日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

無責任さを感じる人選-サッカー代表監督人事-

2007-11-30 22:09:48 | スポーツ
サッカー日本代表監督・イビチャ・オシム氏が倒れられてから、1週間以上となった。
除々ではあるが、意識も回復され始めているようだ。
と言っても、以前のようなお姿を見ることは叶わないと思うと、とても残念だ。
その後任として、日本が初めてW杯に出場した時の代表監督・岡田武史さんの名前が挙がっている。

先日、サッカー協会から発表された時、違和感を覚えたサッカーファンが少なからずいたのではないだろうか?
と言うのも、岡田さんの目指すサッカーとオシムさんの目指すサッカーが、まったく異質のモノだからだ。
人の思考は、日々変わっていくモノなので以前とまったく同じではないかも知れないが、これまで、岡田さんがJリーグの監督として指揮をとってきたチームのサッカースタイルからみると、オシムさんのサッカーは両極にあるように感じる。
ところが、サッカー協会からの発表には「継続性のあるサッカーができる」と言う理由を挙げていたことだ。

オシムさんのサッカーというのは、「攻撃的サッカー」だった。
そのため、選手が固定されたポジションに留まるのではなく、選手一人ひとりが、素早い判断力とチームとして統一された考え方によって、動いていかなくてはいけない。
欧州のサッカーで言うなら、スペインのバルセロナのようなチームのサッカーである。
それに対して、岡田さんのサッカーは「超守備的サッカー」だ。
とにかく、シッカリ守りを固めて失点をしないと言うタイプのサッカーだからだ。
日本が「世界の舞台」である程度戦うためには必要な戦術だと思うが、それでは勝てないと言うサッカーという気がする。

その意味で「両極にあるサッカー」を指揮してきた監督を並べて、「継続性」と言われても、違和感だけしか感じないのである。
それどころか、南アフリカの本大会までほぼ一任と言うことになるようなのだ。
評価委員会の設置などが考えられているようだが、この評価委員会と言う組織、これまで名を変え・姿を変え設置されてきた組織だったように記憶している。
過去に1度、協会と監督の人選で揉めたコトがあったくらいで、実質的な活動となると・・・???!なのだ。

本大会出場ができなかった場合、サッカー協会は岡田さんの力不足を指摘する前に、自分たちの任命責任をどう考えるのだろうか?
今の政治と重なって見える・・・。

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ビジネスには、長期的展望が必要

2007-11-29 09:11:34 | ビジネス
高熱と激しい下痢のため、2日間お休みをさせていただいた。
熱は何とか下がったのだが、問題は下痢だ。
ハッキリ言って、仕事にならない状態が続いている。
トホホ・・・(泣)と言う気分だ。

さて、今日の朝日新聞のWEBサイトに、北海道発「サンタメール」窮地に 郵便局にチラシ置けずと言う記事が掲載されている。
毎年この時期になると、クリスマス関連商品(と言うべきか?)が話題になる。
その一つとして「サンタメール」と「サンタクロース追跡サイト」が話題になる。
「サンタメール」の発祥は、サンタクロース発祥の地・フィンランドが始まりで現在も日本では代理店がその受付をしている。
フィンランドから正式に承認されている自治体事業が、北海道・ひろお発「サンタメール」だ。
これまで、全国の郵便局に無料で置いてもらっていたチラシが有料となったため、予算の関係で置く事ができなくなったと言うのだ。

この「サンタメール」の利用者の内6割以上が、郵送希望だという。
とすれば、例え無料でチラシを置いたとしても、郵便事業会社としては若干の利益があるはずなのだ。
民営化され郵便事業が、事業会社と郵便局会社に分社化されたため、郵便局会社(=夜間・休日郵便の受け付けをしない郵便局)としては、ムダなチラシと言う発想になってしまうのかも知れない。
しかし、今郵便局が一生懸命に展開している年賀状販促キャッチコピー「年賀状は贈り物だと思う」と言う考えからすれば、サンタさんからの手紙も贈り物なのではないだろうか?

