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女性マーケターから見た日々の出来事

大学の授業

2010-05-30 22:36:46 | 徒然
この春からNHK教育で放送が始まった「ハーバード白熱教室」
「NHK教育」と言う地味目なところでの放送にも関わらず、人気だと言う。
実際視聴してみると、授業の面白さにグイグイと引き込まれていく。
と言っても、授業の内容そのものは、とても難しい内容の「政治哲学」の中の「正義(・公平)」を扱っている。

番組を見ていて気が付くのが、授業と言っても一方的に教授がノートを見ながら話すと言う、日本の授業にありがちなスタイルではない。
テーマを出し、解説をしながら学生に意見を述べさせると言う、一種のコミュニケーションを要する授業なのだ。
それは「教授と学生・学生と学生」と言う中で展開される。
コミュニケーション力が必要とされるだけではなく、自分の考えをまとめ・的確なコトバを使うと言う、「ディベート」的要素も含まれている(だからといって、相手をやり込めるコトが目的ではない)。
もちろん、学生の言葉不足と思われる場合は、教授からのフォローも入るのだが、その内容を見るたびに、日本の学生がこのような授業についていけるのだろうか?と、思ってしまった。
大学生の授業と言うより、「ビジネスマンのための授業」と言う気がしてくるような内容だ。

で、今の日本の大学ではどうなのだろう?
日本における最高学府である大学の中の大学・東大。
元々「エリート官僚養成校」として、始まった大学なのだからこのような授業は、必要ないのかも知れない。
他のテレビ番組を見ていたら、「今時の東大生」と言う特集をしていた。
その中で興味深かいコトがあった。
それは「東大生って、チヤホヤされるのが好き」と、東大生自らが話しているコトだ。
子供の時からチヤホヤされ、大人になってもチヤホヤされ・・・コレでは「(エリート官僚養成校)東大」は、世間から「チヤホヤされるのが好きな人養成校」に成り下がってしまったのか?と、不安に感じてしまった。
そのためだろうか?日本の官僚だけではなく政治家も含め、どこかコトバ足らずのところがある。
「多くを語らずとも、わかってくれ」と言うコトなのかも知れないのだが、グローバル化した現在では、「語らなくてはわからない」はずだ。
それだけではなく、今の日本の政治には「哲学」と呼べるモノがあるのだろうか?と、考えてしまった。

「ハーバードと言う、世界最高と言われる大学の授業なのだから」と言ってしまえばお終いだが、改めて「学ぶ楽しさ」と、学生の頃から思考的様々な面でトレーニングをする大切さを実感している。






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1 コメント

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半分同意です (YOU)
2010-06-06 17:15:34
この番組、見ててわくわくしますね。教授の差配の上手さ、頭の切れ方にもさすがという感を持ちます。
これを見ていると、霞が関の赤門倶楽部の殆どが、アメリカの言う通りに動かされてしまっている理由が良く分かります。井の中の蛙なのが赤門の弱いところで、グローバル化の中で沈む一方です。
日米比較では同じ意見ですが、世界最高かというと違う意見です。
H大学は、サムシング・ニューを加えた自分のオリジナルの意見でも許されています。このあたりが、英国のオックスブリッジあたりに比べて弱いところだと感じました。
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