてみれば、このような男性の女性化的美容意識というのは、昨年当たりから盛んに聞くようになった「草食系男子」の登場にあるのではないだろうか?
そしてこの「草食系男子」は、何も今に始まったことではないようなのだ。

GW、昼間FMラジオを聞きながら過ごすことが多かったのだが、そのある番組の中で「エ!」と思うようなお話があった。
それは、江戸時代・元禄と呼ばれた頃。
当時の男性は、とても美容に興味があったそうだ。
その一つが、ちょんまげ。
私たちが時代劇などで見る「ちょんまげ」は、頭頂部を剃っているように見えるのだが、当時は毛抜きで抜いてたらしいのだ。
その当時の文献にも、「髪の毛を抜くため、頭から血が流れる姿が見られた」と記述されているという。
想像すると、チョッと怖い気がするのだが、何故そのようなコトをしていたのか?といえば、「きれいでありたい」という意識が強かったというのが理由のようだ。

元禄と呼ばれた時代は、江戸時代の中でも「天下泰平」の時代。
男性の美容意識が高まる=平和な時代だともいえそうだ。

とすれば「草食系男子」の登場は、ひ弱になった男性像ではなく平和の象徴なのかも知れない。