マーケティングでは、ブランド構築において重視される一つに「親しみ度」がある。
「親しみ」と言うコトが、直接的に消費行動へと結びついていく場合が少なくない。
例えば、不二家の不祥事があったとき、盛んに言われた「子供の頃から、(誕生日やクリスマス)ケーキは不二家だったので・・・」と言う言葉に象徴されるように、慣れ親しんだモノ・コトに対しては、商品・サービスに対する信頼以外の「懐かしさ」や「(しあわせな)思い出」があるのである。
その「懐かしさ」や「(しあわせな)思い出」を郵便と言う半ば独占事業の中で、一時の利益だけで断ってしまうと言うのは、大きなビジネスチャンスを自ら逃しているとしか思えないのだ。

ちなみに「サンタクロース追跡サイト」を開設しているのは、北アメリカ防衛空軍基地が期間限定で開設しているサイトである。
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男も見た目?

2007-11-26 21:34:29 | トレンド
今日の朝日新聞のWEBサイトに、補正下着で男も美脚 見た目気になる30、40代購入と言う記事が掲載されている。

先週から急に冷え込んだこともあり、先週末買い物に出かけたときに見かけたユニクロでは、「ヒートテック」商品が飛ぶように売れていた。
この商品のポイントは、薄地なのに暖かいという点だろう。
女性下着=「ババシャツ」は「暖かい」と言うのは当たり前、プラスシェイプアップ機能や姿勢を正しくするなどのサポート機能が求められている。
それに比べると、男性の下着となると「ババシャツ」に代わる「ジジシャツ」と言うモノは聞いた事がない。
女性に比べると男性は暑がりということもあるにしても、その昔、オジサンたちが愛用していた「ズボン下」などはすっかり姿を消してしまったが、寒い時はそれなりの防寒は必要だろう。
そのニーズを上手に汲み取った商品が、「ヒートテック」なのだと思う。
「ズボン下」と言うネーミングではなく、「タイツ」と言う名前にしているコトもポイントだろう。

女性下着の進化と比べると、ややスローペースな感じの男性下着の進化だが、記事内にある来春発売予定の「メタボリック症候群」に対応の、ワコール「男性用ガードル」と言うのは、昨年の発売以来ヒットとなっている「おなかウォーカー」の男性版だろう。
もしかしたら、トリンプの「骨盤のきもち」の男性版が登場するかも知れない。
単に、締め付けタイプのシェイプアップ下着ではなく、筋肉の動きをサポートしたり、腰痛緩和などを目的とした、機能下着と言うことだ。

書店では、「人は見た目が9割」と言う、新書が平積みされている。
これまで「見た目」は女性のことだと思われていたが、どうやらこれからは「男性も見た目が重要」と言う時代がやってくるかも知れない。 



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新モノ好きな京都人?-新機軸を見つける達人たち-

2007-11-25 11:48:44 | マーケティング
先週、全国紙総てが一面で大きく取り上げた記事があった。
それが、大人の皮膚から万能細胞=再生医療実現の最有力手段へ-京大教授らと言う記事だ。
単純な「アンチエイジング」治療と言うのではなく、これまで難病と言われてた病気などの治療に有効と考えられる。
この研究の中心となったのは、京都大学だ。

直後、日経新聞の地方版にひっそりと、取り上げられていた記事がある。
京都市、生ゴミなどから水素抽出する技術開発へだ。
こちらの研究も京都大学が、参加している。
原油の高騰で、ガソリンや灯油の値上げだけではなく、電気、ガスなどの光熱費の値上げが考えられている今、小麦などのバイオエネルギーが注目され、結果穀物の値上がりとなり、穀物製品の実質的値上げが続いている。
しかし「生ゴミ」からバイオエネルギーの代わりとなるモノができるとなると、その状況は大きく変わるはずだ。
実際、ホンダなどは家庭水素供給システムと太陽電池式「水素ステーション」の開発を進めている。
ホンダ以外の自動車メーカーも「電気自動車」の開発には積極的だ。
そのような企業開発の後押しとなる研究が、この「生ゴミから水素抽出」だろう。

考えてみれば、古都・京都は意外にも「新モノ好き」な気がする。
「新モノ好き」と言うか、新機軸となるモノ・コトを見つけることが得意と言うべきかも知れない。
今ではすっかり当たり前になってしまった「(テレビ)ゲーム」も、任天堂が「ファミコン」というモノがあってのことだ。
それまでの「ゲーム」と言えば、やや暗めの喫茶店に置いてある「インベーダーゲーム」か、ゲームセンターに置いてある「カートゲーム」などが主流だったはずだ。
その「ゲーム」を家庭に持ち込み、「Wii」によって「ファミリーエンターテイメントゲーム」や「フィットネスゲーム」へと発展させた。
同時に「ニンテンドーDS」が、携帯ゲーム機と言う市場を創りながら、様々なソフトを提供する事で「脳トレ」や「お料理ブック」、「家計簿」と言う、これまでとは違う市場を創りつつある。

「大人の皮膚細胞から、万能細胞再生」と言うのは、ノーベル賞に値するほどの研究だと言われている。
「生ゴミから水素」と言うのは、ノーベル賞ほどではないかも知れないが「イグノーベル賞」には十分値するだろう。
何よりも「生ゴミ」の処理に頭を悩ましている自治体にとっては、処理の問題だけではなくエネルギー問題も一挙に片付ける研究だろう。

京都人の「新機軸の発見力と研究力」、東海エリアの「モノづくり力」があるとすれば、東京には何があるのだろうか?
金融マーケットセンターだろうか?
それとも、机上の理論ばかりが展開される、人を観ることを忘れた政治中心都市だろうか?


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企業にも「自己責任」

2007-11-24 22:51:24 | 徒然
「サブプライム問題」で、株価が急落している。
その影響もあり、日本の金融機関の経営が悪化している。
先日発表された9月期の中間決算でも、「ノンバンク」の不振に加え「サブプライム問題」で、相当収益減が見込まれている。

金融企業のテレビCMが解禁され大分経つ。
特に最近は、「元本保証のない」金融商品(例:信託銀行など)のテレビCMが目立つ。
金利が限りなく0%に近い現在、「少しでも利殖性の高い金融商品で、資金運用をしたい」と考えるのは庶民感覚としてよく分かる。
今後の公的年金の保証が、期待できないコトも十分考えられるコトを考えれば、「防衛策」ともいえる。
それが、個人向けの金融商品として注目され、テレビCM等でも様々な金融商品を紹介するコトとなっている。
だからこそ、テレビCMで「元本保証がない」と言うコトもシッカリPRしなくてはいけないのだ。

そればかりか、日銀が中心となって証券会社や銀行が熱心に、「金融教育」を実施している。
「金融教育」が悪いとか、「お金儲け」が悪いとは言わない。
ただ「お金」に振り回される、昨今の「All or Nothing」的思考の人生観の要因の一つとなっているとすれば、問題のような気がするのだ。

ところで、先の「サブプライム問題」のコトを考えると、もしかしたら「元本保証のない金融商品に、金融企業が手を出し、運用に失敗したのではないか?」と言う気がしてくるのだ。
言い換えれば、「元金保証がないので、運用判断は自己責任ですよ」と言っている企業が、「自己判断で、元金保証のない金融商品に手を出して、出資者(=株主・預金者・信託者)の利益を勝手に無くしている」のではないか?と言う気がしてくるのだ。

バブルが崩壊した時、銀行や証券会社の倒産が続いた。
そのため預金者保護の名のもと、「公的資金」と言う名前で税金が投入されたコトを記憶している方は多いだろう。
このときは「銀行が潰れたら大変だから、仕方ない」と言う雰囲気があった。
だが考えてみれば、投資先について銀行などの金融機関から、預金者などの顧客に説明があったのだろうか?
しかし、考えてみれば「金融企業の(運用における)自己責任」と言うコトを、問われるコトはなかった。

テレビCMで見る、様々な金融商品の最後に流れるテロップ「元本は保証されていません。運用には自己責任をもって」などと言うコメントを当たり前のよう見ているのだが、さて「企業の自己責任は?」となると、一体どうなっているのだろう。
「サブプライム問題」では、アメリカの金融機関のCEOは責任をとって辞任している。
果たして日本は?
「偽装問題」の責任を問われている企業は、後を絶たない。
金融企業にも当然のことながら、その責任を求めるのはおかしなコトなのだろうか?








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家事をしない日が欲しい・・・-女性の祝日感-

2007-11-22 20:41:54 | ライフスタイル
Yahooのトピックスに、連休増、女性がより否定的=秋のGW、6割が反対-中央調査社と言う記事があった。
この記事を読んで、「確かに・・・」と思った女性は少なくないだろう。
主婦の場合、休日だろうと家事をしない日はない。
仕事を持っていれば、「休みの日ぐらい、ゆっくり休ませて・・・」と言うのが、本音だろう。
家事をしながら、ダンナがゴロゴロとテレビを見ながら過ごしている姿を見ると、「どうして、私だけ?」と言う気持ちにもなってくるのではないだろうか?

この統計の数字をどのように見るのか?と言うコトも重要なこと(賛成と反対のポイント差が少ないので、否定的とは言い切れない)だが、傾向を見ると言う点では参考になるだろう。
政府の「ハッピーマンデー」と言う休日になってからは、「成人の日」や「体育の日」が以前の祝日に近い月曜日となった。
それにより土・日・月と3連休になり、レジャーを楽しむ人たちが増え、消費行動にもプラスが多いというのが、狙いだったはずなのだが現実はどうなのだろう?
1日は家でゆっくり、2日目は遊園地などで過ごし、3日目は翌日への英気を養うと言うのが、平均的なパターンなのではないだろうか?
まして、ガソリンの高騰や食料品の値上げラッシュにより、明日からの3連休の過ごし方を考えてしまっている、と言う家庭もあるのではないだろうか?

それに加え、大型連休となると遊園地や行楽地などへの「大移動」が始まるため、車を運転するお父さんもその実「疲れた休日」となっている可能性がある。
日本人の「休日の過ごし下手」と言うコトなのかも知れないが、遊園地を含む行楽地以外での「休日の過ごし方」と言う提案が、あっても良いような気がする。
何よりも「何もしない日」、「まったりと家族で過ごす1日」と言う発想があっても良いだろうし、「家族で家事をする日」と言うコトもアリなのではないだろうか?

知人に、奥様がご病気をされ家事をしている男性がいる。
その彼は、「家事をする事の大変さ」を感じているらしいのだが、お母さんの代わりにお父さんが家事をする必要はない。
年齢に応じた家事の手伝いを、子供たちにもさせてみることも、大切なのではないだろうか?

話題の映画「続・三丁目の夕日」の時代には、当たり前のように子供が家事を手伝っていた。
休日こそ、家族で楽しむ家事があってもよいのではないだろうか?
それが昨今流行の「スローライフ」だとか、「ロハス的生活」の第一歩のような気がするのだが・・・。
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「言語技術」とビジネス

2007-11-21 19:40:31 | ビジネス
先日、書店で「言語技術」が日本のサッカーを変えると言う本を見つけた。
著者は、最近毎日のようにテレビに登場している田嶋幸三さん。
現在、日本サッカー協会の専務理事をされている方だ。

「言語技術」と言う馴染みのない言葉と、サッカーと言うスポーツがなかなか結びつかず、思わず手にとってしまった。
読み進めているうちに、フッと思ったとことが「言語技術」が本当に求められる場所は、サッカーなどのスポーツではなく、ビジネスなのではないだろうか?と言うことだった。

日本のビジネスでは、明確な説明よりも「言わなくても分かるだろう」的な、「相手の意を酌む」感覚のほうが重要視される。
先日から話題になっている、防衛庁前事務次官・守屋氏と防衛利権に群がる企業と政治家の関係などは、まさに具体的な指示・命令があって起きた事件ではなく、互いに「相手の意を酌んだ」気配り・お金配りで成り立っている。
「問い合わせ」と言う「口利き」などは、その最たる例だろう。
「大連立」構想について福田さんは「『阿吽の呼吸』で・・・」と言って、言葉を濁している。
むしろ、明確な指示・命令を受けるようではビジネスマンとしては、一人前とは言えないというのが常識となっている。

「問題解決能力」と言う点で、明確な指示・命令がないと仕事を進めることができない、と言うのは違う意味で問題ではある。
そこには「自分で考え・想像し・ベスト(とはいわなくても、ベター)な選択をする」と言う、ビジネスの基本思考が欠如しているとも言えるからだ。
だが、この「ビジネスの基本思考」を育てるステップとして、「自分の考えを相手に伝え・相手の気持ちや考えを引き出す」と言うコミュニケーション力や、表現力などが必要だと考えるのだ。

最近の若い人たちと話をしていて、物足りなさを感じるのはこのコミュニケーション力や表現力となる部分で、特に気になるのは文章化できない(=言葉の組み立てができない)ことや、「うざい」などの単語で話を打ち切ってしまう事だ。
ビジネスの場面で「うざい」と言う言葉は、さすがに使われる事はないが、それでも自分の気持ちや考えを表現できないまま、思考が停止してしまっているように感じるコトがあるのである。

その意味で「言語技術」は、必要なのではないか?と感じるのと、発想力や思考力をつけるためのトレーニングを学生の頃からされていないように感じる。
「ビジネスの基礎知識」と言われるマーケティングに必要な、発想力や思考力、コミュニケーション力などを身につけるために、まず「言語技術」を身に付けるコトが大切なのかも知れない。

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企業文化を感じる広告

2007-11-20 21:40:05 | CMウォッチ
偶然乗車した電車が、ホンダ「Fit」の広告車両だった。
全車両が、ホンダ「Fit」の電車広告となっている。
この広告を見て感じたことは、「ホンダらしい、企業文化を感じさせる広告」と言うコトだった。

現在、このテレビCMはいくつかのバージョンがある。
特に目を引くのが「進化編」で電車の吊り広告で一番気になったのが、この「進化編」の恐竜を使ったモノだった。
恐竜(ティラノザウルス=Tレックスだろうか?)の頭部の化石と、「Fit」の商品コンセプトを書いたモノが並んでレイアウトされていると言う、シンプルなモノなのだがそれだけに、広告そのものに強さを感じる。
コンセプトそのものがとても明快で、そのコンセプトそのものに「ホンダ」と言う企業の考える「クルマ文化」と言うモノや、「企業のあり方」がハッキリと表現されている。
それが、「時代にフィットする=進化」と言うコトなのだ。

マーケティングの中で、比較対照となりやすい企業としてトヨタとホンダが上げられる。
トヨタが積極的にハイブリッド車をPRすれば、ホンダは燃費効率の良いクルマの現実性の高さを謳う。
どちらも「環境・エコロジー」という視点でありながら、そのアプローチはまったく違う。
もちろん、ホンダは水素自動車などの研究・開発にも積極的なのだが、現実的で「今」と言う時間を考えれば、「まず燃費効率の良いクルマ」、それからガソリンやバイオエネルギーに頼らない安全な次世代のクルマという提案を続けている。

トヨタにしても、「トヨタらしさ」を打ち出したテレビCMや広告を展開している。
その「トヨタらしさ」が「堅実で安心感」であるのに対し、「ホンダらしさ」と言った時には「革新性、若々しさ」と言うコトになる。
守りのトヨタとすれば、挑戦的なホンダと言うことになるのかも知れない。
トヨタも守りに入っているだけではないのだが、どうしてもテレビCMや広告媒体などを見ていると、有名な俳優さんなどを起用し、親しみ感を優先させている感がある。

「広告」=プロモーションは「マーケティングの4P」の一つだからこそ、その企業のもっている文化・思考が良くあわられる。
そんな視点で、広告を見ていると「企業の今」を見る事ができる。
テレビCMだけではなく、電車などの吊広告もそんなことを考えながら見ると楽しいものだ。
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朝マックを食べながら考えた事

2007-11-19 13:34:05 | マーケティング
今朝、用事があり朝早く出かけた。
朝食を食べずに出かけ、用事が終わったのが10時前ということもあり、駅前のマックドナルドに寄った。
駅前には、マックの他ミスタードーナツなどもあり、朝早くから賑わっている。
どうやら、出社前にモーニングの代わりに利用している人が多いようだ。
大学などが近くにあると言うこともあり、学生さんの姿も多い。

そんな店内で、「朝マック」を食べながら「フッ」と思った事がある。
それはマックのトレーの上に乗っていたに「朝ご飯を食べないとイライラする」と言うトレーペーパー(と言うのだろうか?)の言葉だった。
今盛んにテレビCMで流れている、「めざましご飯」と言うキャンペーンを見た事がないだろうか?
そのキャンペーンと連動した、一つの啓蒙広告としてマックドナルドも参加しているのだ。
しかし、朝からハンバーガーと言うのはメニューとしては重い。
だから「朝マック」と言う、レギラーメニューとは違うメニューを用意している。
ところが、駅前にお米屋さんなどがないためか?和食メニューがない、と言うことに気が付いた。

ハンバーガーがアメリカのファーストフードなら、おにぎりは日本のファーストフードだろう。
何よりも、ハンバーガーほどお腹にずっしりくるような、油っぽさはない。
以前管理栄養士の先生から聞いたことがあるのだが、「朝一番から体と頭を動かすには、和食がベスト」らしいのだ。
ご飯は、パンに比べると消化が早く、エネルギーになりやすい。
また、バターなどの油脂を使わないので、胃にもたれる事もない。
とすれば、駅前におにぎりとお味噌汁を出すお店があっても良いのではないだろうか?

寂れている駅前商店街などでは、このようなお店があることで、朝の一時だけでも賑わう可能性もある。
何より、商店街は「専門店」の集合体なのだ。
お米屋さんが作るおにぎりは、チェーン展開しているファーストフード店よりもオリジナリティーのあるモノを提供してくれるだろうし、八百屋さんやお豆腐屋さん、乾物屋さんが協力して作るお味噌汁は、家庭のお味噌汁に負けない美味しさがあるのではないだろうか?
そんな朝食を、イートインやテイクアウトができるファーストフード店のようなスタイルで提供すれば、既存のファーストフード店に負けないような提案を、生活者にできるのではないだろうか。

これから寒い季節、ホットコーヒーも魅力的だが、熱々のお味噌汁も体が温まる一品だと思うのだ。

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オシム監督倒れる

2007-11-17 13:47:13 | スポーツ
昨日、サッカー日本代表監督・イビチャ・オシムさんが脳梗塞のために倒れた。
このニュースを聞いて驚いたサッカーファンは、多いことだろう。

日本代表監督に就任した時、「日本オリジナル」と言うコンセプトを打ち出した。
知っている方も多いと思うが、オシムさんの祖国は旧ユーゴスラビアだ。
しかしオシムさんは「私は、サラエボ人だ」と言うコトはあっても、国名を言うことはない。
それは、祖国を紛争によって失なったからなのではないか、と言われている。
オシムさんが生まれ・育ったサラエボさえも、かつてのような美しい町並みや冬季オリンピックが行われた会場などは、内戦によって跡形もなく破壊されてしまっている。
だからこそ、ナショナリズム的な思考ではなく、日本人の体格や思考を重要視した「オリジナル性」のあるチーム作りを目指しているのではないだろうか?

オシムさんが初めて日本に来たのは、1964年の東京オリンピックの時だ。
ユーゴスラビア代表FWとしての来日だった。
このときオシムさんは、「日本人の質の高いホスピタリティーに、とても感激した」と言っている。
その後、名将と言われるほどの実績を残しての来日だった。
日本代表監督就任に至る過程においては、川渕さんの暴走のようなコトもあったようだが、そのようなコトとは関係なく、オシムさんは淡々とそして熱心に「日本オリジナル」のサッカーを目指してきた。
ジェフ千葉監督当時から、試合後などのコメントはユーモアとシニカルさがあり「オシム語録」として、サッカーファンだけではなく様々な分野の人たちからも注目されてきた。
今でも、朝日新聞には「今月のオシム」と言うタイトルで、その語録が掲載されている。

冷戦時代でありながら、東西ドイツが一つの国として唯一参加した大会でもあった東京オリンピックは、オシムさんにとってもとても幸せな時代だったのではないだろうか?
その「幸せ」な時間を過ごすコトができた日本で倒れられたオシムさんのサッカーへの思いだけではなく、人や故郷に対する思いに私たちが応えることができるとすれば、オシムさんの目指したサッカーを体現するだけではなく、日本人の持っている質の高いホスピタリティーを戦火で苦しむ人たちに提供する事ではないだろうか?
アメリカ寄りの発想ではなく、「和を以って尊びとす」と言う社会思考を持った支援と言うことだ。

オシムさんの故郷であるサラエボは、第一次世界大戦勃発のキッカケとなった街でもある。
だからこそ、平和な日本社会の中でサッカーができる幸せを、十分感じ取って欲しいと思っている。
どうか、回復される事を!
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